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2010年10月25日

家庭の教育と社員(共同体)の教育って繋がってる!?(5) ~外圧への同化が活力源~

「家庭の教育と社員(共同体)の教育って繋がってる?!」シリーズも今回で5回目です。前回は、成長するとはどういうことかということを見てきましたが、今回は、実際に社会に出てから求められる能力はなにか、社会で活力を持ってやっていくには何が必要か、という点に焦点を当てて考えてみたいと思います。

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まずは、仕事をしていく中で、ある気づきを得てから仕事がどんどんと楽しくなっていったという、投稿を紹介したいと思います。

外圧を捉える範囲をどんどん拡げていく!!(宮崎未帆さん)

仕事で与えられる課題って、
社会からの期待が企業にかかる
→その期待に対してどう対応するか?=企業の課題となる
→その課題が細分化され、各部署に任される
→その中の一部が、自分の仕事となる

という風になっている。

ここで、与えられた『自分の仕事』にかかる外圧をどう捉えるか??
これがどれだけ活力を持って仕事できるかを規定しているんだと思う。

入社したての頃は、「その課題を何でやっているのか?」を捉えぬまま、自分課題としか捉えられなくてしんどいものとしてしか捉えられなかった。仕事をしていく中でいろんな人から気付きを得て、だんだんと「その課題は何ででてきたのか?どういうことが期待されてるのか?どうしたらもっと役に立つものができるのか?」といったようなところまでは対象化できるようになってきた。それと同時にどんどん仕事が楽しくなってきた☆

でも、上の人達の視点はもっともっと先にある。「会社としてどうしていくか?」さらには「社会からの期待に応えるにはどうしていったらいいのか?」全てこの視点から課題を捉えていることに気付いてハッとさせられることがよくある。外圧を対象化する範囲が狭いっていうこと!!まだまだどんどん拡げられるんだ♪拡げられた分だけ、活力ももっともっと出てくるはず!!上司達のその視点に同化できるように、少しずつでも近づけるように、これを意識して仕事していこうって思います☆

彼女が仕事が楽しくなったポイントはどこでしょうか?
「その課題は何ででてきたのか?どういうことが期待されてるのか?どうしたらもっと役に立つものができるのか?」というところを対象化できた、というのがポイントのようですね。確かに、何が期待されているのかが分からないまま仕事をしても、成果が上がりようが無いし、楽しくもないですよね。

ここでもう一つの投稿を紹介したいと思います。仕事ができるとはどういうことか、ということがよく分かる投稿です。

同化不足が招く仕事のミス(コータローさん)

仕事でミスをするのは何でかを「同化」ということから考えてみた。

仕事とは(誰かの)期待に応えること
⇒ミスをするということは期待に応えられてないということ
⇒期待される中味がわかってない
⇒相手の気持ちになりきれてない=同化できてない(同化不足)

仕事をミスなくできる人というのはよく気がまわる人。よく気がまわるのは相手(=仕事を出した人)の気持ちになりきれているから。そうすればどんどん課題は湧いてくるし活力も湧く。

仕事ができるというのは、周りからの期待をしっかりと掴めている、ということですね。そして、期待を掴むには、相手に同化することが不可欠です。

仕事を楽しめる人、仕事ができる人に共通しているのは、仕事先や社会からの「期待を掴むことができる」=仕事先や社会に同化できる=同化能力が高い、という点です。

なんと( ´Д`)、この構造は生物全般的に共通の構造だったのです。

対象への同化について

(前略)

先ず本能レベルでは次のことが言える。全ゆる存在は単体で存在しているわけではなく、全て外圧に対応する形で存在している。つまり環境が変化し、外圧(圧力状況)が変化すれば、その環境の変化に適応すべく新機能が形成され、新たな外圧状況に適応し得たものだけが生き残る(旧機能は新たに形成された最先端の機能の元に収束し、再統合される)。これが進化である。
また全ゆる生物は外圧(外的状況)を感覚機能を用いてキャッチし、それに対して最も適切な行動を取ろうとする。つまりそれらの意味で、全ゆる生命体の存在は構造的に「外圧=内圧」(外圧と主体がイコールで結ばれる)の形となっている。逆にいえば外圧に対応していない(同化していない)存在は、淘汰される。
以上は進化史上の例だが、日常的な場面でも内圧=活力は外圧があって初めて生じることからも、外圧=内圧の原理は実感できる。(例えば何の課題もなく、人の目も届かない無圧力の空間ではまったくやる気は生じてこない)

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(中略)

共認機能とはそもそも同化機能であるということである。それは、共認機能の成り立ちを考えてみればわかる。共認の原点は相手(の期待)と自分(の期待)を重ね合わせて充足を感じる、同一視の回路にある。(実現論1_4_01)つまり相手に同化することで初めて共認は形成可能になる。あるいは相手(母親や周り)に同化する事で初めて、規範をはじめとした共認内容を獲得できる。いうまでもなく、これらの獲得がなければ、人間は集団生活や社会生活を営むことができない=適応できない。

(後略)

ここでいう「外圧」とは、外からかかってくる圧力のことです。例えば生物で言えば自然外圧などがありますね。人間でも、戦国時代などは外圧だらけです。生物はこのような外圧に対して、その突破口を見いだすことが出来れば(「内圧」を高めることが出来れば)生き延びていくことができます。かかってくる「外圧」に対して、押しつぶされないように耐える力が「内圧」です。だから、「外圧=内圧」というのは生命原理と言えます。また、内圧が出ている状態=がんばっている状態=活力が出ている状態であると言えます。

ところで、この外圧というのは、自然圧力や戦国時代の圧力のような、危険を伴うものだけではありません。例えば、仕事で重要な役割を任されるとか、またはワールドカップ日本代表チームが日本中から期待を受ける、というような状況も、大きな外圧がかかっている状況です。これらは「期待圧力」と言います。そんな外圧を受けた時は、「期待に応えられるようにがんばろう!」という気持ちになりますよね。つまり、このときも「外圧=内圧」の状態です。日常にはあちこちに期待が転がっています。これらをしっかりと掴むことが重要です。外圧をしっかりと掴むためには、外圧に同化することが不可欠です。社会に出てからも同化能力というのは、非常に重要な能力なのです。

家庭でも社会でも、同化能力を育てることが超重要、ということは、やはり家庭教育と社員教育には共通点を見いだせそうですね。

次回は、「家庭」という枠で囚われない、「共同体」の教育について紹介したいと思います。

投稿者 mkkzms : 2010年10月25日 List   

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