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2016年03月04日

社会に出てから必要な力を育むためにも大事な“お手伝い”

先日、帰宅すると、私がやり残していた食器洗いを長女がしてくれていました。
いつもよくお手伝いしてくれますが、私が何かしている時に「手伝おうか?」と言ってくれたり、お願いしたら快く引き受けてくれたりということが多かったので、ひとりの時に、普段あまりしない類のお手伝いをしてくれていたことが少し驚きでもありました。

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「ありがとう~!帰ってからしなきゃと思ってたからすごくうれしい。」と抱きしめると、「こうやってママ喜んでくれるかなぁって思って♪」と長女もうれしそう。

しかも、今まで何度か一緒に洗ったことはありますが、一人だけでたくさん洗うのは初めてなのに、水を出しっぱなしにしないよう、洗い終わった食器を大きさや形に合わせてまとめて端に置き、置く場所がなくなると一気に洗い流して、しっかり水が切れるように考えて種類ごとにかごに置く、また洗う…というように効率よく進めていることにも驚きでした。

洗い初めは、ひとつ洗って、流して、置いて…としていたらしいのですが、一回一回水を出したり止めたりするのが手間だと感じて、私と一緒にやった時の過程を思い出しながら、自分なりに工夫してやりやすいやり方を見つけたそうです。水切りかごの位置が高く、子どもには置きづらいと思ってあまりやらせていなかったのですが、それも自分で踏み台を配置してクリアしていました。

そして、「思ったより大変だったけど楽しかった。いつも洗ってくれてありがとう。これからも気づいたら洗うからね!」と逆にお礼まで言ってくれ、じわっとしてしまいました。

いつもは食べ終わった食器を洗い場まで持っていっておしまいが当たり前になっていたのに、実際に自分で最後まで洗ってみたことで、思ったより大変な仕事なんだと気づき、いつもしてくれる人への感謝が生まれ、喜んでくれたからまたやろうという意欲につながったようです。

長女と私のやりとりを見ていた次女は、自分も何かしたくなったようで、「ごはんの用意手伝う!」と、テーブルの上を片づけ、いすを使ってふきんを洗い、テーブルを拭き、おはしを並べてくれました。いつもお姉ちゃんがやってくれていることをよく見ています。

手取り足取り教えてもらわなくても、先輩の真似をして吸収しようという姿勢、効率よく抜けのない段取りを立てる思考、人の役に立ったら嬉しい。だからもっともっと役に立ちたい!という意欲や向上心。
どれも社会に出てから役に立つ(必須ともいえる)力ですが、社会に出て一から身につけるのは非常に困難で時間もかかります。また、人の役に立って喜ぶ経験が少なければそもそもどんどん担って役に立とうという意欲や志も弱くなってしまいます。

成長するごとに担える役割が増え、一緒に喜び感謝し合うことで、もっと担い、応えたくなるのは大人も子どもも同じ。
もちろんいつからでも遅くはないですが、できるだけ早くからその充足経験を繰り返し積み塗り重ねていくことが、社会で、みんなと、生きる意欲を生み出す核になるだろうと実感しました。

投稿者 hoiku : 2016年03月04日 List   

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