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2009年09月19日
言葉って何だろう
「なぜ、脳の中の神経活動によって、私たちの意識が生まれるのか」
そこで改めて言葉とはなんだろうか?と問いたい
竹内薫氏と茂木健一郎氏が著した「脳のからくり」という本の中にこういう一節があります。
人間の脳には「言語野」と呼ばれる部分がある。
一体なぜ言語という機能が生まれたのか
「言語とは要するに第6感なのだな」
人間には5感と呼ばれる感覚がある。視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚
この5つはそれぞれ脳の担当部署によって情報処理がなされている
デモ言語に関しては情報処理をおこなう脳の担当部署は存在するのに
肝心の「感覚器官」がないのです。
つまり目・耳・皮膚・鼻・舌といった「出先機関」が存在しなののです!五感の上に君臨し五感を超える(メタな)存在。
言語は超感覚(メタ感覚)なのです。
それではまずクリックで以下続きます
言葉というのは聞いたり話したりするときは聴覚を利用し読むときは視覚を利用し、点字の場合は指先の触覚を利用します。つまり「言語は5感の上に乗っかっている」のであり居候のような存在なのである。
言語を持たない動物も5感を通じて世界から情報を集めて脳で情報処理を施し、逆に世界に働きかけています。
目も見えず耳も聞こえないヘレンケラーが生まれて初めて「水」という言葉を知ったとき、驚きと感動に襲われたというのは有名な話です。
世界のあらゆるものに名前がついていてその複雑な関係がネットワークのようになっている。
言葉のあるなしによって、人間は動物的な混沌という世界からくっきりと区分けのついた明晰な世界へ移り住んだということ。
言葉の本質とは5感の上に乗っかることによって、世界を「くっきりと分けて整理する」ことなのです。
人類の進化上で言葉の発明は人間たる証ともいうべき大きな変化だったに違いない。さらに人間の脳の不思議さを示す「逆さ眼鏡」面白い実験が知られています。
さかさ眼鏡の奇跡
世界の上下のが逆さに見える眼鏡です。ストラットンという人が考案しました。網膜に映る映像は逆になっていますが、そのうち世界が逆立ちをやめて正立するのです。脳は「逆であることがわからなくなる」のです。基準が逆さまになってしまったのです。人間の脳は実に可塑性に富んでいます。
何にさかさまかというとそれは眼鏡をかける前の【記憶】に対してです。
その【記憶】が生々しいので新たな世界が逆転世界に感じるだけなのです。
でも1週間もたつとその過去の残像も表にでなくなって記憶の引き出しにしまわれるのです。
【記憶】は【観念】を作り出します。人類は言葉という観念機能で進化してきたといえると思います。言葉とは外圧に応じて実に塗り替え可能な可塑性をもつ最重要な【観念】を作り出す機能なのです。
人類の最大の武器はサル時代から継承してきた共認機能と共認機能を進化させて生み出した観念機能です。そして、その観念機能は人類500万年の歴史の99.9%以上を占める洞窟での極限生活で獲得したものです。
だから言葉という観念機能の獲得は人類最大の武器となり、それこそが人類進化の秘密なのです。
投稿者 tennsi21 : 2009年09月19日 TweetList
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