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2009年06月01日

え?!こんなところまで?!~戦後のアメリカ支配@育児~

こんにちは☆miyukoです

私もだんだんと結婚について考える年頃になってきました :love:
そして家庭を持つことを考えると、知っておきたいのがやっぱり 「育児」のこと

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というわけで今回の戦後のアメリカ支配シリーズでは
その育児が戦後どういう風に変化してきたのか調べてみました

「いい育児」に関するヒントを沢山発見することができました

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戦後日本で 『スポック博士の育児書』 という育児書が流行したそうなんです。

   『スポック博士の育児書』 (The Common Sense Book of Baby and Child Care)とは、アメリカの小児科医ベンジャミン・スポックが、1946年に刊行した育児書である。42か国語に翻訳され世界中で5000万冊販売され、1946年以降では聖書の次に売れたとも言われる。

「育児の聖書」のように言われ、第二次世界大戦後、アメリカの民主主義の生活スタイルと相俟って広まったものの、その中の示唆の一部にはその後、異議が唱えられたものも少なくない。

この育児書を出産祝いとして贈ったりするのが流行となったようなのですが、
実は先日、偶然にも家の書斎で発見してしまったんです (父が出産祝いに知り合いの方から頂いたらしいのです (笑)) 

その『スポック博士の育児書』ですが、本に載っている育児方法というのは
日本の従来の子育てとは大きく異なるものだったようです

それによってそれまでの出産・子育てが本能・共認に直結していたものから、この時代からの子育ては、徐々にそれらに直結しないものになっていったように思います。
女性にとっての母性は誰しも本能として自然に備わっているはずのものですが、観念が入ってくることにより、本来の母性が喪失していくのではないでしょうか?当時の育児書に「スポック博士の育児書」があり、出産祝いに贈るのが新しい流行でもありました。因みに、私自身この育児書を友人から贈られた一人でした。そこには、それまでの本能や祖母・母から受け継いだ子育てではなく、高度に管理された「知的な新しい子育て」が書かれていました。個性や自立が何よりも重要だと教えられた世代の母親にとって、多くはわが子もそのように育てることが必要だと信じて疑いませんでした。そのために、「一人で寝かす、添い寝はしない」「泣いてもすぐに抱いてはいけない」など、乳幼児期にこそ必要なスキンシップが欠落し、親和欠損・親和不足をもたらしてしまったのだと思います。
「『母性喪失』から『母性再生』へ」

泣き癖をつけないように 😡 だとか、自立心を養うために 😡 といって
赤ちゃんが泣いていても放っておくというのはなんだかとても残酷に感じます。 😯

本能的に「赤ちゃんが泣いたら抱いてあやしてあげる 」ことはとても自然なことのように感じるのですが「自立」を重要視するあまり本来備わっている本能に反した育児 をするようになってしまったのです。

他にも『スポック博士の育児書』には子供の自立を促進する育児方法が多々書かれています。
そのひとつに  「早期の離乳食への転換」  があります。
早く乳離れをして自立心を養うことが目的のようですが、
実はこれによってアトピーなどのアレルギー症状を引き起こすといった弊害があることが明らかになってきました。
しかし、この事実があまり知られないまま、早期の離乳食への転換は日本で定着しつつあるようなのです。

全国一律で進める育児法の誤りが子どもを壊している。母子健康手帳の指導で、生後五カ月から食べさせる離乳食が変調の要因だ」と警鐘を鳴らすのは、元東京大学医学部講師で日本免疫病治療研究会の西原克成会長だ。「人の腸は一歳前後で完成する。それまでは母乳か人工乳だけで育てるべきだ。早期の離乳食でタンパク質を与えると、分解できずにそのまま吸収して抗原になり、アトピー体質になる」
国内で離乳食が広がり始めたのは、早期の離乳食を薦める『スポック博士の育児書』の翻訳本が発行された六六年からだ。八〇年に厚生省(現厚生労働省)が離乳ガイドラインを定め、母子健康手帳で全国一律に指導し始めてから一般に定着した。
「新事実が出ているにもかかわらず見直されない『母子手帳』」 

◆早期離乳食によるアトピーの弊害に関する記事
「赤ちゃんの腸の仕組みと、早すぎる離乳食開始がいけないわけ」
「アトピー体質」

1歳~1歳半程度で消化機能も発達してくるのですが、それまでは母乳や人工乳で育てた方がいいということなんです。 そして、母乳は赤ちゃんが免疫力をつけるのにとても重要な役割を果たします。

母乳のすごさ についての記事も載せておきます☆↓↓↓

◆母乳の質が赤ちゃんの発達段階に応じて変化する?!
「母乳ってすごい!粉ミルクってどうなん?」
「母乳はすごい!そのすごさは免疫だけではない!」

自然の摂理に反している『スポック博士の育児書』ですが
やはり、この本が流行した理由として
  「日本女性の意識の変化」  
が大きく作用したように感じます。 

前回のブログ「え?!こんなところまで?!~戦後のアメリカ支配@女性の解放~
で戦後の女性の意識の変化について扱いましたが、 
「男女平等」「家庭に縛られずに自分のことをするのが新しい女性の生き方だ」といった理想や、「個性」や「自立」が何よりも重要だと教えられて育った世代の人々は自分の子供もそのように育てなければならないと考え、こういった子育てするようになったのは自然の流れだったのかもしれません。

しかし、決して昔にも「理想」とされる古き良き子育て法というものがあったわけではないようです。
ただ、ひとつ違っていたことは、伝統的な子育てには母と子が共認充足できる基盤がしっかりとあったということです。
戦後、高度成長期に伴い家庭形態が核家族化したことで家庭が密室空間となり、母親は闘争や生産の場から隔絶されました。そして育児というものがとても孤独な存在になってしまったのです。

伝統的な子育ての良さはなにか?それは、母親と子どもの共認充足が現在と比べ格段に高かったことではないでしょうか。
現在のように社会から切り離され密室化した家庭の中での孤独な子育てとは違い、労働の場と生殖の場が一体となった共同体の子育ては、周りの人たちが手助けしただろうし、母親は労働という役割を担うことで充足できたし孤独になることもなかったはずです。子どもは、そんな母親や周りの人たちの様子をずっとみていたのですから、言葉が話せなくてもみんなの思いを感じとり分かっていたのではないでしょうか。
『共認機能を重視した日本の伝統子育て』は、労働と生殖が一体となった日々の生活から生まれる母親の充足・活力が基底にあるからこそ、うまく機能していたのではないかと思います。母親の充足・肯定性が高いから、つかの間のスキンシップでも子どもは全うに育っていた。
 これからの子育ては、まず母親の「活力再生」が大きな鍵になるのではないかと思います。たとえば、子育てしながら社会活動が担えるような場が必要ではないでしょうか。
「日本の伝統的な子育て(明治~1960年代)2」

◆日本の伝統的な子育てについて詳しく書かれている記事↓↓↓
「日本の伝統的な子育て(明治~1960年代)1」
「日本の伝統的な子育て(明治~1960年代)2」

女性にとって旧観念に毒された知性によって本能・共認が対極へと押しやられ、「母性の喪失」を招いてしまったことに気付かなければなりません。今こそ「母性の再生」 が必要な時代です。子育てには昔から連綿と受け継がれた知恵は必要でも、旧観念に依拠した知性は無用です。
母親はまず本能を取り戻し、乳幼児期には理屈ぬきでスキンシップが必要なことを知るべきです。またそのためには、聖域と化した密室空間での「自分の子」といった子育てではなく、地域や共同体が再生され、「みんなの子」として育てていく環境作りが急がれることは言うまでもありません。

「『母性喪失』から『母性再生』へ」

投稿者 miyuko : 2009年06月01日 List   

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コメント

>『スポック博士の育児書』 (The Common Sense Book of Baby and Child Care)とは、アメリカの小児科医ベンジャミン・スポックが、1946年に刊行した育児書である。42か国語に翻訳され世界中で5000万冊販売され、1946年以降では聖書の次に売れたとも言われる。

全世界で売れたということなので、アメリカでも読まれたのでしょうし、必ずしも日本人弱体化戦略と言い切れないような気もしますが、少なくとも、自立や個性が大事という個人主義教育が母親世代に拡がったことは間違いないと思います。
しかし・・・気になったのは、日本人の受容性というか・・・だまされやすいというか・・・明治維新もそうだすが、それまでの考えや制度を瞬時に切り替えられるのは、ある意味柔軟とも取れるし、単純とも取れるし・・・このあたりの日本人の独特な性質の功罪について考えてみる必要を感じました。

投稿者 kota : 2009年6月9日 19:30

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