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2007年03月23日

若者の就職意識

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かつて、親の世代が若かりし頃は、大企業、高収入、社会的なステータス、といった社会全体で共有する価値が明らかだった時代。就職活動の苦労はあったが、互いに競い合うように燃えていた。

ひるがえって、現代は何をしたらよいかわからない、収束不全の状況…
そんな中で若者たちは就職に対してどんな意識なのだろう?

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このグラフは、1985年、1995年、2005年の20年間の変遷を見たもの。
(平成バブル前後と現代の3時点の比較)

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・共通して1番なのは、「自分の個性・能力を生かせること」
・20年間で大きく伸びて2番目になったのが、「仕事が面白いから」
・共通して3番目は、「技術が覚えられるから」
・20年間で大きく減って4番目になったのが、「会社の将来性」
・その他、20年間で伸びたのが、「経営者に魅力を感じたから」

社会経済生産性本部の分析では、 「就社」から「就職」へ、企業離れの潮流 という分析をしている。

そういう見方も成り立つとは思うけど、浮かび上がるのは… 「自分への収束」、
最近のキーワードを使えば「自己中化」への流れ  と見れるのではないだろうか?

拠り所になるものが無い収束不全の状況下…、仕方なく 「自分」を拠り所にするしかない ということになっているように見える。

ところで、20年間に大きく伸びた、「仕事が面白い」ところを選ぶということの中身は何だろう?

1985年頃は、バブルに向かい始めた時期で、大きな仕事や高収益、そしてオフタイムは遊びまくることが楽しいと思うような時代。

1995年頃は、平成バブルの崩壊を経て、日本企業が東南アジアなどに投資を始めた時期。やがて起こる金融危機直前の経済再生への希望を垣間見ていたような時期。

さて、2005年(現代)は…、社会の序列原理は無くなり、経済がよくなる保障はどこにもなく、大企業と謂えどもマスコミに吊るし上げられたとたんにあっけなく倒産してしまうような状況。

拠り所になるものがますます無くなってきている。

そんな中での、「仕事が面白い」とはどういうことを意味しているのか?

ホリエモンに象徴されるようなマネーゲームなどで、 マスコミの話題をさらうような、ド派手なことををして、周りから注目されること が面白いことの中身ではないだろうか?

ちなみに、2004年に行なわれた高校生の価値観の変化についての調査結果では、近年大きく増えている意識として以下のようなものがあげられている。
(ベネッセコーポレーション「高等学校の進路指導に関する意識調査2004年」より)

①資格や免許、検定をとりたい
②自分に合わない仕事はしたくない
③自分の週休や自由な時間を大切に暮らしたい
④先のことを考えるより、今を楽しく生きたい

⑤専門的な知識や技術を身につけたい

社会から多少遠い位置にいる高校生だということを割り引いても、②③④あたりは、まさに自己中化の意識潮流を示している。

最近、売り手市場になっている就職戦線…、ますますこの傾向が進んでしまうのではないだろうか?
このままでは、かなりヤバイ!

byわっと

投稿者 wyama : 2007年03月23日 List   

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