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2015年06月25日
【コラム☆感謝の杜】~要素還元的科学信仰からの脱却・・「科学と医学」
非常に近代医学の問題点をわかりやすく書いた文章がありました。 科学も権威となると有害なものでしかありません。
>医学的あるいは科学的根拠が大事。根拠のないことはすべてえせ、嘘偽り。
「いまのところは根拠はないけれど、患者の治癒例がある」という「グレーゾーン」の事例はたくさんあると思うのですが、医師はそれに「手を貸」してはいけないらしい。
>科学的とは人間に対しての要素主義的な立場から機械論的なアプローチをとること…。体全体を考えるというと、近代医学に対しての漢方医学。これは、有機的な身体全体を総合的に考慮していく、ということですが、、
という点についてもう少し深めてみたいと思います。先に投稿したホメオパシー医学は全体性の医学であり、それに対応するのがアロパシー医学(近代科学を母 体にした要素還元的な近代医学)と呼ばれています。この二つの医学の対比から全体的認識法と要素還元的認識法の違いと可能性について考察したいと思いま す。もし、2つの医療についての詳細が知りたければ『人はなぜ治るのか』.アンドルーワイル著.日本教分社.を参照してください。ホメオパシー医学とアロパシー医学は、治癒率ではかなり好成績を上げている前者を、科学的根拠が不十分であるため正当な医学とは認めないと後者が否定する という構図で対立しています。とはいっても、ヤミ医療とまで烙印を押されている訳ではなく支持者(治癒した患者)はたくさんいます。
ホメオパシー医学の特徴は過去の治癒統計を重視する(事実を重視する)ことにあると思います。具体的方法としては、ある病状にたいして何々病としてカテゴ リー分けを行い、その病種に対して共通の薬を処方するという近代医学の方法とは異なり、症状を何時間もかけて徹底的にヒヤリングし(生活パターンや嗜好ま で近代医学の感覚では、およそ病状と関係ないようなものまで)、健康な人が服用するとまったく同じ症状が出る薬物(毒物)を過去統計から抽出します。
そしてそれを、極端に希釈して服用させます。近代医学でいう病種が異なっても同じ薬になることがあるわけで病種という概念は重要視していません。その結 果、患者は一時的に病状悪化しますが、希釈された薬物に対して刺激された自然治癒力はもとの症状そのものも取り去り、近代医学のように体内に高濃度の薬物 を充満させることなく治癒していくのです。
この療法は、生命原理を良く捉えた優れた医療だと思います。しかしながら、どういうメカニズムで治るかということに関しては『自然治癒力』を刺激して、そ れを活性化させるという手法であるため、その根拠を問うことが生命機構そのものを問うことになり、現在の科学認識では手におえない状況にあります。
ここで、近代医学側の攻撃要旨をまとめてみると、根拠に基づく医療(Evidence-Based Medicine;EBM)以外はえせ医療であり、ホメオパシー医学は治癒のメカニズムが解らないのでえせ医学である。また、その行為の結果治癒してるか どうかすら疑わしい、というところでしょう。日本でも丸山ワクチンが医師会の手によって同様の攻撃を受けました。癌にかかった身内に何とか投与したいと思 うと、治験薬であるため、きわめて複雑なルートでしか入手できない状況にあるのとおなじです。
その中でも、特に攻撃の的になっているのは、化学的濃度計算によると、希釈倍数がアボガドロ数を超え水溶液中に1分子も薬物が入っていない場合がある点で す。近代医学の主張の濃度問題は、近代科学で解明された範囲において正しく、高校生の化学の知識で理解できます。要素還元的な手法で発見できる限界でしょ う。しかし、自然ましてや生命はそのような認識で理解できる部分をはるかに越えており、根拠を科学的といったとたんに現在の要素還元的手法で解っている範 囲に限定されます。現に最近の研究で『水の記憶』というものがあり、従来の知識は解明しきれない現実効果をもっているということも注目されています。
問題は、その対象への認識レベルの自覚があまりに低いということでしょう。自然や生命は人間の認識をはるかに超えており、そのほんの一部が解明されている だけであると言う認識に立てば、ホメオパシー医学のたくさんの治癒例(事実)から未だ解明されていない全体性を読みとることは可能です。そして、その可能 性のみに注目し、未だ解明されていない全体性を読みとることも可能になってくるでしょう。このような認識法に至ることが困難なのは、近代科学だけの問題で はなく、現代人に共通の弱点だと思います。超越性を失った観念思考と言う意味で。
『本源の科学』とは、事実をもとに、その可能性のみに注目し、未だ解明されていない全体性を読みとる認識方法による科学なのかもしれません。
投稿者 hoiku : 2015年06月25日 TweetList
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