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2016年08月05日

子育てと脳科学~集団をよくするために、社会のために人類の脳は発達した。

○3歳までが勝負!ママが毎日すると「自信がある子」に育つ2つのコトとは
○【頭のいい子の育て方】6才までが勝負!?親がやるべき知育5つ
○子育て環境は8才までが勝負

子育ては勝負の連続!親としては気の休まる時がありません。

実はこれらはみんな、最近の脳科学の知見に基づく子育て法なんです。
脳で豊かな感情が育まれるのが3歳、神経細胞の90%が完成するのが6歳、知性を司る前頭連合野がおおかた形成されるのが8歳・・・

赤ちゃんは大人の30%程度の大きさの脳で生まれてきて、12歳でほぼ大人と同じになるといわれています。毎年成長しているわけですからとても大切な時期であることはわかります。が、だからといって「○歳までにこうすべき」という見方にはちょっと違和感があります。

そこで今回は、脳科学と子育てについて考えて見ましょう。

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以下(http://www.crn.or.jp/LIBRARY/EVENT/EVENT04/index.html)より引用します。
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最近の研究では、人間の脳の中でもっとも高度な機能を担っているのは、前頭連合野であることがわかっています。そこを育てることが一番重要なのです。前頭連合野とは、言語的知性、論理数学的知性、絵画的知性、音楽的知性など、人間のさまざまな基本的な知性を統合するメタレベルの知性としての機能をもつ部位です。

野球の監督のようなもので、どの選手をいつどんなふうに起用しようかとあれこれ考えながら、敵の様子をうかがったり、ゲームの進行具合を確認するような役割をもっているところです。

チンパンジーの前頭連合野は人間の6分の1の大きさしかありません。進化的にはチンパンジーの脳は人間ともっとも近いと言われているのですが、それでも前頭連合野の比率は断然小さい。つまり、人間を人間たらしめているのが前頭連合野なのです。

 前頭連合野がそのように大きくなった理由については、今から300万年ぐらい前の家族の発生と絡めて考えています。というのは、その頃に男女差が縮まって、一夫多妻ではあるが現在の家族形態に近いものが生まれてきたらしいのです。5,6人のユニットが20ぐらい集まって社会を形成していた。そこでの家族関係や家族間の社会関係が、前頭連合野の発達を促すことになったと推測されます。
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人類が共同体を営み生き延びてきた、その過程で最先端の脳が進化してきたということのようです。前頭連合野は人間としての知性を司る脳ともいわれていますが、人類がその知性を発達させることができたのはなんででしょうか。
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前頭連合野が発達した理由は2つあると思われます。1つは、進化的に見たときにもちろん自分の遺伝子を残すため。2つ目は、前頭連合野を働かせることによってその集団そのものをよくしていくためらしいのです。前頭連合野は自分のためだけに使うものではないんですね。自分の能力を伸ばして社会で活躍することに加えて、社会のために何かをするように進化したらしいんです。
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人類は集団を形成し、その力で生き延びてきました。さまざまな困難に直面し、どうする?を皆で考え可能性を拓いてきたのです。そこにあったのは、皆の期待とそれに応え喜んでもらいたいという期待・応合の充足関係であり、その充足を活力源にして人は「どうする?」を追求し、脳機能の進化を実現してきたのです。

そしてこの前頭連合野、8歳までにほぼ形成されるようですがその後もぐんぐん伸びていくのだそうです。
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これはまだ定説ではないのでわからないのですが、そう考える根拠は、自分の子どもが20歳ぐらいの生殖年齢になっても伸びる能力がヒトにはあるからです。結晶性知性という能力で、社会的な問題解決能力なんですね。その能力は40歳以降でも伸びるんです。政治家や企業の経営者などが伸ばす能力ですが、これも前頭連合野の働きだということがわかっています。
 すべてが前頭連合野になってしまうのですが、そういう能力が我々にあるのは、ある程度の年齢になってから社会に貢献するために自分の能力を使うという性質が、遺伝的あるいは進化的にプログラムされているからだと思うんですね。つまり、まともに生きていくと、どうも社会のために何かをするようになっているらしいのです。それがまともに育った脳なんですよ。
(中略)
私はこれまで生物学的に見て、何で大人や老人は社会のためにつくすのかと、すごく不思議だったんです。それで、もともと人間には高齢になればなるほど伸びる能力があるのではないか、しかもそれは社会のために使う能力なのではないかと思い至ったのです。
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8歳までに脳の基本機能が形成されるのは事実ですが、その成長は大人になってからもずっとつづくのです。3歳で積み木をして、8歳までに充実した仲間遊びを・・・という子育て法は、その局面だけ見れば間違っていないでしょう。でも子供たちを取り巻く社会に、集団のため、社会のためという共同体的基盤がなければ未来に続かないものにまってしまいます。

「○歳までが勝負!」とわが子だけに期待するのではなく、これからの共同体社会をどうつくるかが勝負!と私たち皆が互いに期待し応え合い、社会のために追求していくことこそ、本当の子育環境の実現につながるのではないでしょうか。

投稿者 hoiku : 2016年08月05日 List   

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