【知能進化を紐解く】思考の二元化と感情形成の関係 |
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2022年08月21日
【知能進化を紐解く】子どもの“なんで?”が出てくるもの、自然の原理原則を掴んでいるから
シナプスの刈り込み。刈り取りではなくて、『刈り込み』であることが注目ポイントでした。もっと知りたい人はこちら
植物で想像してもらうとよりイメージがつきやすいかもしれません。
観葉植物などの植物はそのまま育てるよりも、いらない枝を切り、一度枝を刈り込むことで、そこから新しい芽がどんどん開花していきます。それと同じようにたくさんあったシナプスの中から、必要なシナプスだけを残し、そのシナプスを強化しながら人は成長していきます。
前回の記事では『なぜなぜ期』は、対象とそれ以外を明確に分けることができる二元化が磨かれる時ではないかと言う仮説が見えてきました。
それまで一体だった世界から、注目できる対象が浮かび上がると言うことは、見るもの全てが発見の連続で=知りたい欲が盛んに!想像するだけで脳が外からの刺激を受けることがイメージできますね。
(正確にいうと、人間と動物で違いますが)二元化までは本能にセットされており、動物でもしています。
人はここからさらに進化します。
動物にはなく、人間だけの特徴と言えばなにでしょう。その特徴の一つに言葉を喋れることがあります。
もともと言葉は仲間とより本質を掴むために、どうする?を話すために生まれてきたと言われています。
私たちは当たり前に話していますが、実は話をするというのはとても高度なこと。
たくさん感じている情報の中から、話したい部分を抽出して発さなければ、話せません!
人は誰から教えられるわけでもなく、周りの人の言葉を聞いて、真似して、声に出してを繰り返すなかで言葉を獲得していきますが、なんで期ぐらいになると“自分の頭で整理する”ことができるようになっていきます。たくさんの情報の中から本質を掴み言葉にする、原理原則を掴んでいく、それこそが子供の成長の中では『なんで期』なのです。
例えば、朝日や夕日が赤いのはなんで?というなんで?
これは太陽が昇ると空は明るく青くなる。太陽が沈むと暗くなる。と言う原則を掴んでいるからこそ、なんで間はオレンジ色になるんだろう。が気になる。
これまでつかんできた原理原則に当てはまらない、未知なる部分をもっと知りたくて、本質を掴みたくて質問しているのではないでしょうか?
そう捉え直してから、以前紹介した子供たちからのなんで?を見て見ると、
・(冬に)なんで裸の木と葉っぱがある木があるの?
・(ニュースを見てて)地震ってなんで起こるん?
・地震の時はどうしたらいいの?
・雨や台風は予測できるのに、なんで地震は予測できないの?
・虫は何で子供を産むと死んじゃうの?
・消防車と救急車は一緒のところにあるのに、パトカーは何で別のところにあるの?
その奥に彼らが掴んでいる原理原則が見えてきます。
質問の切り口の鋭さに、すごいなと思っていましたが、その前に自然の営みや本質や原理原則を掴んでいるからこそ、その原理原則に乗らない、未知なる不整合化を感じ、気になっているのです。
たくさんある情報の中から、本質を掴み、物事を構造化。原理原則をつかんでいく中で、言語能力も知能も磨かいてきた人類の歴史から見てもこの時期に、対象を掴むため、知るためにたくさんおしゃべりすることが、子供の知能進化には欠かかせません!
投稿者 mineyama : 2022年08月21日 TweetList
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