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2008年01月16日

スクールカーストって何?

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2007年当たりからマスコミ(アエラ)に取り上げられ始めた言葉のようですが、ネット世界ではそれより以前から流通していたようです。

アメリカでは、1999年にスクールカーストが原因で学校内の射殺事件まで起こっていた(?)とも言われているもよう。

最近の子供たちの意識潮流の実態を探るために、少し解明してみたいと思います。

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まずは、公式的な(?)定義を「はてなダイアリーさん」から引用します。(一部、省略)

○主に中学・高校で発生する「人気のヒエラルキー」。俗に「1軍・2軍・3軍」「イケメン・フツメン・キモメン(オタク)」「A・B・C」*1等と呼ばれるグループにクラスが分断され、グループ間交流がほとんど行われなくなる現象。インドの階級制度、「カースト制度」に酷似していることから名付けられた。

○スクールカーストにおけるヒエラルキーは、「人気」を軸に構築される。「人気」とは、「特定の人間関係市場における、その人間の市場価値」である。中高生にとっては、「一緒にいて面白いこと」「外見的魅力に優れていること」「運動能力が高いこと」が至上の価値を持ちやすいため、スクールカースト上位層は、自然とそういった者で占められることになる。

○スクールカースト下位層の人間ほど
「キモイ」と罵られる
恋愛・交友機会の減少
いじめ
道化役の強要

といった理不尽な不利益に見舞われる確率が高くなる。最下層に分類された者への仕打ちは熾烈を極め、彼・彼女達はもはや人間扱いすらされない。また、これら被害により間接的に引き起こされる「人間不信」「対人恐怖」「コミュニケーション機会格差」の問題も深刻で、あまりにも酷い場合は「不登校」「自主退学」「加害者への復讐」「精神病」「自殺」等に追い込まれる場合すらある。また、その後の人生においても人間関係に対するトラウマのために、仕事や恋愛に大きな影響を与える場合もある。この問題は、教育界でも問題視されているが、若者社会内部の問題であるため指導が難しく、未だ有効な解決策は見出されていないのが現状である。

○スクールカーストのヒエラルキーは、新クラス編成後はじめの1ヶ月でほぼ固定され、よほどのことが無い限り、序列が変化することはない。このためこの年代の学生は、「クラス換え」「進学」といった節目節目に、「中学デビュー」「高校デビュー」「大学デビュー」(短期的視点からみると「夏休み明けデビュー」もある)を試み、次の環境で少しでも上位階層に身を置こうとする。「デビュー」の際に払われる努力はあまりにも過剰であり、学校という場の非常に強力な同調圧力が伺える。

○「キャラ強制圧力」とは、クラス全員が作り上げる「場の期待感」が、個人に特定のキャラを演じる圧力となって働き、そこからの逸脱を許さない「空気」を作り上げるという現象である。これにより、「友人とキャラが被る恐怖」「自分に割り振られたキャラに納得できない」といった問題が発生することとなり、個人に強いストレスとして作用する。この圧力により、個人は容易に「キャラ換え」することが困難になり、スクールカースト階層は、より一層固定化されたものとなっていく。

特徴的なポイントとして以下のような点が挙げられるようです。
人気(コミュニケーション能力?)という単純化された評価軸でカーストが形成されてしまうという実態があるようです。
キャラという言葉も中高年世代にはピンと来ないものですが、いまの若者たちにとってはとても重要なことのようです。
・そして、スクールカーストは学校でのいじめの背景になっており、引きこもりやニートの原因ということになっているようです。
固定的な序列として形成されてしまうというあたりが、かつてのいじめとは違った現象と思われます。

体育会系の明るい性格の子は人気があって、文科系のネクラ(オタク?)な性格の子は人気が無い(もてない)といったことは昔からあったと思いますが、今の子供たちにとってはそれがとても重要な問題になっているようです。

次回は、これらの現象の時間的な経過を見た上で、原因構造について考えてみたいと思います。

byわっと

投稿者 wyama : 2008年01月16日 List   

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コメント

ちと怖いってか、なんともな話ですが・・・・
「カースト制度」と言うネーミングが一番悪い気がしますが・・・・・やっぱりマスコミが犯人でしょうかね?
昔から、それなりに(はたまた相当に)に、仲間内でのヒエラルキーはあったと思います。
それを「カースト制度」と呼ばれるや否や恐ろしいものになってしまうような気がします

投稿者 垂心 : 2008年1月18日 19:16

たしかに、昔も仲間の中でのヒエラルキーはありましたね。

しかし、いまの子供たちほどのプレッシャーにはならなかったと思います。

かつては私権圧力があったから、子供世界でのヒエラルキーとは別の収束先があったからだと思われます。

投稿者 わっと : 2008年1月22日 14:19

昔の記事の、しかもコメントにレスするのもどうかとは思いましたが

>>重心さん

>「カースト制度」と言うネーミングが一番悪い気がしますが・・・・・やっぱりマスコミが犯人でしょうかね?

これは違うと思いますよ。
どちらかというと、差別されてきた(と思っている)若者達の間で自然発生的に囁かれるようになった言葉のように思います。

>それを「カースト制度」と呼ばれるや否や恐ろしいものになってしまうような気がします

命名によって恐ろしいもののように錯覚するのではなく、
実際に恐ろしいものだと感じてきた人たちが
その恐ろしさに見合った命名をしたのでしょう。
恐ろしいと思っていなければひきこもったりはしないのではないでしょうか?

筋違いの意見でしたら失礼しました。

投稿者 通りすがりの若者ですが : 2009年1月28日 21:24

俺は学校のクラスで一番人気のイケメンだ。スクールカーストならば最上位のバラモンだ。今度インドへ短期留学することになった。世界最大の民主主義国の留学先で、スクールカーストという素晴らしいシステムをインドの本物のバラモンの生徒に解説してきてやる。留学先に不可触民やシナ人などいないだろうから、みんな喜んでくれるだろうな。これこそ21世紀の日本発民主主義システムだ。

投稿者 スクールバラモン : 2009年3月29日 16:43

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