| メイン |

2008年12月26日

書籍紹介『壊れる日本人~ケータイ・ネット依存症への告別』

こんばんは :P大学生による2回目の投稿です

今回は、柳田邦男さんの本を紹介しようと思います :lol:
『壊れる日本人~ケータイ・ネット依存症への告別』

実はこの本、私がたまたま本屋で手に取った本 (笑)なんですが、読んでみると「なるほど 」と納得させられることが多かったです。

この本は全部で12章の話で成り立っていますが、今回はその中から私が気になった3つの章の話を取り上げたいと思います

(1)異常が「普通」の時代
長崎県佐世保市で起きた小学生による同級生殺人事件から今の子どもたちに起こっていること、あるいは起こり得ることを分析しています。
事件を起こした女の子は、「おとなしくて手のかからない普通の子」だったそうですが、事件が起きると「普通の子がなぜ?」とか「普通の家庭だったのに」とよく言いますが、いったい「普通」とは何なのでしょうか。
実は、昨今の多くの家庭は「異常」な状況に置かれているのにもかかわらず、人々はどの家も「普通」だと思い込んでいるのです
柳田さんは、「異常」「異常」と感じられないところに危機感を抱いています。では、昨今の家庭ではなぜ「異常」と感じられないのでしょうか

続きはコ・チ・ラ をポチッと押してから・・・ネ :wink:

 にほんブログ村 子育てブログへ

(2)なぜ「異常」と感じられないのか?見えざる手が人間を壊す時代
「異常」と感じられない原因として、柳田さんは「ライフスタイルの変化」、「戦後の日本人の西洋化」の2点を挙げています。
テレビやゲーム・ケータイやネットの使用という効率や便利さを求めた結果、私達のライフスタイルは劇的に変化しました。しかし、言語活動の発達や生活リズムの形成などが必要な乳幼児期には、特に親子のスキンシップ(愛着)が必要です。テレビやゲームの影の部分である「目に見えないもの」が与える影響について、一体どれぐらいの人が気付いているのでしょうか
また、戦後教育として、「日本人の西洋化」が行なわれました。西洋合理主義(○か×かの二択)といった西洋思想(≒個人主義思想)が、私達日本人が本来持っていたものを否応無しに変えていきました。
個人主義思想が広まっていった結果、人々の意識が「集団から個人」へ移り、個人主義思想の蔓延が親子関係を希薄化させテレビやゲームといったものが現実と仮想現実の区別をつけにくくし子育てをテレビやゲームに頼ることによって、より親子関係が希薄化し子どもの変化を感じとれず「異常」を感じられなくなりました

(3)この国を救う「あいまい文化」
柳田さんは、日本人の再生が必要と考え、そのためには「あいまい文化」の蘇生が必要だとおっしゃっています。
では、「あいまい文化」とは何なのか。本書の言葉を借りてまとめてみます。
・「あはれ」「かなしみ」といった言葉の一つひとつにふくらみや奥行きのある日本語を大事にする。
・優劣、序列をつけない。効率を重視しない。いい加減という意味ではない。
・科学では説明できないこと(exアニミズム)を大事にする。
・全体をありのままに見る。他者からの視点を大事にする。

つまり「あいまい文化」とは、「自分発」「相手発」の違いです。日本人は古来よりみんなの意見に合わせるために自分の意見は言わなかったり、周りを意識して生活してきました。ところが、個人主義思想によっていつのまにか「相手発」の考え方から、「自分発」の考え方に変わってしまったのです

「あいまい文化」を蘇生させる一つの方法として、柳田さんは「日本語の再生」が必要とおっしゃっていますが、「日本語の再生」について本書では詳しく述べられていないので、るいネット的に考えてみます。
今の社会は西洋個人主義思想が蔓延した結果、統合不全になりました。この統合不全を突破するためには、それまでの旧観念(=西洋思想)に変わる新しい観念が必要です。ここで言う新しい観念とは、広く社会(現実)を対象化した観念のことであり、それによって、現実を現実として対象化できるのではないでしょうか。(新しい観念とはこちらを参照してください。)

この紹介を見て、気になった方はぜひ一度ご覧になってみてください 8)

投稿者 katsu : 2008年12月26日 List   

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://web.kansya.jp.net/blog/2008/12/722.html/trackback

コメント

確かに、子育てでも、平気で虐待したり、ベビーカーや哺乳瓶などを使いスキンシップが減ってきたり、モンスターPなどもうそうですが、「異常」なことを「異常」と感じられなくなってきた・・ということが多いですね。

個人主義思想が原因・・・なるほど!と思います。
それらの行いはほとんどが、当てはまります。

今の学生さんがこんなにいろいろ考えていることで、日本の将来にも展望がもててきます。がんばってください!

投稿者 カムイ : 2008年12月27日 21:47

「あいまい文化」というのは、なんとなく共感できますが、katsuさんも仰るように、その本質は「相手のことを思んぱかるので直接表現しない。」といったところではないかと思います。

そういう意味では、「あいまい文化」というのはもうひとつ適切な表現ではないように感じます。その中身をるいネット的にさらに深めて考えたいですね。

投稿者 fwz2 : 2008年12月28日 23:11

コメントありがとうございます。

>カムイさん
「異常」と感じられないことって結構あると思います。
個人主義思想で行ってきて失敗しているのであれば、間違いを修正していかなければなりません。
気になったのであれば、是非読んでみてくださいね。

>fwz2さん
>その本質は「相手のことを思んぱかるので直接表現しない。」
僕もその通りだと思います。
「あいまい文化」の中身をもっと追求していきたいですね。

投稿者 katsu : 2008年12月31日 18:34

コメントしてください

*