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2009年05月17日
役に立つ勉強法って?3 中学校選択に関する調査報告書より
Benesse教育研究開発センターのサイトに、教育に関する興味有る資料が豊富にありました。
この中で、「中学校選択に関する調査報告書」第7章 中学校の選択行動や中学受験はどう変化したか
-88年調査と07年調査の比較から考える-
が、中学生とその親の勉強・学校に対する意識潮流の変化を知る上で、参考になると思います。
以下に引用させて頂きます。
なお、この調査は以下の要領にて実施されたようです。
●調査テーマ
小学6年生とその保護者の中学校選択に関する意識と行動
●調査方法
郵送法による自記式質問紙調査
●調査時期
2007年12月
●調査対象
全国の公立小学校に通う6年生とその保護者
【小学6年生】1,501名(女子768名、男子718名、無回答・不明15名)配布数3,596通、回収率41.7%
【保護者】1,504名(母親1,402名、父親89名、その他9名、無回答・不明4名)配布数3,596通、回収率41.8%
※調査対象者は、全国の公立小学校6年生のリストに基づいて無作為に抽出。
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Q.あなたは、次のことについてどのように考えますか。
Q.あなたは、教育に関する次のような意見や考えについて、どのように思いますか。
最初に、学習にかかわる価値観の変化を確認しよう。図7-2-1は、「そう思う」(「とてもそう思う」+「わりとそう思う」の%、以下同)と回答した比率について、88年調査と07年調査の結果を比較する形で示している。これをみると、上位3項目の回答は大きく変化しておらず、7割以上が「自分の才能を生かせる仕事につきたい」「自分は今、幸せだと思う」「いじめられている子を見ると助けてあげたい」と思っている。さらに、「テストは自分の成績がわかるのであったほうがよい」(60.3%→74.3%、14.0ポイント増)、「子どもは勉強しなくてはならない」(45.2%→63.6%、18.4ポイント増)など、テストに対する肯定的な評価や勉強に対する義務感を強めていることがわかる。全体に、「まじめ」な回答が増えているようだ。19年間で減少した項目に注目すると、「人に負けるのが嫌いだ」(74.5%→66.5%、8.0ポイント減)、「できるだけ長く子どもでいたい」(68.9%→60.1%、8.8ポイント減)、「男の子は男らしく、女の子は女らしくすべきだ」(65.9%→45.1%、20.8ポイント減)などで減り幅が大きい。現在でも3人に2人は肯定しているとはいえ、競争で負けたくないという思いは弱まっている。性別役割に対する意識も、大きく変わっていることがわかる。このような変化は、大人も含めた社会全体の価値観の変化に連動しているのだろう。
つづいて、図7-2-4は、教育観の変化を示している。「そう思う」の割合がもっとも高いのは「今の教育にはお金がかかりすぎる」(89.1%→92.5%)で、19年間で変化はほとんどない。このように9割を超える保護者が教育費負担の問題を感じていながら、「多少無理をしても子どもの教育にはお金をかけたい」(58.2%→70.3%、12.1ポイント増)という思いは強まった。では、学歴や受験に対する意識はどうだろうか。「今の日本は実力より学歴を重んじる社会だ」(84.2%→67.3%、16.9ポイント減)を肯定する割合は減少しているものの、「受験競争は今後ますます厳しくなるだろう」では約8割、「わが子には受験競争を勝ち抜いてほしい」では約7割が「そう思う」と回答し、19年間で変化はみられない。受験に対する意識はまだまだ強いことがわかる。そのようななかで、「今の学区の公立中学校は不安なことが多い」を肯定する比率が10ポイント近く増えて、ほぼ6割になった。こうした受験に対する意識や公立中学校に対する不安が、中学受験を促進していると考えられる。
Q.あなたが受験しようと思うのは、どうしてですか。
それでは、中学受験をする子どもたちは、どのような理由から受験しようと考えているのだろうか。図7-4-3は、中学受験をすると回答した子どもに対して、その理由をたずねた結果である。「そう思う」(「とてもそう思う」+「わりとそう思う」の%、以下同)の比率が高い上位2項目は、「とても行きたいと思う中学校があるから」「高校受験をしなくてよいから」で、いずれも7割を超えている。行きたい中学校の存在とともに、高校受験の回避も中学受験の大きな理由になっており、19年前と比べて大きな変化はない。受験理由については全体に変化が少なかったが、「友だちが受験するから」では「そう思う」の比率が16.7ポイント増加し、「近くの公立中学校はいじめの心配があるから」では7.8ポイント減少した。
Q.あなたは、中学受験についてどう思いますか。
つづいて、中学受験をする子どもに受験についての考えをたずねた結果が、図7-4-4である。ここからは、「受験勉強は苦しい」(5.3ポイント減)、「小学校で習わないことも勉強しなければいけないので大変」(14.0ポイント減)といった否定的な意識が減少していることがわかる。これと対照的に、「人間として大きく成長する」(13.3ポイント増)、「小学校で習う以外にいろいろなことが勉強できておもしろい」(19.1ポイント増)などが増加しており、受験勉強そのものに対する肯定的な評価が高まっている。子ども自身は、中学受験を前向きにとらえるようになっているようだ。ただし、「合格するのがとても難しい」が9割を超え、プレッシャーを強く感じている様子がうかがえる。また、「お金がたくさんかかる」と認識している子どもは12.4ポイント増加して8割に迫っており、教育費の負担についても子どもなりに気にしているようだ。
Q.あなたが受験しようと思うのは、どんな中学校ですか。
図7-4-5は、受験する子どもに対して、受験しようと思うのはどんな中学校かをたずねた結果である。もっとも肯定率が高かったのは「みんなの評判のよい中学校」で、「とてもそう」と「わりとそう」の合計(以下同)が88年調査と比べると12.3ポイント増加して、8割に達した。多くの子どもが、学校に対する外部の評価を意識して、受験校を選択していることがわかる。このほか、「部活動がさかんな中学校」(10.0ポイント増)、「有名な大学に合格する人が多い中学校」(7.4ポイント増)、「制服のすてきな(かっこいい)中学校」(14.3ポイント増)、「スポーツや芸術などで有名な中学校」(8.1ポイント増)など、多くの項目で肯定率が増加している。「男女別々の中学校」(9.6ポイント減)が減っている以外は、ほとんどの項目で増加・横ばいの傾向であり、受験する予定の中学校に多くの特徴を求めるようになっている。
Q.受験させる中学校を決めるとき、次のことをどれくらい重視しますか。
図7-4-6は、子どもに受験させる保護者が、どのようなことを重視して受験校選びをしているのかを示した結果である。「大学までの一貫教育である」ことを「重視する」(「とても重視する」+「まあ重視する」の%、以下同)割合が大幅に落ち込んでおり、受験を経ずに大学までいけるメリットを重視する保護者は減ったようだ。これは、少子化によって大学に入りやすくなった結果であろう。それ以外は、増加や横ばいの項目が多く、受験校選びに際してより多くの基準を考慮するようになっていることがわかる。増加幅が大きい項目は、「世間での評価が高い」(17.3ポイント増)、「有名大学に合格する可能性が高い」(14.2ポイント増)、「スポーツや芸術などで有名である」(21.3ポイント増)、「制服などのセンスがよい」(16.6ポイント増)などで、これらは10ポイント以上も「重視する」の比率が増えた。「重視する」がもっとも高かったのは「その学校の教育方針や校風がよい」で、ほとんどの保護者が選択している。「中高一貫教育である」も、「重視する」が9割を超えた。
以上の、88年調査と07年調査との比較をみて、気になったのは以下の点です。
・保護者の教育観を見ると、今の日本は実力より学歴を重んじる社会と思う割合は減少しているものの、受験競争は今後ますます厳しくなるだろうし、だからこそ、わが子には受験競争を勝ち抜いてほしいと思っている。だから、今の教育にはお金がかかりすぎていると感じながらも、多少無理をしても子どもの教育にはお金をかけたいという保護者も増えています。この19年間で、保護者の受験に対する意識はまだまだ強いと思われる。
・保護者が中学を選ぶポイントとしては、「世間での評価が高い」、「有名大学に合格する可能性が高い」、「スポーツや芸術などで有名である」「その学校の教育方針や校風がよい」を重視している。受験させる保護者の多くが大学受験によって有名な大学に入ることを志向しており、エスカレーター式の中学校に入れて大学受験を回避しようという傾向は弱くなっている。
・子どもたちの意識としては、勉強することに肯定的であり(というか、子どもは勉強しなくてはならないという考えが強まっている)、授業の態度や学校生活の様子も積極的でまじめになった。
・受験する子どもの約8割が中学受験する理由について「とても行きたいと思う中学校があるから」と回答している。さらに、受験する子の4人に3人が、受験によって「人間として大きく成長する」と答えている一方で、友達が受験するから受験する比率が増えている。
・子ども自身が、受験しようと思う中学校を見ると、外部の評価を気にしており、「みんなの評判のよい中学校」、「部活動がさかんな中学校」、「有名な大学に合格する人が多い中学校」、「スポーツや芸術などで有名な中学校」が選ばれている。
・いぜれにせよ、これらのアンケートを見ると、親がいかに子供の教育(進学)に関わっているか。驚きでした。
投稿者 hoop200 : 2009年05月17日 TweetList
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コメント
投稿者 hikaku
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