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2006年10月05日

「学校」は既に崩壊している!?

文部科学省3.jpg

文部科学省が出版した「データーから見る日本の教育育」http://www.mext.go.jp/b_menu/shuppan/toukei/05071201.htmの内のⅠ学校教育6生徒指導について見てみた。

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暴力は「3年ぶり増加」いじめ「平成7年度をピークに減少傾向」不登校「平成14年度に続き2年連続して減少」とのこと。末尾にスクールカウンセラーの設置数(当然増)補足付。

更に7教職員等では、少子化にありながら減らない小中教員数、民間校長、特別非常勤の増加傾向を挟んで、本務教員一人当たり生徒数の推移(減少、但しすかさず国際比較ではOECD各国平均以下である図表を示す)を示していく。

これらのデーターから何が読み取れるのか?

いささか不足に感じて文科省のHPを検索した。「データーから見る」の基になったと思われるデーターが報道発表一覧のなか、平成17年度生徒指導上の諸問題の現状について(概要)http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/18/09/06091103.htm
ここでは、先の「暴力」「いじめ」「不登校」の他「自殺」のデーターがある。
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/18/09/06091103/006.pdf更に同じ報道資料一覧の中に教職員の病気休職に関する統計がありhttp://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/17/12/05121602/011.htm、教職員に精神性疾患が増加していることが伺える。

また、指導力不足と認定された教職員の数http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/17/08/05081202/002/h001_1.htmもあった。

これら問題事象は子供だけでなく教師に関しても無視できない状況にあることが伺える(先の「データーから見る…」にはこれらのデーターは記載されておらず、何のためのデーターなのかの疑念が生じる)。

こうした状況にどう対応しようとしているのかと思い、中教審の答申を参照した。http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/05102601.htmその第2章教師に対する揺るぎない信頼を確立する-教師の質の向上-という章立てがある。http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/05102601/005.htm(以下引用)
「ア 基本的な考え方
○教師の質の向上のためには、養成、採用、研修、評価等の各段階における改革を総合的に進める必要がある。これらの改革に当たっては、教師を励ますような方向で進めるとともに、教職員の処遇の改善が図られるなど、教職や学校が魅力ある職業、職場となるようにすることが重要である。
エ教員評価の改善・充実
○学校教育や教師に対する信頼を確保するために、教員評価への取組が必要である。(略)
○教員評価に当たっては、主観性や恣意性を排除し、客観性をもたせることが重要であり、教師の権限と責任を明確にし、それに基づいて行うことが効果的である。
オ多様な人材の学校教育への登用
○優れた知識・技能と社会経験を持つ学校外の多様な人材を学校教育に積極的に登用していくことは、(略)有意義である。このため、特別非常勤講師制度や特別免許状制度を積極的に活用したり、学校ボランティアとして多様な外部人材の協力を得ることが重要である。
○校長や教頭といった管理職に人を得ることは肝要である。教頭については、管理職として民間企業等で培った経営感覚を生かすことが期待されることから、校長と同様に民間人などを登用できるよう、資格要件を緩和することが適当である。」(引用終わり)

これらに強い違和感を覚える(「データーから見る…」からこのような危機感は感じられない)。これらの問題事象(特に教師)は中教審でも既に問題化しいること、その対策が制度自体にあることには触れず、処遇改善、評価制度、民間活用の後手の手法を悪びれるでもなく謳う安穏ぶりにまさに「開いた口が塞がらない」。

問題の本質が「自己中」にあることはここでは自明であるが、火急の対応が必要であるよう思う。大事なことは早く公表し、人々の審判を受けることであろう。

投稿者 staff : 2006年10月05日 List   

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