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2006年10月27日

生活保護の実態ってどーなってるの?

先日、と~っても元気なお婆さんに出会いました。
70歳をゆうに超えているのですが、しっかりとお仕事をされている模様。

「役割がちゃんとあるっていいですよね~。」
と話しかけると、威勢の良い返事が返ってきました。

「あたしゃ、生きてる間はちゃんと自分の手で稼いで食っていくって決めてるんだよ。日本は年寄りを甘やかしすぎだ。仕事がありゃ、誰だって元気に暮らしていけるんだから!」
とまくし立てて、元気な婆さんはおかしいかい?と大笑い 😆 。めっちゃ活力を貰いました。
そんな元気なお婆さんとの出会い を期に、日本の社会保障制度の実態を探ってみました。

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日本の生活保護率及び保護世帯数の推移を見ると、1993年以降右肩上がりに上昇中。

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保護世帯数は2005年に100万件を突破。なんと、戦後最大数にまで増加しています。

被保護世帯の内訳をもう少し調べてみると、
被保護世帯を世帯類型別に見ると、障害者世帯・傷病者世帯、母子世帯、その他の世帯は1980年頃から1990年代半ばまでは減少傾向にあったが、バブル崩壊による経済の悪化によって増加に転じている。被保護世帯の中で、高齢者世帯は趨勢的に増加しており、1980年度は全体の30.2%であったが2004年度には46.6%とほぼ半数を占めるようになっている。

とあるように、一見高齢化社会故の現象?とも捉えられます。
しかし、バブル崩壊による経済の悪化と言っても、1970年以前の日本と比べても貧しくなった、と言えるのか?
答えは否。そんな実感は誰も持っていないでしょう。

高度経済成長による豊かさの実現以降、人々は目先の私益だけを追ってバブルという幻想を膨らませてきたが、バブル崩壊によって完全に目標を見失い、いよいよ自分第一の活力源(私権)の終焉を向える。そして、活力衰弱の結果として就労意欲さえも失った世帯が年々増加してきた、という事ではないでしょうか。

さらには、国による弱者の囲い込みという福祉政策により高齢者の役割を奪い、社会的引き篭もり(家庭内への弱者の閉じ込め)を増幅させ、結果的に財政圧迫によりみんなの活力をも奪っていく、という悪循環により、二重の活力衰弱を引き起こしている。

要は、生活保護率増加の本質は景気の悪化ではなく「活力衰弱」の問題であり、福祉の名の元で金のばら撒き政策をいくら続けたところで、活力衰弱の流れは止められない、という事ではないだろうか。

しかし、高齢化=生活保護、というのはあまりにも短絡的。むしろ、高齢者に失礼ではないか!という事で意外な事例を発見!

高齢者労働力率の推移

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この統計によると、1950年時点で65歳以上の労働力率はなんと50%、そこから緩やかに低下しているものの、先進諸国の中では極めて高い数値で推移しており、2000年時点でも34.1%もの方が現役で働いていらっしゃるのです。

冒頭の元気なお婆さんの事例は、実はそれ程稀な事ではなく、まだまだ役割を求めて、あるいは役割を担っている年輩の方々が、実はこの日本には沢山居るんだ、という事実にもっと注目して行きたいところです 😯 。

家庭の内に篭れば、みんなの活力を奪う自己中化が進行するだけ

街に出て、みんなの期待に耳を澄まし、みんなで応え合う、担い合う関係を築いて活きましょう 😀

投稿者 kawait : 2006年10月27日 List   

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