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2014年10月16日
【コラム☆感謝の杜】栄養学は欧米食を推し進めるためのものであり、日本人の健康を守るものでは無い
今回のテーマは『栄養学の誤った認識』です。
70歳、80歳の人が元気に働いている一方で、40歳、50歳の人たちの方が次々と病気で倒れているという、驚くような事実が日本で起こっています。これは、食の欧米化による健康への害悪が、一つの原因と考えられています。
しかし、根本的な原因は、戦後、アメリカから日本に積極的に取り入れられた『栄養学』にあるのです。この市場経済における利益を優先させた『栄養学』の誤った認識によって、日本人の食生活が崩れ始めてきました。
そこで今回は、食生活を見直すためにも、知っておく必要がある『栄養学』の本当の歴史とその背景をご紹介します。
日本人を対象化していない『栄養学』
日本における栄養学の発祥は、明治時代にドイツから学んだ時です。
「高たんぱく、高脂質、低糖質」を唱える寒冷地の学説に、
「低たんぱく、低脂質、高糖質」という食生活をしてきた日本人が学び、
それが現代の『栄養学』の機軸になっています。
つまり、初めから全く真逆の方向に進んでしまっているのです
『栄養学』は日本人の健康のため!ではなく、欧米人化する論理
『栄養学』はアメリカによって、日本国内に浸透させられました。日本人は体が小さい、栄養不足で体が弱い、病気になりやすいなど、これら原因を全て、食べ物による栄養不足に問題があると指摘してきました。そこで欧米食化を推進してきたのです。
食の欧米食化を正当化するために使われたのが『栄養学』です。
アメリカは世界中みんな同じ食生活することによって、自分達の生産している食物を外国に売るために、民族の体質、食文化、季節などを無視した『栄養学』を使ったのです。
例えば、「三大栄養素の摂取は不可欠」といわれていますが、これは肉・卵を広める為のものでしかありません。「栄養三色運動」や「一日三十品目」も同様で、とにかくおかずをたくさん食べさせる観念なのです。
このように、私たちが当たり前と思っている『栄養学』の常識が全て欧米食を広めるために出来た観念であることを認識する必要があります
アメリカは資金援助で統合階級を乗っ取り、日本の欧米食化を推し進めた
日本の欧米食化を拡大するため、総額4億2千万円(現在で約100億円)の資金がアメリカ農務省から日本の厚生省、文部省、農林省、(財)全国食生活改善協会、(財)日本食生活協会、(財)日本学校給食会等などに活動資金として配分され日本人の主食を米から小麦へと方向転換させる大事業が実行されました。戦後の改善運動ではパン、肉、卵、牛乳、乳製品等の摂取が勧められてきました。厚生省、栄養学者はそれらをバランスよく摂取するという欧米型食生活が正しいと信じこませて栄養行政に反映させ、ウソの栄養教育をしてきました。それは、栄養学的にみて望ましくないのを分かっていながら、厚生省の管轄下にある各地の栄養学校ではそれらの食品の優位性が強調された栄養学が教育されてきました。そして、アメリカから資金援助をもらった統合階級は、欧米食普及のために一般大衆へ「味を覚えさせる」ことが必要と考え、その活動を支援していきました。
キッチンカーによるアメリカ小麦料理の大キャンペーン
日本(厚生省)はアメリカの販売促進を担うべく、「経済復興資金」の一部で「キッチンカー〔=キッチン付き改造車〕」なるものが作られ、日本津々浦々まで栄養士さんなどが「麦製品」を「栄養指導」と称して広げて行いました。また、当時大学の先生や学者を使って「米を食べるとバカになる」「糖尿病になる」「ガンになる」「太る」「ニキビが出来る」「足が短くなる」などとまるでバカのような根拠のない珍説を唱えさせたのです
学校給食の欧米化推進
(財)日本学校給食会は、約5735万円の活動資金をアメリカ側から受け取り、学校給食の地方への普及活動費に当てたが、その活動の中で、パン給食を導入してないで米を主食としている小学校の子供は「栄養不足で倒れたり」「栄養が偏って結核で倒れたり」などの米よりパン給食の方が健康になるためには良いというウソのPR映画を作りました。全日本パン協同組合連合会(全パン連)が後援して作った『いたちっ子』という映画です。
このように、『栄養学』は日本人の健康のためでは無く、アメリカの政治戦略として欧米食化を正当化するための観念だったのです。
参照リンク
・米と麦の戦後史ー学校給食の裏面史 「アメリカ小麦戦略」からー4
投稿者 hoiku : 2014年10月16日 TweetList
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