子どもにイライラしたときの対処法◆ママ編 |
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2018年08月12日
いい成績はいい生活に繋がらない!~成績第一は探究心に蓋をし、自信を喪失させているだけ。
子どもが学校にあがると成績が上がった下がったで一喜一憂。
成績の上がる勉強の仕方は?やはり塾に通わせたほうがいい?と親の悩みは尽きませんが、なぜそんなに成績が気になるのでしょう。
それは私たち親の世代に、いい成績⇒いい学校⇒いい会社⇒いい暮らし、という価値観が染み付いているからに他なりませんが、それが真実ではないということもうすうす気付いているはず。
子どもも親も苦しめている成績。
今回は、そんな成績を一切つけない学校があり、そこでどのようなことがおきているか?
を見てみましょう。
以下、成績表をつけない「超進学校」の秘密(https://forbesjapan.com/articles/detail/19216/1/1/1)より引用します。
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成績表をつけず、生徒一人一人の長所を伸ばすことだけに注力すること50年。その結果、卒業生の3割以上がアイビーリーグに、ほぼ半数がスタンフォードやタフツなどを含む“名門校”に進学する不思議な学校がある。数値で評価しない教育の秘密を探りに、ニューヨークにある同校を訪ねてみた。
10をつけた瞬間に成長が止まる
Saint Ann’s Schoolは、マンハッタンから20分ほどのブルックリンの街中にある。1965年に創設されて以来、一度も生徒たちの成績表に数値で評価をつけたことがなく、学期中のアセスメント(小テスト)にも決して点数をつけることがない。
それなのに、卒業生の多くが全米の著名大学へ進学。さらには、入学してからも積極的に教授達のオフィスアワーを活用するなど、知的探究心を持つ人間に育つともっぱらの評判だ。今回はUpper Middle SchoolのAssistant Headを務めるKatie Haddock氏にインタビューする機会を得た。
そもそもなぜ数値で人を評価しないのか。Haddock氏は、「生徒は一人一人個性があり、仮にテストの出来が違ったとしても、それは必ずしも能力の差ではない。学び方や表現力の違いだったり、情報の処理の仕方の違いだったりする。数値化することで彼らを直線上に並べて比べることには意味がない」と言う。
さらに、「人は往々にして、満点をとった瞬間に満足して成長が止まってしまう。しかし本来それはゴールではない。探究心と学びに終わりはない。常に成長の余地がある生徒達から、もっと深く知りたいという欲求を奪ってはいけない」とも。
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成績をつけた瞬間その子の成長は止まってしまう。
驚きですが、いい点を取るための勉強が、好奇心や探究心を阻害してしまうのは事実でしょう。
また、日本でも実践されているモンテッソーリ教育でも成績はつけません。
以下(http://www.futureedu.tokyo/education-news-blog/montessori-education-compared)より引用します。
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テストや相対評価の成績表が無い
以前の学校も、幸い成績表は相対評価ではなく自己申告制の絶対評価でした。ただ、ミニテストや、学期テストは学年が上がるにつれて、回数と頻度は増えていました。ミニテストは、記憶の定着に良いという脳科学研究の結果もあるそうですが、テストという形でなくても、口頭試問や発表作品など、違う形での定着を図ることはできるようです。
テストが一概に悪いとは思いませんが、テストに備えて勉強して終わったら忘れてもいいや、ではなく、あくまで学びを一定のタイミングで発表や作品という形で発表していくというやり方も十分効果的だなと感じています。
良い点
我が子にとって最もよかったのは、本人の自信が向上したということです。テストがあると、その度に子供なりにも自分はできたのか、それとも他の子に比べてダメだったのかという比較をします。毎回満点の子は誰だ、直しが多い子は誰だというのは、あっという間に子供達の間ではわかることで、上位10−20%にいない子供達は、多かれ少なかれ「私は、僕は勉強が得意ではない」という思いを抱くようになると思います。学びが絶対化している場合、どの子にも得意分野があり、相対評価の話題にはなりません。なので、全般的に自信のあるお子さんが多いように見受けます。
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不要な相対評価が、子どもの自己評価につながっていく。好奇心や探究心に蓋をされ、自信まで失わされてしまうのです。
そして、かりにいい成績が取れたとしても、必ずしも人生の成功には結びつかないことは明らかなようです。
以下(https://gigazine.net/news/20171226-perfect-grades-dont-matter/)より引用します。
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なぜ完璧な成績を取っても人生の成功には結びつかないのか?
中国では受験におけるカンニングが大きな問題となっており、受験生に「ワイヤレス端末が仕込まれている可能性があるためワイヤー入りのブラジャーをしないように」という指示が出されたことも。世界各国で場合によっては死人が出るほど受験戦争が過熱しており、学生たちが大きなストレスにさらされていますが、これまでに行われた研究から「テストの点数が高くても長期的に見ていい人生を送れるわけではない」ということがわかっています。
アメリカや日本など詰め込み式&テスト有りの教育を受けると「いい成績が全て」と子どもは感じてしまうもの。
名声を手にして成功するためには高校でよい成績を取り、大学進学適性試験(SAT)で高得点を取ることが必要だと考えられがちですが、人生で成功するためには学校のテストでの高得点は必須なのだろうか?というのがこのムービーのテーマです。
アメリカでの成績評価システムは100年以上前に「学術的な成功」をベースに作られました。しかし、2017年現在において、学校の成績は不安材料になっています。
2002年にミシガン大学が行った研究では、「80%の生徒は自分の価値を学校での成績ベースで考えている」ということが判明しています。つまり、成績が低いと自尊心も低くなるのです。
また、完璧な成績を追い求めることはクリエイティビティを殺し、学術的にもリスクを取ることを避けるようになると言われています。完璧な成績を追い求めると、学習の目的が「A評価を取ること」だけになり、「勉強したい」という気持ちさえも失っていくとのこと。
A評価を求め続けると大きなストレスにさらされ、メンタルヘルスに問題を抱えることも。ニューヨーク大学のNYU Rory Meyers College of Nursingが私立高校の生徒を調べたところ80%の生徒が日常的に非常に大きなストレスを感じていると答えたそうです。
「いい成績を取らないと」という考えから、GPAを上げるためにカンニングを行う生徒もいます。アメリカでは全国70の学校に在籍する2万4000人の生徒について調査を行ったところ、64%がカンニングをしたことがあると答えました。それだけ、学生たちにとってSATやACTといった大学入試のプレッシャーは大きいのです。
しかし、大学入試で成績がよかった生徒であるほど大学での高いパフォーマンスを発揮するのかというと、そうではありません。12万3000人の生徒について調べた2014年の研究では、大学入試の得点が高いことと大学でのパフォーマンスにはあまり関連性がなく、「高校の成績はいいけれど大学入試の得点は平凡」という生徒の方が、「大学入試の得点は高いが高校の成績は低い」よりも大学でのパフォーマンスが上になるとのこと。
1回きりのテストはその時その瞬間のパフォーマンスしか測定できませんが、学校の成績は「どれだけ物事に真剣に取り組むことができるのか」という日常的なあり方を反映しているためです。
そして、卒業生総代に選ばれるような学業的に優秀だった人が同級生よりも成功するのかというと、これもそうではありません。過去14年にわたって卒業生総代に選ばれた人のその後を追跡したところ、プロフェッショナルとしてキャリアを積みそれなりに成功した人はいたものの、先見の明を持っていたり、先駆者として活動した人は1人もいませんでした。
卒業生総代に選ばれた人自身も「自分は最も頭のいい生徒ではない」と考えており、自分自身のことを「教師が求めるものを努力して渡すタイプ」と認識しています。リスクをとって冒険するタイプではないのです。
成績が長期的に見た時の成功と関係なく、よりよい人生にとっての害でしかないのならば、別のアプローチはないのでしょうか。
学生たちの学業成績を世界規模で比較すると、ここ何年もトップに躍り出てくるのがフィンランド。アメリカの学生たちの成績はフィンランドに及びません。
フィンランドでは、「テスト」の役割はアメリカよりもずっと小さいものになります。そして、93%の学生が大学や職業学校を卒業しているというシステムは世界一だとも評価されています。
フィンランドは学校に入学してから最初の6年間、テストというものがなく、学術的な能力を測定するメジャーが存在しません。標準化されたテストは、高校の最終年度で行われるもののみです。しかし、フィンランドの学生は学術的なパフォーマンスにおいてここ毎年世界トップ10に含まれています。
このような流れの中で、「もっと新しい教育方法を」という声もアメリカでは大きくなっています。単に記憶ばかり求めるのではなく、「自分自身について考えること」「成功するためのモチベーションを生み出すこと」に着眼した教育法が必要だと主張する専門家も増えています。
2017年現在はテストが重視されていますが、テストが全てではありません。成功することのカギは「人生にわたって続いていく学びへの情熱」を身につけることであり、この情熱が、成績を上げ、テストで高得点を取ることへつながっていくのです。
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成績第一の教育スタイルはこれからどんどん見直されていくのではないでしょうか。
子どもの成績に一喜一憂するのではなく、子どもたちの興味や関心によりそって、好奇心と探究心を伸ばしていくことの方が大事。成績なんか気にせず、やりたいことをとことん応援してあげることが一番なのではないでしょうか。
投稿者 hoiku : 2018年08月12日 TweetList
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