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2013年06月29日
【コラム☆感謝の杜】赤ちゃんが言葉を身に付けるためには、笑いがかかせない
充ち足りた日々も学びから☆+゜~コラム☆感謝の杜(かんしゃのもり)です。
前回は、江戸時代の日本式育児について(西洋式育児から日本式育児へ)紹介しましたが、今回はとくに『赤ちゃん』に焦点をあてていきたいと思います。
赤ちゃんといえば、生まれたばかりの赤ちゃんがいる家庭にとって、一番注目の的になるのは、『第一声になんて言葉を話すのか?』だと思います。
(これが『パパ』なのか『ママ』なのか、はたまた全然関係ない言葉なのかで、ちょっとした家庭内喧嘩も起こるとかよく耳にしますよね)
そもそも、赤ちゃんはどのようにして言葉を話せるようになるのでしょうか。
以下、 『赤ちゃんの言語獲得の過程』より引用します
赤ちゃんはただ漫然と声を出すわけではなく、必ず手や足をバタつかせながら笑っている。これは言語の習得に重要な役割を果たしている。というのも、リズミカルな四肢の運動と同期する中で、発声そのものが質的に変容していくからである。生後4~5ヶ月までの段階では、乳児は長く笑えない。けれども足をバタつかせるから、息を吐き続けることになり、その中で、やがて一回の笑いの持続時間が延長していく。
足を運動させるというたやすく持続できる仕草と同時進行する中で子供は、息を出す際に吐く空気量をあらかじめある程度セーブしつつ、当初に狙った時間間隔だけ、出し続けるということを学習する。
これこそが実は音声言語を算出する運動の習得の第一歩となる。というのも我々の話す言語とは、どんなに単純であっても複数の音節から構成されているのが通常である以上、息を一定の時間吐きつつ、音を切るという作業をマスターしないと、その生成は絶対におぼつかないのである。
次いで、生後6ヶ月を過ぎると、次の変化が生じてくる。今度は笑いのテンポに関してである。テンポアップするようになるのだ。それまでの赤ちゃんの「ハッハッハ」は大人に比べてずいぶんと間延びしている。他音節の発声をするために息を吐きつつ、音を切ることを実際に実行するのが、喉にある声門と呼ばれる部位である。これが、反復開閉運動を行う。たとえば日本人が「パピプペポ」と発音すると、おおよそ1秒間の時間を要するが、生まれてからたいして時間の経っていない子供にとって、その難しさは想像してもしきれないものがあるかもしれない。
少なくとも、耳で聞いただけで真似しようとしたとしても、喉をどう動かせばいいのかはなかなか体得できないと思われる。そこで、すばやく動かすことの難しくない手をバタバタさせながら呼気を断続的に吐き続ける。すると、やがて迅速に息を切れるようになっていくのである。
そしてかなりテンポアップしたところに、次いで真の意味での音声言語の元になる発声、すなわち「ダ・ダ・ダ」とか「バ・バ・バ」といった喃語が口をつくようになってくるのである。喃語も笑いと同様、出現初期にはリズミックな手足の運動と同期し、次第に音節補反復のサイクルが小刻みになる傾向を示す。
その1回の長さをはかってみると、笑いの反復に要する時間とよく一致する。笑うことに便乗して、人間は発話のレッスンを行っていることを裏付ける証拠といえるだろう。そのために特定のパターンで身体を動かすプログラムが遺伝的に進化を遂げたのである。
この事実は人間の赤ちゃんが言語(観念機能)を獲得するためには、笑い(共認機能)が必要条件になることを意味している。
これは親和が圧倒的に不足していると、サイレントベビーになってしまう場合があるといった事実とも合致し、人間にとっての共認機能の重要性を示しているように思う。
赤ちゃんが、言葉を身に付けるためには、笑いがかかせないんですね
でも、たしかに赤ちゃんを見ていると、周りみんなも幸せな気持ちになるし、ついつい笑顔になってしまうから、相乗効果もあるかもしれませんね
次回も、引き続き充実した日々を過ごすために、役に立つコラムをご紹介していきます。
投稿者 kansha : 2013年06月29日 TweetList
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