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2008年05月03日

密室家庭からの脱却!~社員寮に可能性はある?~

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「上司のいいたいことが分からない 」「上司や同僚と何を話していいのか分からない 」などのコミュニケーション能力の低下はよく話題になりますよね 🙄
ちなみに、最近は「生活リズムを整えられない」や「体調不良になる頻度が多い」などの問題もあるらしいです :confused:

密室家庭 ・友達やバイト先 など限られた集団で育った現代っ子は、共認回路が充分に発達しておらず、関係能力が低下しており、主体的に仲間関係を構築できなくなっています
圧力の高い社会生活の中で、五月病になったり、イヤになって会社を辞めたり、うつ病になったりと精神状態が不安定になることも珍しくありません

共認回路の未発達について、企業としても取り組まざるを得ない課題となっている現在ですが、
その取り組みの一つとして社員寮を運営し、新入社員を入寮させる方針を取っている企業もあります

今日はそのご紹介を…

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2007年7月30日 読売新聞より引用・抜粋します

―バブル崩壊後のリストラで企業が社員寮を閉鎖、売却する動きが相次いだが、職場での協調性やコミュニケーション能力を高めるため、新入社員を1年ほど入寮させる取り組みも健在だ。「同じ釜のメシ」で連帯感を培う日本企業の「伝統芸」は、今の新人にも好評のようだ。

              『新人全員、同期で悩み共有』
(中略)

寮の自習室で先輩社員(右)から製図ソフトの使い方を習う新入社員(横浜市の新菱冷熱工業「耕風寮」で) 東京都の建設設備業「新菱冷熱工業」は昨年4月、横浜市内に新入社員の研修寮「耕風寮」を開設した。東京都西東京市にあった社員寮を移し、社員の教育施設も兼ね備えた。

 今年は42人の新入社員が入寮し、1年間の集団生活を送っている。

 約6畳の一人部屋はベッド、クローゼットが付き、ブロードバンドも使える。寮費は月8000円で、朝食300円、夕食は500円。部屋にこもらないよう、最初の1か月はテレビの持ち込みを禁止している。

 管理部の中西伸彦さん(37)は、「1年間の集団生活で学生気分を払拭(ふっしょく)し、社会人のマナーや心構えをしっかり身につけてほしい」と語る。

 今年入社した樺沢四郎さん(24)は、学生時代の4年間も寮で生活してきた。「ただ、当時と比べて甘えることができず、規律もしっかりしています」という。同期の前原恵二さん(25)も「就職活動では、社員の教育制度が充実しているかどうかを重視しました。1年間の寮生活は長くは感じません」と前向きだ。

 社員寮や学生寮向け物件の賃貸業務を全国規模で展開する「共立メンテナンス」では、今年の社員寮契約は1万600室と、昨年より5%強増加した。

 特に首都圏での2~3年間にわたる長期契約は15%増加し、ここ数年、社員寮を整えようとする企業は増加傾向にある。社員研修の場として寮を利用したいという顧客企業も、ここ2~3年で増えてきたという。法人事業を担当する貴家(さすが)崇さん(37)は、「今の若い人は、共同生活やコミュニケーションが苦手な人が多い。企業側は寮での日常生活を通じて、マナーを学んでもらおうと考えているのではないか」と指摘する。

 実際、社員間のコミュニケーション不足を問題視する企業も増えている。

 日本経営協会が05年に全国の企業・団体を対象に行った調査では、「部門間のコミュニケーションが不足している」という回答は57・9%を占め、03年の調査より3・8ポイント上昇した。「社員間のコミュニケーションが不足している」も16%と、1・4ポイント上がった。

 社員寮はかつて、「プライベートの時間も職場の人とつき合うのはイヤだ」と若手社員に敬遠されがちだったが、寮生活を通じた新人研修の趣旨が浸透すれば、社内の風通しを良くする一助となりそうだ。

<メモ>社員寮
 国土交通省の統計では、企業や官公庁、学校の社宅、官舎、寮などを含む「給与住宅」の新設着工戸数は、1997~2003年度まで減少が続いたが、06年度は9100戸と、前年度比で6・9%増加した。
(2007年7月30日 読売新聞より引用・抜粋)

今までの無圧力空間(家庭や学校など)から、圧力の高い社会に出る。その圧力に適応するには、当然まわりから聞いて・見て学び続ける必要があります
関係能力が低下した現代っ子には、そのような課題を共有する仲間が必然的に身近にいることはとても心強いし、密室(家庭や一人暮らし)で無意味に悩んだり、課題を劣化させていくよりも、成果を上げる近道となりそうですよね

また、この社員寮で築かれた信頼や繋がり(特に女性同士)は子育てをする際の基盤になるのでは ???

自分の妻や自分の子供を獲得した密室家庭を集めて「さぁ!子育て課題を共有しましょう!」といってもなかなかうまく行きません。密室家庭に踏み込まない程度に、子育て課題の一部を、その課題が存在する一時期だけ共有するということになる事がほとんど

一緒に子ども達を育ててゆくためには、それを実現するための基盤が必要。社員寮で築かれた信頼や繋がりはその基盤となるのではないでしょうか
共有してきた課題に子育て課題が新たに組み込まれるということに不自然さはありません (もちろん一緒に育てる為の規範は必要です!)
もう少し、子育て基盤となるかを継続して追及していきたいですね!

密室ではコミュニケーション能力は上昇しないし、精神的にも不安定になるし、あらゆる課題が劣化していくことは、これまでの記事からも明らか
密室は、社員寮などのより開かれるような仕組みになっていく流れは今後も続くのではないでしょうか :tikara:

ちなみに…
社員寮について、
超企業・類グループの挑戦『企業で寮や社宅の復活の兆し』でも紹介されていました
こちらも是非参考にしてくださいね!

投稿者 nakamenta : 2008年05月03日 List   

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コメント

児童養護施設で働いている知り合いの方も、小規模ながら働く仲間同士で共同生活をしているそうですよ。

施設自体が子ども達の集団生活の場でもあり、やはり子ども達を導く役割を担う側も、常に連携プレーが必要とされる。常にお互いの状況を把握しながら、子ども達を見守って行く為にも、大人達が協働している姿というのはとても重要なんだと思います。

投稿者 かわい : 2008年5月8日 23:00

コメント、ありがとうございます★

確かに、大人達が協働している姿が安心感を生み出し、生きることを教えてくれるのではないかと思います!

より開かれた家庭のかたちをこれからも調べていきますので、またコメントよろしくお願いします♪

投稿者 なかめんた : 2008年5月11日 00:26

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