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2008年10月01日

学校ってどうなってるの?73~「活字」から「映像」へ→同化能力衰弱

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画像は 「Be Natural☆~ママレモン日記」さんからお借りしました

学校ってどうなってるの?69~「学力低下どうする?!」第三弾! では、市場拡大に伴う「活字」から「映像」への流れが同化能力や思考能力の低下の背景にあると分析しているが、今回はそれがなぜなのか?について考えてみたい。

「学校ってどうなってるの?70」 を見て頂ければ一目瞭然なのだが、この映像化の流れは、明治以降教科書の世界でも顕著。(ペスタロッチ主義=映像主義)

①市場拡大による映像化の進展

○市場拡大 
 
○村落共同体(本源集団)の解体=誰もが私権闘争の主体たるバラバラの「個人」に分解 
 
○現実生活での共認充足(体感共認)が失われ、「代償充足」が必要に 

○快美欠乏・娯楽欠乏UP 

○利便・快適や、快美刺激を求める 

○より分かり易く刺激が得られる『映像』に収束 

○言語能力が衰退 
 
更なる市場拡大 

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市場側から見れば、市場拡大とは本来必要のない商品やサービスを次々と売り込むことで成されるため、人々を騙し“幻想共認”を形成する(=「欲しい」と思わせる)上で、相手の正常な思考能力を破壊する『映像』は最強の武器であると言える。
また、『映像』刺激は目新しさが命であり、市場において次から次へと大量生産されてきた。(→映画・テレビの拡大)

■「るいネット」~「三文脚本家としてのマスコミ」より 

マスコミは市場の拡大と共に勢力を拡大する。つまり市場拡大によって破壊され、喪われた村落共同体の体感共認に対する代償充足の欠乏を栄養源とする。芸能や演劇がその中でも喪われた本源欠乏に代償充足を与えたのに対して、ニュースはおしゃべりのネタ、つまり面白おかしく現実を脚色して発散するという形で、肥大する自我の発散欠乏に照準を当てることから始まっている。

 

②それでは、『映像』化によって、なぜ同化能力(言語能力)が低下するのか? 

これは、実感としても容易に理解できるように、『映像』は聴覚、視覚といった感覚機能を主に使い、観念回路をほとんど使わなくて済む(観るだけで分かったつもりになりそれで終い)・・・従って、一切の追求や修得は不要であり、また、こちらから同化し理解しようと努力する必要もない。 
だから、観念能力や同化能力が衰退してしまう。

因みに、動物は自然外圧に対峙して視覚・聴覚を使っているが、人間は無圧力のお茶の間や映画館でわかった気になってる・・・といった大きな違いがある。

こうした『映像』による思考停止・同化能力衰弱現象は、「テレビ脳」の弊害として特に乳幼児の言葉(言語能力)遅れなどの問題として指摘されつつある。以下は、「るいネット」からの引用。

■「赤ん坊にとってテレビを見る時間とは死んだ時間と同義」より

赤ん坊にとって、テレビを見ている時間は死んだ時間ということです。「テレビ脳」というのは、そのような死んだ時間が積み重なった結果、発達すべき箇所が文字通り「死んだ」脳を差しているのだと思います。

 

■「テレビが乳幼児に与える影響」より
  

年齢にもよるとは思いますが、子供はテレビを見て理解しているのではなく、ある種の錯乱状態になっているようです。

乳幼児がテレビを見て理解しているか否かを判断する一つに『模倣』がありますが、ある調査によると1歳になるまではテレビからの模倣は見受けられずせいぜい拍手の真似程度、また1歳児以降も簡単な言葉や行動の模倣はあるが、複合的な理解は出来ていないであろうことが明らかになってきています。
(中略)
また、テレビから流れる時間や空間を飛び越えた情報内容や、テレビでは伝えられない匂いや触感などを理解する為には、一定の観念能力と過去の経験が必要になってきます。これら能力や経験のない乳幼児段階からテレビを見ると、五感や観念能力の未発達を引き起こす事も明らかになってきつつあります。

乳幼児はまず母親との同化→模倣を原点として様々な言動を獲得していきますが、母親との接触時間の少なさとテレビへの依存度との相関も明らかになっており、母親という同化対象の喪失と、同化機能が十分に働かず脳が錯乱してしまうテレビへの依存によって、二重の被害が出ている といえるかもしれません。

 

■「乳幼児のテレビ・ビデオ長時間視聴は危険」より

テレビやビデオを長時間見る乳幼児は言語や社会性の発達が遅く、特に親が話し掛けずに長時間見させている場合は、言語発達に3倍近い格差が生じていることが9日、日本小児科学会「こどもの生活環境改善委員会」の調査で分かった。

(中略)

乳幼児期にテレビを多く見た子供ほど7歳の時に集中力が弱い、落ち着きがない、衝動的などの注意欠陥障害になる危険性が大きい-との調査報告が、米小児科学会機関誌ペディアトリックス4月号に掲載された。

(中略)

テレビの健康影響について多くの親は視力への影響を心配しているが,言語発達への影響を心配している親は少なく,むしろ言葉や知識を教えるために見せている親もいた.
 しかし,乳幼児の言語能力は大人との双方向の関わりの中で発達する.赤ちゃんは2ケ月頃から機嫌が良い時によく発声するようになり,3ケ月頃には人の怒りや優しい声などを区別して反応する.やがて喃語(言葉を話す前段階の声)を発するようになり,8~9ケ月では聞き慣れた特定の言葉に反応したり,何か欲しい時に声を出して大人を呼んだりするようになる.この段階でも人との関わりが少ないと声の頻度や種類が少ないことが知られている.
 10ケ月頃からは大人の行動やものと言葉とを結びつけて理解するようになって言語理解が進み,ものと自分の発する音とも結びついてくる.1歳6ケ月頃から大人の言葉を模倣するようになって語彙が急激に増加し,2歳になる頃から2語文を話すようになり,言語生活が確立していく.実体験を通して言葉を理解すること,子どもに分かり易く話しかけ,子どもの話をゆっくり聞いて応えることが大切である.今回の調査結果は映像メディアからの一方的な働きかけだけでは子どもの言語能力が発達しないことを裏付けている。

 

つづく~

投稿者 kota : 2008年10月01日 List   

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コメント

映像の悪影響は分かりましたが、ただ、それを削減させていくには困難を極める「壁」があります。テレビから子供を引き離し、面倒を見るとなるとそれがどこまで可能か。母親を例に挙げると、家事や食事の用意もあり、その中で子どもの面倒までとなるとかなり時間的制約を負うことになる。父親にしても、仕事から帰り、そこから子供の面倒を就寝時まで見るというのはかなりな負担を伴うことになる。バランスを考えたうえで、子供をテレビから離す意識を持つことが何よりだと思う。映像自体が悪いのではなく、如何に親子の関わる時間を作り出すかが、重要視されるべき事象であると思う。

投稿者 いけがみ : 2008年10月29日 13:02

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