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2009年02月20日
不登校どうする?!16~素読で立ち直る不登校児~
不登校シリーズもいよいよ終盤戦!今までに扱った内容を簡単にまとめると
①最近再び増加傾向にある不登児、その背景には社会の閉塞と家庭の聖域化がある。(シリーズ2)
②不登校児の家庭には共通の特徴がある。それは影の薄い父親、母親の過保護化、子ども部屋の個室化(シリーズ5)
③そんな不登校児に対して、国や民間の行なってきた対策を紹介。(スクールカウンセラー、フリースクール)→しかし一向によくなっていない(シリーズ11)
④そもそも現代の子ども達の意識ってどうなっているの?⇒仲間収束、仲間第一(シリーズ12)
という状況です。ではいよいよ今回からは不登校問題を解決する、具体的な手法を模索していきたいと思います。
今回その第一弾として「素読」の具体事例を紹介したいと思います!
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さて「素読」ですが、そもそも「素読」って何なのでしょうか?
「素読」
文章の意味を気にせずに,暗誦できるようになるまで,繰り返し音読することがもともとの素読.
明治期以前は「論語」などをテキストに漢文の習得方法としてひろく行われていたという.(はてなキーワードより)
そしてそれが不登校児の立ち直りに絶大な効果を上げているみたいです!
【以下るいネットより引用】
福岡県宗像市に、不登校の子どもたちの心身を鍛える全寮制の私塾・知心学舎(安松鈴代さん主宰)がある。ここで、指導員との一対一の問答や素読、座禅、掃除など一見、時代離れと思える教育法が、驚くほどの効果を上げている。開塾して19年。預かった若者1300人以上の9割が学校に戻って行ったのだ。
「子どもたちはここの生活の中で、人生の意味や生きがいなどを真っ正面から考えて帰っていく。われわれはその手助けをしているだけです」
代表指導員の蔵谷浩司さん(63)はこう語る。蔵谷さんは元住宅建設会社員。建物の色彩心理学に興味を持ったのがきっかけで、カウンセリング、精神医療、仏教の修行法などを学び、独自の教育法にたどりついた。
最初は勉強に付いていけない「落ちこぼれ」と言われた子どもたちのために、元婦人補導員の安松さん(学舎主宰者)と塾を開き、その活動の中からさらに深刻な不登校問題に取り組むことになった。
問答や素読(古文を声を出して読むこと)を指導法に取り入れたのは10年ほど前から。「6歳のころ、祖父母から仕込まれたのを思い出し、『論語』『大学』などの漢文を一緒に朗読したら、子どもたちの顔つきや姿勢が変わってきた」のがきっかけだった。
★
姿勢を正し、腹から大きな声を出して書き下しの漢文テキストを唱和する。それだけのことだが、毎日毎日くり返すことで、リズムと言葉が体に染み込み、芯(しん)のあるこころと体がつくられるという。
記者も塾生の素読の輪に入れてもらったが、そばで聞くのとは大違いで、力強い発声と腹式呼吸が必要だ。「大学」「論語」の読本を読み終わるまで約40分。慣れない正座のしびれも半端ではなく、集中し、本気で構えないととてもできない。逆に「この我慢と元気を毎日集中して出せば、子どもたちは変わる」と得心がいくし、〈心身を鍛える〉ということの意味も理解できる。
蔵谷さんは「不登校の子は立ち直りも早い。3日で帰っていった子もいる。だが、引きこもりになると、時間がかかる。家で抱え込まずに出来るだけ早く外に出すこと。それは親の責任です」と指摘する。
学舎では子どもを預かる場合、親も毎月一回の勉強会に出席することを条件にしている。「金はいくらでも払いますから、という親では、子どもは変わらない」のだという。
(後略)
【引用終了】
現代は圧力に耐えられない子供達が増えてきています。
それは親の囲い込みや、過保護化が直接原因となってはいるのですが、やはりその背景には、貧困の克服→生存圧力の低下→家庭の聖域化という大きな流れの元におこっています。
そのような外圧が極端に弱い状況で育ってきた子どもは、このシリーズでも紹介されているように、(リンク)ものすごく些細な出来事でも、簡単に不登校になってしまうのです。
よってそのような子どもに対して「圧力は自ら創り出していかなければならない」のだと思います。
そのことが子供達の活力再生につながる。その一手法として、素読は非常に有効なのだと思います。
投稿者 daichi : 2009年02月20日 TweetList
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