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2007年08月17日

英才教育ってどうなの?

「英才教育」をご存知でしょうか?

英才教育といえば、小さい頃からネイティブ発音の英語を習わせたり右脳が発達するように専用のビデオ学習を行ったり、などなどありとあらゆる方法があるようですが、高いお金を捻出してまで英才教育を行っている親の思いはひとつ、「我が子には特別な才能があるかもしれない、人とは違った特別な人生を送って欲しい、天才児になってほしい でしょうか。
しかし一方で、英才教育は天才児を生み出すどころか、「引きこもり」や「うつ」を生み出しているのでは?!とも言われているんです
良かれと思ってしていたことが、実は全くで、「子供に悪影響」かもしれないなんて 😯
気になりますよね?!いったい真実 はどうなんでしょうか?

ということで今回は、るいネットより「英才教育も“ひきこもり”や“うつ”の原因の一つかもしれない」という投稿をご紹介します 😀

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人間の赤ん坊の脳の重さは400g。これは体重が10倍もある大人のチンパンジーの脳と同じ重さです。

それが、わずか1年ほどで2倍の800gに、さらに4年目で1200gに増加し、6~7歳になるまでにほぼ大人と同じ重さになります。

ところが、この同じ時期に大量の神経細胞(ニューロン)が死滅し、シナプスが消失していっています

>生まれてまもなくの幼少期に、実は脳細胞は半分近くが死滅しているのです。残った半分の脳細胞は、豊かに発達し、神経回路も複雑になってゆきますが、この急増も4-5歳をピークに衰え始め、先に述べたように、15歳ころには増殖は停止してしまいます。(リンク

Huttenlocher,P.R.1990年のシナプス密度の調査報告によると、出生時は0.3×10の12乗/㎝3であったのが、生後8ヶ月には約8倍の2.5×10の12乗/㎝3に急増します。まだ一歳にもなっていないのに、そこから一転して下がり始め、2歳では2.0×10の12乗/㎝3に、そして10歳には半分の1.2×10の12乗/㎝3にまで急速に減ってしまう。そこから多少の上昇するけれど、老化するまではほぼその密度のまま推移することになります。

「三つ子の魂百まで」と言いますが、このニューロンの急激な増加と、生後八ヶ月から始まるシナプスの刈り込み(急激な消失)は、その後の記憶や知性・学習能力に大きな影響を与えます

要するに、この時期、子供が受ける多様な外圧(経験)と関連しながら、使われている回路ほど残り、あまり使われない回路が消失していくという形でドラスティックに最適化に向うわけです(なので“ネグレクト”するとニューロンやシナプスがごっそり無くなり致命的になるわけですね)。外圧に対応して柔軟に彫刻される脳の姿がイメージされます。

音楽・芸術にしろ、語学にしろ、“お受験”にしろ、頭のやわらかいうちに吸収すれば才能を伸ばすことができる、ということが一般に信じられており、それが「英才教育 」の根拠になっています。しかし、確かに音感など音楽の才能がもともとある子供にとっては有効な場合もあるらしいのですが、偏った幼児教育は、大抵の場合、それほど有効に機能しないばかりか、子供の正常な精神発達を阻害することが分かっています 👿

というのも、その時期の幼児の脳は、人間として仲間・社会の中で生きていくためのトータルの能力 を習得することを必要としてそれに対応して急激に変化しつづけています相手の表情から相手の気持ちを読み取る力や、周囲に同化することで自分の気持ちや意思を伝えるすべを体感の中から学んでいくその重要な時期に、極めて限定的な、しかも偏った(現実の社会に適応する上で最大の外圧=同類圧力を無視した)能力を身につけることを強制されるわけです 👿 👿

ひどいのになると、ほとんど日替わりで様々な「お稽古事」「習い事」「お受験勉強」を強要され、スケジュールもびっちり 😥 母親が送り迎えについてまわっていたりしますよね(ここまでくると、脳の話以前に子供がかわいそうですけど 😥 )。

己の見栄(相対優位の欠乏)や存在不安の解消など自我充足のために偏った教育を子供に強要する母親(しかも彼女らは「それが我が子のため」と本気で信じているからコワイ 😡 )と、それを金儲けのネタとしている幼児教育業界の方々は、このようないびつな教育が子供の脳にとって取り返しのつかない弊害となり、それが人と関わる能力を未熟にし、ひいてはひきこもりやうつの原因にもなっている可能性についてもっと考えるべきだと思います 👿 。

併せて、親の「過期待 」が原因で自己攻撃にはしる人が多い世代:特に現在の20代後半から30代前半(?)は、その原因の一つに上記のような外圧を無視した偏った幼児教育の影響があったかもしれないことを総括し、今後はよりスキンシップや仲間との関係 😀 を重視し、加えてより多様な外圧に対応する能力を育成するにはどうするかということに頭を使っていく必要があります。
基本的に母と子しかいない密室空間である家庭では、基本的に母親の価値観しだいで歪んだ 圧力場が形成されるので、多様な外圧に対応する脳を育てるのは実質不可能です。

なので、まずは、多くの人と関わらなければならない場に、子供ももちろんですが、そういう母親自身も身を置くというのが不可欠ではないでしょうか 😀 。そうしたら、多くの人との関係で充たされて、母親も存在不安にかられて子供に偏った教育を強制する必然性も無くなります。
「英才教育やめろ 😡 」というだけでは答えにならない。むしろ本筋は、母も子も閉鎖空間である家庭を飛び出して、多くの人と課題を共有する場を創っていくということなのかもしれません。(本文元はこちら

やはり本質的には、家庭の密室空間に問題があるようです。
もっともっと追求していく必要がありそうですね

投稿者 ringo : 2007年08月17日 List   

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「英才教育」も“ひきこもり”や“うつ”の原因の一つかもしれない 人間の赤ん坊の脳の重さは400g。これは体重が10倍もある大人のチンパンジーの脳と同じ重さです。 それが、わずか1年ほどで2倍の800gに、さらに4... ...[続きを読む]

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コメント

>このニューロンの急激な増加と、生後八ヶ月から始まるシナプスの刈り込み(急激な消失)

このような科学的根拠を以ってして、幼児教育があるんですね。でも、実はやるべきことは全く逆のことをしてる!!!

このような根拠があるからこそ、実は偏った英才教育ではなく、
>スキンシップや仲間との関係 を重視

する必要がある。
これって、かなり大きな間違いですね(>_<)

投稿者 ゆみ : 2007年8月18日 02:22

>その時期の幼児の脳は、人間として仲間・社会の中で生きていくためのトータルの能力 を習得することを必要としてそれに対応して急激に変化しつづけています。相手の表情から相手の気持ちを読み取る力や、周囲に同化することで自分の気持ちや意思を伝えるすべを体感の中から学んでいくその重要な時期に、極めて限定的な、しかも偏った(現実の社会に適応する上で最大の外圧=同類圧力を無視した)能力を身につけることを強制されるわけです

 単に幼児教育をすれば良いってものではなく、子どもというか、人類が発育する上で何が必要か?というような視点が大切なんですね。
外圧=同類圧力が重要という意味では、外圧がかからない密室家庭が、親にも子どもにも問題を引き起こしているんですね。

投稿者 HOP : 2007年8月24日 15:08

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