高齢者が知恵や技能を教える「寺子屋事業」の取り組み |
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2015年12月10日
高齢者の起業が急増、理由は経験を生かす・社会の役に立ちたい
「技能を活かす」なら、何も子どもに教えるだけじゃない。幾つになっても、もっと、現役で直接社会と関わり合いたいと思う人もいる。
なんと、「どこかで働きたい」レベルじゃなく、起業している人が多いらしい。
自らが起業する高齢者が増加傾向にあるようです。起業家の内、60歳以上で起業した人は1979年では全体のわずか6.6%であったが、少しデータは古いものの2007年では27%にまで急増している。
以下、ニュースの教科書より引用
リンク
起業を希望する人の数が年々減少し、2012年にはピーク時の約半分になったことが経済産業省の調査で明らかとなった。若者の起業が減少する一方、高齢者の起業が増加していることから、高齢者が起業しやすい環境が求められているという。
起業を希望する人は、1979年には169万人、バブル期には178万人に達していた。だがその後、起業希望者は年々減少し、2007年には101万人となり、2012年にはさらに減少して84万人となった。バブル崩壊以後は景気の低迷が続いてきたので、起業希望者が激減しているのはある意味で当然の結果である。
だが実際に起業した人の数を見てみると、実は以前からそれほど変動していない。1987年には29.4万人の起業家が存在したが2007年でも24.8万人ほどの起業家がいる。起業に対する雰囲気は大きく変わっているものの、起業の実態はそれほど変わっていないと解釈することもできる。
だがその内実はここ20年で大きく変質している。実際に起業した人の中で、高齢者の割合が増加し、一方で女性の起業家が減少しているのである。
1979年において60歳以上で起業した人はわずか6.6%であった。だが2007年では27%にまで増加している。1979年には39.8%であった女性の起業家は、2007年では32.3%に減少した。次に、急増しているという高齢者起業家の「動機」を調べると、自らの主収入の確保といった人は少数派で、「社会の役に立つ」「今までの経験を生かす」といったように、対象が社会へと向っている傾向が読み取れる。
起業家の内、高齢者が急増しているということ、動機が社会の役に立つといった社会意識が強いことを考えると、個人の起業に留まらず集団化して新たな事業を立ち上げたり、働く役割を創出していくことに期待が集中するだろうし、可能性が感じられる。
以下、ヨミドクター(読売新聞)より引用
リンクシニア起業に特徴的なのは、「ローン返済や教育費の支出もほぼ終えているので、利益拡大にこだわらず、社会貢献を重視する傾向がある」(公庫)という点だ。
公庫の調査(12年度)によると、シニア起業家の開業動機は、「仕事の経験・知識や資格を生かす」が51%で最も多く、「社会の役に立つ」「年齢・性別に関係なく仕事をする」(いずれも36%)が続く。半数以上は年金などほかの収入があり、収入に対する考え方では「できるだけ多く」は27%と少数派。そのためか、採算が「黒字基調」としたのは半分程度で、若い世代を下回る。
【起業の動機】(複数回答)
仕事の経験・知識や資格を生かす 51.1%
社会の役に立つ 36.2%
年齢・性別に関係なく仕事をする 36.2%
自由に仕事をする 35.1%
収入を増やす 24.5%
これからは、人生で仕事は2段階。若いときに「生活の糧を得るためと能力を獲得するための仕事」、歳をとってから「とにかくやりたいことをやる仕事」の2段階が当たり前になるかも知れませんね。
投稿者 hoiku : 2015年12月10日 TweetList
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