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2010年01月19日

子育てを家庭に任せてはおけない!-7~@今後の可能性

みなさん、こんにちは 😀

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『子育てを家庭に任せてはおけない』というちょっとショッキング なタイトルでお送りしてきました本シリーズも、今回でついに最終回を迎えました

これまでのシリーズ(ダイジェストはこちら☆)でみてきたように、「子育ては家庭(夫婦と子供という核家族)で行なうもの」という現在の価値観は、戦後の市場拡大の中で、農村から都市への大移動がほぼ終わった’70年からの、たった40年のことでしかなかった 😯 ことに気付かされます 第2回共同体では、子供はみんなで育てる

そして、そのたったの40年を経て、家庭は唯一の消費と子育てという課題にも収束できなくなってしまいました →参考☆経済破局間近…家庭という枠を超えた問題をどうする!?-6~家族私権の衰弱と、その後?
さらには、第1回そもそも精神破壊って何?で展開したように、現代の家庭こそ、実は人類を滅亡に導きかねない精神破壊を生み出している!ことが明らかになりました

さて、いよいよ、
子育ては家庭に任せておけない⇒どこに任せたらいいの? 🙄
という問題に入っていきましょう

前回の第6回本源集団再生の実現基盤では、本源集団再生の実現基盤として、共同体企業の可能性を提起しましたが、ここで、一緒にシリーズを追求してきたメンバーから、こんな疑問が出てきました

「なんで企業なの?」
「家庭に生産課題を取り込むという形にはならないの?」

最終回ですが、もう一度根本に遡って考えてみます

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肉体破壊よりももっと致命的なのは、精神破壊である。市場の拡大によって、闘争の場(職場)と生殖の場(家庭)が分断されてしまったが、これは実は、生物史上かつて無かった極めて異常な状態である。

全ての生物集団は、闘争過程と生殖過程を包摂した全的な集団として存在しており、全ての生物はその中で進化してきた。もちろん人類も、原始時代からずっとそれを踏襲し、闘争と生殖を包摂した全的な集団の中で、今日の人類に進化してきたのである。

『実現論』序文:ロ.肉体破壊・精神破壊と市場の拡大停止 

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本シリーズでは、この分断を一番の問題として扱ってきました 😈 →第3回闘争と生殖の場の分断がなんで問題なの?なんで分断されたの?

では、生産と生殖を包摂した本源集団=共同体企業とは何かと言えば、それは企業と家庭を包摂した集団と言い換えることができそうです

企業の持つプラス面(生産課題、集団性)と、家庭の持つプラス面(生殖課題、安心感)をどちらも取り込んでしまう集団が実現イメージです

私たちは、こう考える。全ての生き物は、闘争も生殖も全てを包摂した集団(=本書ではそれを本源集団と呼ぶ)の中で育まれ、進化してきた。人類も同じであって、人類五〇〇万年の歴史の99.9%は本源集団のもとにあり、過酷な闘争=生産の営為も、心を開き合う仲間との親和も、あるいは喜びを与え合う男女の和合も、それら全てが包摂された集団の中で人類に進化してきた。そこでは互いの性充足や親和充足を母胎として、皆で課題を共認し、規範を共認して(正確には、これらの共認に収束することによって)集団を統合し、他方、人類の命綱とも言うべきこれらの共認充足を破壊する性闘争や自我(エゴ)は、固く封印されてきた。

『実現論』序文:ニ.起点は、私婚⇒私権の共認と私権闘争

実際、共同体企業、類グループでは、子供たちが社内をウロウロしたり、お手伝いをしたり・・・という光景が見られたり、産休中の女性社員が赤ちゃんを抱いて、連れてきたり・・・なんてことが、日常です
また、家庭の問題も社員の活力に繋がる一大事!みんなで、どうやったらうまくいくのか?をアドバイスしあうことも・・・ 😀
また、社内の女の子たちがみんなで交替で晩御飯を作りあったり・・・
休み明けには、みんなが「ただいま~ 」って気分になるような、大家族って言葉がぴったりくる会社です

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では、現在の企業を共同体に変えるにはどうしたらいいのでしょうか?

企業を私権統合から共認統合に変えるのは決して不可能ではなく、むしろ簡単である。企業を合議制の共同体に変えれば良い。例えば、会議を中央席から同心円形に二重・三重に囲む形にし(当社では「劇場会議」と呼んでいる)、まずは取締役を中央に座らせ、外側に部課長たちが座って自由に発言させるという風に、取締役会をオープンにしてしまう。それが出来たら次は、部門ごとに部課長が中央に座り、外側に全社員が座って自由に発言するという風にして、完全にオープンな全員参加型の体制に変えてゆく。もちろん、その為には経理を含めた全情報を全社員に公開する必要がある(その為には、相当量のシステム化が必要になる)ことは言うまでもない。  

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近代社会は、民主主義を標榜してきた。だが、民主主義を口にするのなら、何よりもまず日々の仕事の場=生産体を、自分たちで動かすことのできる共同体に作り変えるのが、本当ではないのか。日々エネルギーの大半を費やして生産活動を営む、最も身近な集団を自分たちで動かすことのできない権力体のままにしておいて、はるかに遠い超肥大集団=国家(議会)に四年に一回投票するだけの、西洋式の民主主義など全くのごまかしである。人類が五〇〇万年に亙ってその中で育まれ進化してきた『自分たちで動かすことのできる生産体or 集団』は、人間にとって決して失ってはならない絶対的人権である。人々から生命の母胎とも言うべき本源集団を奪い盗り、何もできない様に去勢しておいて(現に、サラリーマンからは何の運動も生まれなかった)、支配共認に染められた民に「主権」を与えただけのまやかしの「主権」在民や、支配共認の枠内に矮小化された「人権」尊重へと国民を染脳するのは、むしろ犯罪的でさえある。  

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企業を合議制の共同体に変革しさえすれば、三年以内に『自分たちの生きる場を自分たちの手で作ってゆく』ことの大切さを、皆が体得してゆくだろう。言い換えれば、共認と集団の大切さが体得されてゆくだろう。それは、長い間権力によって封鎖されてきた、人類本来の豊かな共認充足の再生に他ならない。しかし、それだけではなお不充分である。私権=権力を破棄し、真の共認集団を形成する為には、究極のところ性闘争を封鎖することが不可欠である。性闘争・自我闘争を封鎖しない限り、それを制圧する権力の共認が必要になる(注:社会主義国の失敗の究極の原因は、そこにある。つまり、恋愛や一対婚を無自覚に肯定したままでいたが故に、必然的に権力が必要になり、また必然的に市場社会へと移行していったのである)。共認集団の共認圧力(集団規範)の内部に性闘争(共認の破壊物)を封鎖することができて初めて、共認圧力が全的な活力源となる土壌(仕組み)が出来上がり、その枠組みの中で活力=共認充足を高める必要から、必然的に自我も封印されてゆくだろう。それは、闘争と生殖を包摂した全的なる本源集団の再生に他ならない。そして、それは人類を正常な自然の摂理の中に戻し、人類を精神破壊から救い、滅亡を回避する為に不可欠な道程である。

『実現論』第四部:場の転換 ト.本源集団の再生

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究極の問題、自我の封鎖については、前回の第6回本源集団再生の実現基盤の実現基盤3で見たように衰弱過程にあります。二人だけでいても、充足できない。みんなの中にいてこそ、充足できる☆という状況にあります

つまり、共同体企業の実現は、すぐそこにまで来ているのです!!!

そして、その先にはこれまでのシリーズで見てきたように、子育ての基盤も間違いなく整っています 第4回本来どうあるべき?子育って、なに?(1)第5回本来どうあるべき?子育って、なに?(2)

今回のシリーズはこれで とさせていただきます

次回は、本シリーズに続き、現行の法制度の中で、共同体企業を作っていくときに、何か問題はないのか?現在の婚姻制度ってどうなっているのか?企業が学校を作るには?などを探りながら、具体的な実現に向けての提言を行なえたらと考えています :tikara:

それまでしばらく、皆で法制度の勉強に入ります
ぜひぜひ、次のシリーズを楽しみにしててくださいね 😉

投稿者 tateko : 2010年01月19日 List   

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コメント

シリーズ『子育てを家庭に任せてはおけない!』お疲れ様でした。毎回充実した内容で、楽しめたし勉強になりました。

>では、生産と生殖を包摂した本源集団=共同体企業とは何かと言えば、それは企業と家庭を包摂した集団と言い換えることができそうです

確かにそうですね。今ある企業や家庭のどちらか?と考えるより、「企業と家庭を包摂した集団」の追求の方が断然可能性ありですね。

次は既存の枠組みを超えた新たな集団のの向けてまず現在の法制度を押える、ですね。頑張って勉強していきましょう。

投稿者 さいこう : 2010年1月20日 00:55

さいこうさん、コメントありがとうございます(≧ー≦)ノ

>確かにそうですね。今ある企業や家庭のどちらか?と考えるより、「企業と家庭を包摂した集団」の追求の方が断然可能性ありですね。<

ですよね♪
ただ、どちらから・・・という視点はあるなあと思ったんです。そうなったとき、前回のシリーズで出てきた「社会の役に立つような企業」はありえても、「周りのために結婚します」は成立しにくいっていうのは、あるのかなあと思いました。

あと、企業からの方が、あの企業の成功の秘訣は?という形で広がっていきやすいのでは?という話も出ましたね。

どっちにしても、どっちか?ではなく、どちらも・・って視点はすごい気づきでした。
質問してくれたKくんに大感謝です(*^^*)

投稿者 たてこ : 2010年1月20日 20:08

このシリーズ、本当に濃密でしたね!

家庭の生殖と生産が分断された過程と背景。
分断されたことで起きた精神破壊と、それが身近な現象であること。
分断された状況をこれからどう変えて、共同体企業をどう実現していくか。

扱うテーマがとても壮大でしたが、その過程で自身の構造認識の幅も広がったと思います☆

>現行の法制度の中で、共同体企業を作っていくときに、何か問題はないのか?現在の婚姻制度ってどうなっているのか?企業が学校を作るには?などを探りながら、具体的な実現に向けての提言を行なえたらと考えています

いよいよ法制度への着手ですね!
現行の法制度……全く知らないです。
一緒に頑張ります☆

投稿者 よりちょ : 2010年1月21日 02:58

よりちょさん、コメントありがとうo(≧U≦)o
今回も、ほんとに壮大なテーマでしたね☆

次はいよいよ法制度への着手♪
さらっと言ってみましたが、ちょっと考えただけでも、憲法、民法、教育基本法、労働法?などなどたくさんありそう・・・
みんなで分担してやっていかなきゃですね♪

一緒にがんばっていきましょう(*^^*)/

投稿者 たてこ : 2010年1月21日 23:22

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