集団の再生どうする?~再生への取組み事例:大地の学校~ |
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2010年01月24日
現行の『婚姻制度』~その中身と成り立ち (1)
~子どもたちが危ない。自己中の親・過保護な親。密室家庭は、人間をダメにする。~
(だから)家庭を聖域にしてはいけない
これは、当ブログの中心テーマですが、家庭の成り立ちと強く繋がっているのが婚姻制度。
ふだん、婚姻制度について云々することはほとんどありませんが、世界中を見渡せば、様々なものがあります。(たとえば、イスラム社会の一夫多妻制を聞いたことがある人も多いと思います)
人類史まで視野を広げてみればそれこそ多種多様な姿が浮かび上がります。
また、日本社会の歴史を振り返るとほんの200年前の江戸時代には現代と違う婚姻制度がありました。
現代の私たちがごく当たり前のように受け止めている一対婚制度(一夫一婦制)は決して唯一不変なものではないと受け止めた方が良さそうです。
これから、この「婚姻制度」についてシリーズとして切り込んで行きます。
まずは、現行の「一対婚制度(一夫一婦制)」について、改めてその中身と成り立ちを、歴史を遡りながら追求してみます。現代の家庭が抱える諸問題が婚姻制度(一対婚)に起因するものであるなら、その解決のためには、小手先の方法ではなく、制度そのものに踏み込んでいかなければならないはず。
今回はそのプロローグとして、現在の家庭の状況と現行の婚姻制度の成立過程を概観してみます。
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●現在の核家族家庭の状況
改めて眺めてみると、問題事象ばかりが目につきます。
○家庭があると不全が大きくなる。
結婚する時の男女は、ともに支え合い、安心・充足の場となる家庭をつくろうとしているはず。しかし、ほんの数年で、全く逆の結果に陥るケースが多い。…セックスレスの増大
母親は子育ての不安を抱え、父親はそんな母親の面倒を見れない。
いまや、中学校のクラスに親が離婚歴のある生徒が複数居るのは珍しくない状況。
晩婚や非婚の人が増えているのも、そのことが原因のひとつになっていると思われる。
○家庭と仕事の綱引き状態
かつては男にとっての問題(悩み事)だったが、共働きの家庭が増え、いまや男女両方にとっての悩み事になっている。
○子供をちゃんと育てられない家庭が増大
親が自分の子を虐待するという事件は、いまや日常茶飯事。事件にまで至らなくとも、わがまま放題で、他人とうまくつきあえない子供が急増中。
○視点を変えて、核家族家庭(一対婚)が持つ利点(メリット)を考えてみても、なかなかみつかりません。
・核家族家庭は子供にとってどんなことがよいのか?…何もなさそう。
・男女が自由に振る舞える場になっている。…「聖域」になり、親も子供も自我を発現する温床になってしまっている。
●現在の婚姻制度(一対婚)の中身はどんなこと?
ふだんはほとんど意識していないが、以下の規定が制度として重要。
○婚姻の相手を特定すること
…重婚の禁止(一対婚制度)
…両者の合意で成立すること(→男女で制限する年齢が違っているのはなんで?)
・財産権の所在を規定すること
…相続や戸籍に関する規定
・子供の養育に関する規定
…子供を養育する義務、未成年の子供に対する親権
●現行の制度はどのようにしてつくられたのか?
現在の制度は明治時代になってから、政府によって強制的に制定されたもの。
→家父長権とセットで一対婚制度導入された。
→西欧列強の制度を真似てつくられた
江戸時代は武家(一対婚)と農民(庶民)(夜這い婚・総遇婚)とで違う制度だったが、明治政府の支配層になった下級武士たちの制度の延長上にある一対婚制度が採られた。
●最後に、今後追求してみたい切り口をあげておきます。
○明治時代になって家父長権とセットで一対婚制度が取り入れられたのはなんで?
○第二次大戦後、GHQによって、家父長権が廃止されたのはなんで?
○日本社会で、夜這い婚が廃れていったのはなんで?
○現代の家族(婚姻制度)が行き詰まりを見せているのに、誰も疑問を抱かないのはなんで?
○そもそも、一対婚制度はどのようにしてつくられたのか?
キリスト教と一対婚制度の関係はどうなっている?
投稿者 wyama : 2010年01月24日 TweetList
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コメント
投稿者 kamui
>○現代の家族(婚姻制度)が行き詰まりを見せているのに、誰も疑問を抱かないのはなんで?
これが一番気になる。。。
早く教えて~~
投稿者 MIISUU
家父長権って、ほとんどなじみがないですが、どんなものなのか、興味があります!
イメージされるのは、「一家の大黒柱」、「世帯主」などですが、どんな権限があったのでしょうか?
楽しみです。