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2014年10月01日

新たな保育の可能性6 【お母さん参加型保育】② “お母さんと赤ちゃん”がセットだからこそ出来る仕事がある!~NPO法人ママの働き方応援隊~

出産を機に仕事を辞めてしまったけれど、社会と隔離された中での子育ては不安。でも、仕事をしていないと、預け先もなく、社会との関りを作っていくことも出来ない・・・。
それならば、子供を見ながら、働けばいい!子供がいることが強みになる仕事をしよう!

それを形にした、『NPO法人ママの働き方応援隊~赤ちゃん先生プロジェクト』 です!

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●なぜ、赤ちゃん先生を立ち上げたのか。原点は、子育て中に感じた、強い孤独感

赤ちゃんとママの力で、みんなの心を再生する!『NPO法人ママの働き方応援隊』から引用

まずはプロジェクトを立ち上げた代表者の恵夕喜子さんについて紹介させていただきます。奄美大島生まれで5人姉妹の4女で、女系家族の中で働く母の背中を見て育った恵さん。高校までは地元で育ち、卒業後は大阪に出てきてOLとして働き、23歳で結婚した後に2人の子どもを出産しました。その際、出産で仕事を辞めて家庭に入った時、もの凄い孤独感を感じたそうです。
そこで子どもを保育所に預けて、大手証券会社の営業に勤務。そこで12年勤務した後、信託銀行、広告代理店と第一線で働いてきました。働き始めてから人生が劇的に変わり、「女性がもっと活躍できる場所をつくりたい!」と感じるようになりました。

また同時期に息子のボーイスカウトに参加し、恵さんもリーダーとして活動することに。その中で、子供たちは自然の中での活動を通して劇的に進化していく一方で、親(特に母親)の影響で子供の伸びる力をセーブしてしまうことに気付きました。「子供を変えるのはまずは母親=女性だ!」との想いを抱くようになり、いずれは女性に関係のある業界で教育に関わろうと決心しました。「女性が自分に自信を持って、周りに優しく前向きに生きていけるようになれば日本は変わる!」と。
その想いを実現するべく、教育コンサルタント会社で女性経営者に特化したコンサルタントとして経験を積み、平成18年に独立しました。

ちょうどその頃に孫が生まれ、出産後の女性たちが「預けて働くか、諦めるか?」の選択肢しか無い事に疑問を抱きました。
そんな悩みを抱えながら孫と触れ合ったとき、恵さんはとても癒されていったそうです。この経験に驚きながらも、「これからの時代、人として大事な事を教えてくれる赤ちゃんとの触れ合いはきっと必要になる!」そう確信したそうです。そこで、出産後の女性たちが自分の赤ちゃんと一緒に働ける道を創ろうと動き始めたのです。

翌年19年にNPO法人ママの働き方応援隊を立ち上げ24年4月より理事長に就任。子連れ出勤や子連れセミナーなど、育児中の母親が子連れで社会参加できる仕組みを次々と考案。その集大成として24年4月より赤ちゃんが先生になって教育機関や高齢者施設、企業などに母親と一緒に派遣する赤ちゃん先生プロジェクトをスタートさせました。

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●子育てパワーを最大限に活用!

①子連れママが社会問題を解決!『赤ちゃん先生』

kids senior

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赤ちゃんには、人が元々持っている「善なるこころ」を引き出すチカラがあります。赤ちゃんがいると皆が笑顔になり、赤ちゃんを通じて会話が始まります。赤ちゃんを通じて自分自身を振り返り周りとの関係を考えるキッカケを与えることができます。

赤ちゃんの3つのチカラ
・偏見のない瞳で見つめられることでこころのフィルターが外れます

・赤ちゃんの柔らかい肌に触れることで人としての感情が動き出します

・ いのちの力そのものの赤ちゃんの動きは未来への希望につながります

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赤ちゃん先生では、この赤ちゃんの力を活かし、お母さん達が、赤ちゃんを連れ、小・中・高校を訪ね、命の大切さを学び、自尊感情や共感力の育み→いじめや自殺の防止につなげたり、高齢者施設を訪ね、高齢者の心を動かし、生きる活力を引き出すことを行っています。

また、つい最近は、この赤ちゃんの力を活かして、婚活パーティも開催!
初めて会う男女の所に、赤ちゃん先生が参加することで、ぎこちない2人の間に自然と笑みや会話が生まれることで、通常1割のカップル誕生率が、今回は3割 に上がったそうです!!

確かに、赤ちゃん連れで街中を歩いていると、全く見ず知らずの人とも、自然と和やかな雰囲気や会話が生まれます。赤ちゃんがいるお母さんだからこそ、出来る仕事です。

②ママコミュニティをフル活用し、企業のファンを増やします!『ママのお仕事クラブ』
ママファン

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これからの時代は、ママがメディアになる

良いことを知ったらすぐ周りに広めたくなるのがママのチカラ!気にいった美容院を見つけたら写真を撮ってSNSでシェア。美味しいランチを見つけたら写真を撮ってSNSでシェア。その情報を見たママが、同じお店に行ってまたシェア・・・。スマートフォンの普及により、ママたちのリアルなクチコミ力が、ソーシャルメディアを通じてさらに強く発信され、拡散される時代になりました。このクチコミ力を、赤ちゃん先生を応援してくださる企業さまに、活用していただきたい。そんな想いでママのお仕事倶楽部は誕生しました

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私も母親になって、改めて感じたのですが、お母さん達の口コミ力って、本当にすごいんです!!

私の会社では、お野菜の直売所も経営しているのですが、近頃急に、近隣の主婦の方々が増えてきました。お話をお伺いすると、日々の会話で、お野菜が高騰して困っているという話から、「この直売所なら安くていいものが手に入るよ!」と薦められて来たという方や、「ここでお野菜を買った人から、オクラが美味しいと聞いた」という方などが多数!

女性は、信頼する方からのオススメに非常に敏感です。しかも、同じように子育て中のお母さん同士ならば、その効果はてき面!!
子育ての実感を持ったお母さんの力を使って、よりその実感を感じてもらえるよう、子連れでの場を設けることで、お客様へのアピール力を最大限に引き出す。そんなプロジェクトです。

ママの働き方応援隊のすごいところは、子供がいても働けるというところだけでなく、むしろそれが、仕事をする上で、必要な力とされているところ。
“お母さんであること”で高まった能力だけならば、子供を預けて仕事をすればいいとなりますが、“お母さん+赤ちゃん”がセットであることが、仕事となっている点です。

先の投稿でもあげましたが、日本では、結婚・出産を機に、仕事を辞める人が多く、またそういった方々が、子供が小さいうちは預け先がなく、職場復帰がなかなか難しい現状があります。
その一旦離職した人たちが、子育てをしながらも早期から社会つながる場を作ることが出来るというのは、大きなメリットです。

今後の課題としては、子供が大きくなった時、お母さん達だけで継続してし続けられる仕事をどれだけ作りだせるかという点にあるのではないかと思います。

次は、「企業に就職する」という形をとらず、子育てそのものを通して、社会とのつながりを作ることが出来る、“AsMama”を紹介します。

投稿者 hoiku : 2014年10月01日 List   

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