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2008年03月14日

子育てにおける安心感を育むための取り組み~保育所の地域子育て支援活動より~

母親の子育て不安は子供に転嫁し、子供の親和欠損を生み出します。また、過保護過干渉から自立できない、そして対象性=同化能力の低い子供→大人に育ってしまう可能性が高くなります。

共同体が解体されていく中で地域との繋がりはどんどん希薄化し、家庭は密室化し、子育て不安は増すばかりで、増してや初めての子育てや、転勤などによって近所に親戚や知り合いがいなければなおさらである。
そんな中で、
乳幼児から就学までの“子育て支援”を地域での取り組みとして保育所に取り入れた事例を紹介します。

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保育所の地域子育て支援活動に関する調査研究報告書 より

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梨花の里保育園(福島県 いわき市)

保育園の開放
保育園開放に来てくださっている方からは、「何か相談事ができたとき、相談できると思うだけで心が軽くなります」とか「初めての子で実家からも離れていて、育てていくのに不安だらけでしたが、周りの友達や保育園のおかげで今は楽しみの方が多く、気持ちの余裕を持って子育てができるようになりました」などの声も聞かれました。これらの話を聞いたり、毎週嬉しそうに通って来てくれる親子の姿を見ると、保育園開放は、地域の人たちにとって大切なことであり必要とされているのだと実感しています。

保育園行事への参加
 今回の事業に参加された人の中には、転勤で初めてこの地域にこられた方もいて、頼れる親や親しい友人も身近になく、地域にも子育てに慣れていない若いお母さん方が多くいらっしゃいました。このような方にとって、子ども、親、地域との繋がりを結び、なおかつ学んだり相談したりできる地域子育て支援事業を活用することは、精神面でも安定し有意義なことだと思います。講座の終了後にロコミで保育園開放のことを知り、参加してくださる方も増えました。このことからも、地域の方が子育ての支援を必要としていることが分かりました。

竜南保育園(静岡県 静岡市)

安心して過ごせる空間づくりを
 事業を開始してから10か月間が経過する中で、利用者から寄せられた要望や意見としては、園庭・砂場・遊具や玩具が安全で安心して遊べる、つまり保育園というのは安全で安心できる場所という声が多く寄せられています。また、親子で楽しく過ごせる、ストレスの解消になるといった声も多くあり、母親にとってはメンタルな面での健康に役立っているようです。  

伊奈美園(石川県 加賀市)

子育てについて
子どもは家庭の中で母親と二人きりで育つものでなく、豊かな人間関係の中で育つものなので、今後も今日のように他の友だちと関わる機会があったら、積極的に参加したい。

さとに保育園(鳥取県 鳥取市)

なかよし子育て支援センターは、開所当初から基本的には親子で自由な時間に来所して(遊ぶ)過ごすための場の提供である、と考え実施してきました。ゆったりと過ごす時間の中で、次第に友だちもでき、お互いに子どもたちをみる。ほめたり、叱ったり、励ましたりと……いい意味での助け合える親の集団も育っているように思います。あるお母さんが、「みんなで見合えるって、すごく気持ちが楽ですね」といわれました

地域に根ざした保育所を拠点として“みんなで育てていく”安心基盤を創り出しているように思います。

アンケートの中に

問7 「子育てへの社会の関わりについて、あなたの考え方に近いものはどれか」について

と言う問いかけがあります。 

A(子育ては家族だけの問題)
B(困った時にすぐ子どもを預けるような制度を充実して欲しい)
C(近所付き合いなどのより良い人間関係が子育てには必要)
D(福祉制度などを中心に社会が幅広くサービスを提供すべき)

政府などは、必死で制度の充実を訴え、法制度化していますが、
全体では、C(49.4%)、B(25.4%)、D(23.6%)、A(0.2%)という
Cの“近所付き合いなどのより良い人間関係が子育てには必要”が高い数字を示しています性別での分類で見たときだけ、男性と女性でCとDが逆転するものの、年齢や就労に関係なくCが一位になっています。

“子育ては家族だけの問題”と思っている人はごく僅かで、状況的に子育てが“家族だけの問題”に陥っているだけであって、意識的には、子育てには近所付き合いが必要で、近所の人とよりよい関係を築きたいと考えていることが伺えます。
そんなきっかけとなる場”を欲しているのだと思います。

報告の中にもあるように、“子どもは家庭の中で母親と二人きりで育つものでなく、豊かな人間関係の中で育つもの”とあるように、それは、決して親子だけでの密室空間では創り出せないものなのです。

投稿者 sodan : 2008年03月14日 List   

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コメント

私は、大阪市在住の3歳児の父親です。
園庭開放は、ほとんどの保育園や幼稚園で行われています(公立も私立も)。
有意義な場なので、母親が、あちこちの場に連れて行きました。

あちこちというのは、現状は、すべての保育園や幼稚園は、『月に一回』しか行っていないからです。そのような頻度で、子育てに必要な人間関係など形成できるはずはありません。(活動内容に応じて、国家が補償するようになれば、毎日するところもでてくると思います。)

「無償」という限界があるのでしょうか。ゆえに、内実、保育園や幼稚園は、「PR」という側面も強くもっているように感じます。また、親の方も、子どもを入れる保育園や幼稚園を探すきっかけであったり、子ども(というより親が?)を慣れさせるという側面が強くなってしまいます。

「子育てに必要な人間関係」というものをもっと追究して、少しでも実現する必要を感じます。
例えば、『豊かな人間関係』って、抽象的過ぎですよね。子育てに必要なのは、『共認圧力(課題共認の圧力⇒役割共認や規範共認の圧力⇒評価共認の圧力)』であって、それを生み出せる大人の関係が必要なのです。つまり、具体的に課題⇒役割や規範⇒評価を形成できる人間関係にならなければ、子育てにはほとんど寄与しません。「無圧力」の密室家庭とほとんど変わりないのですから。

投稿者 toya : 2008年3月14日 14:32

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