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2008年12月07日

婚姻史シリーズ(3) 母系制婚姻様式3~交叉婚~

こんにちは。 :nihi:

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現在の先進国では私有婚(一婦一夫制など)が当たり前のようになっていますが、私有婚は、私権獲得には都合のよいシステムであるといえますが、一方で人類がこれまで築き上げてきた集団性を崩壊させたシステムといっても過言ではありません。

また、私有婚が根付いたことによって、現在では家庭の密室化が進み、子育てや教育が集団課題ではなく、個人課題となっているというのが現状です。この現状こそが、現代社会の家庭問題を次々生み出している根本原因となっていると考えられます。

では、この根本問題を解決するにはどのようなシステムがよいのでしょうか。

今回は、婚姻史シリーズの第三弾として私有婚のシステムが生まれる前の婚姻システムの中である交叉婚に注目したいと思います。 :wink:

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そもそも交叉婚とはどういったものなのでしょうか。

交叉婚とは ~【図解】交叉婚って何?(1)~

複数の氏族間で世代を通して婚姻対象を規定する規範であり、これによって閉鎖性を打破し、氏族同士のつながりを強化する統合システム

なるほど、交叉婚システムとすることで、集団を閉鎖的にさせず、他の部族とのつながりを強め、同類圧力を形成し、集団の統合を維持しようとしていたんですね。

また、乱婚ではなく「集団婚」と捉えたが、当時の交叉婚の必要性が明確になります。

兄弟婚や交叉婚は、乱婚ではなく「集団婚」と捉えた方がいい

 乱婚といっても個人が好き勝手にやっているわけではなく、集団内でのルールに則った婚姻様式である、ということです。逆にいえば、個人の好き嫌いなどの選択によって、好きな者同士がくっつく、という排他的な関係では乱婚は成立しないとも言えます。婚姻の単位は個人ではなく集団であったのです。
 まず、集団内で婚姻規範が共認され、それが、男女役割規範と繋がっていることがポイントだと思います。具体的には、大人の男(女)の役割を果たせるようになることが“婚姻の資格あり”と共認されることとイコールなんですよね。
 そうして、婚姻の資格ありと共認された時点で、自分で探したり、選んだりしなくても、自然に交わる相手が“そこ”にいるわけですから、抜け駆けは不用だし、後ろめたい思いや抑圧抜きで、肯定的に男女関係を捉えられるのでしょう。
 なんと言っても、“周りから無条件に肯定視される男女関係”だというところが、性が集団の重要課題として規範化され、共認され、そこに強い期待・応望の充足関係が構築できる一番のポイントだと思います。

以上より、交叉婚についてはスッキリしてもらえたならうれしく思います。 :lol:

次に、るいネットより交叉婚の事例を紹介したいと思います。

カミラロイ族の交叉婚とアボリジニの集中婚

 オーストラリア原住民カミラロイ族の交叉婚は、親と子を別の婚姻グループに編成することで(つまり氏族の女全員の原則を放棄することで)、相手が父親になるという関係を回避し、かつ空家状態をも回避する方法だと思います。B女の親の相手がA男なら、子の相手はC男、次の孫はA男に戻るというように繰り返す方法で、生涯2回婚の代わりに、2世代が同時並行で別の2氏族の男を相手にする方法です。

参考図が載っていますので、是非ご確認ください
【図解】交叉婚って何?(3)::スキンネームの謎に迫る

日本の交叉婚の特殊性

 日本は特殊で、実母子間の禁婚のみが顕著で、父系(父・娘)や兄妹の禁婚は元来なかったとされています。交叉婚は厳密には兄妹婚のタブー(勿論父・娘もタブー)をもって成立しますが(世界史的にはそう)、日本は複数群のヒロバでの共婚ですから、兄妹婚黙認の交叉婚と考えているわけです。それまでの氏族内兄妹婚からすると、他氏族と交わるわけですから一見兄妹婚タブーと映りますが、厳密に貫徹するためには、兄妹同士が当たる可能性のある共婚にはならないのでは、というのが根拠です。他氏族との交わりが優先されたのは確かでしょうが、何ともルーズな婚姻制だと思います。

 子は母親の群で育てられるのは原始以来そうですから、ずっと母系氏族制であったと考えていいのではないでしょうか。集団分割も血縁を基準に分割するしかなく、必然的に母系氏族集団になったと思います。交叉婚の男女も各自生まれた群に属しています。

事例は一部で、ほかにもいろんな場所で形成された集団が、集団を維持・統合していくために、さまざまな婚姻様式(様式が異なる交叉婚が世界各地で存在する)を形成したと思います。

以上のように、婚姻様式を追求することで現代社会の家庭問題の解決する糸口になると思います。今後も、現代社会の家庭問題に対して、答えが導けるよう追求を続けていきたいと思います。 :D

投稿者 kaneking : 2008年12月07日 List   

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