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2007年09月11日
丁稚奉公ってなに?
こんばんわ。かわいです。
昔の教育事情ってどうだったんだろう?と考えていた時に、ふと思い浮かんだのが「丁稚奉公」。
皆さん、聞いた事ありますか?
私の祖父は今年で92歳になるのですが、幼い頃は丁稚奉公に出され、たまたま奉公先の御主人がとても親切な方だったおかげで、小学校に通わせてもらえたんだよ、なんて話を聞いた事があります。
ちなみに丁稚奉公とは、江戸時代からおよそ200年ほど続いた、日本の商店主育成制度。
当時は、まだまだ家父長権も健在で、長男が実家を継ぐ、というのは
この丁稚奉公をキーワードに調べてみると、丁稚奉公で教育を受け、戦後の日本経済成長を支えてきた大物達が結構いるじゃありませんか!
いくつかの実例を紹介しますね。
っと、続きの前に、ポチ よろしくです。
◆土方歳三{天保6年(1835年) ~ 明治2年(1869年)}
6人兄弟(10人兄弟という説もあり)の末っ子であった歳三少年は、「伊藤松坂屋」(現在の松坂屋上野店)という呉服屋などで10年ほどの丁稚奉公を務めたとされている。その後は、薬売りの傍らで修行を積みつつ、後の新撰組副長へと登りつめた。
参考リンク
少年歳三2度の丁稚奉公
土方歳三(ウィキペディア)
◆松下幸之助{明治27年(1894年)~ 平成元年(1989年)}
日本の実業家として、知る人ぞ知る存在ですね。9歳で小学校を中退して、火鉢店に丁稚奉公、その後16歳で当時の大阪電燈(現在の関西電力)に入社、7年間勤務。その後妻とその弟と共にソケット開発などを経て、1918年には「松下電気器具製作所」(現・松下電器産業)を個人創業。
自伝を含めた著書も何冊か残されていますが、その中にも「丁稚奉公」の話が度々記されています。経営の神様は、まさに丁稚奉公の仕組みから生み出されたんですね。
参考リンク
松下幸之助「貧困をなくす」使命感
松下幸之助(ウィキペディア)
◆鳥居信次郎 {明治12年(1879年)~昭和37年(1962)}
サントリー株式会社の創業者で、日本におけるウイスキー造りの開拓者。
13歳で道修町にある薬問屋 小西儀助商店 (現 コニシ㈱) へ丁稚奉公。
当時大阪では、田舎からの口減らしのための丁稚奉公とは別に、商家の子息を上の学校へ進学させずに、他の商家で実際に商売のこつを身に付けるため丁稚奉公をさせる、いわゆる船場学校・船場道場といわれる習慣があった。
参考リンク
道修町の人々
他にも、丁稚奉公の末に、会社の経営者となられた方、日本経済の成長を支えてきた方はきっと沢山いらっしゃると思われます。他にも事例があれば、是非教えてくださ~い。
ここで、丁稚奉公のシステムをもう少し詳しく説明します。
基本は住み込み、衣食住付きの無給制度。仕事は多岐に渡り、住み込みの為に番頭や手代から礼儀作法や商人としての「いろは」を徹底的に叩き込まれる。勤続年数に応じて位が4段階ほどに分けられており、丁稚(10歳前後)→手代→番頭→暖簾分け(30歳前後)、という形で立派に勤め上げれば最後には自分の店を持たせて貰える。
また、上方の大店では、長男には家を継がせず、丁稚から育った叩き上げの成長株に嫁(娘)を持たせ、店を継がせるという風習もあったようです。
このように、昔の日本の農業・商業は、家制度や弟子入り制度など、基本は家族経営(現在の核家族とは内訳が異なるが)が土台となり、生産の場を支えるための教育が、各集団ごとにしっかりと行われていたのです。もちろん、明治時代後半には国の初等教育の就学率もほぼ100%となっており、公教育も定着し始めていた訳ですが、その背景には仕事、働くための知識を身に付ける、という実践論がしっかりと存在していたとも言えます。
実際、当時の大店(松坂屋のような大商店)に丁稚入りする為には、読み書きや簡単な計算が出来る、などの基礎条件も組み込まれていたとか。
まさに、現実に活きる為 の生産 、活きる為の知識 、そして活きる為の場 😀 が、教育と密接にリンクして機能 :tikara: していたんですね。
しかし、このような生産と教育の場は、第二次大戦後のGHQ主導の教育制度改革によって、9年間の義務教育制度が整えられると同時に消滅 して行きました。
その後、教育に関連して思い出されるキーワードを思い浮かべてみてください。
詰め込み教育、受験戦争、校内暴力、学級崩壊、ゆとり教育、いじめ問題。。。
どれもこれも、現実の成果に繋がらず、問題ばかりが浮かび上がっています。
このように見ると、どこで教育方針が現実とずれ始めてきたのかは、一目瞭然 😯 ですね。
投稿者 kawait : 2007年09月11日 TweetList
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コメント
投稿者 くぼあき
くぼあきさん、コメントありがとうございます。
「単なる消費者としての教育」って、
まさしく現代の子ども達に刷り込まれている内容そのものですね。
親が消費者(傍観者、要求主義)である限りは、子ども達にまともな教育など出来ないのでしょう。
投稿者 かわい
丁稚奉公の問題点も覚えておかなければならないと思います
高等教育も受けず、無給で単純労働にしか静を出せない可哀想な奴隷の子供たちですよ
当時としては最善であったけれど、それを懐古主義で全肯定するのはおかしいでしょう
こんな貧しい時代のほうが今よりいいとかは、頭がおかしいとしか思えないです
消費者である限り、まともな教育ができないとは、どういうことでしょうか
まともな教育ができているから、世の中うまく成り立っているのです
問題点のみを指摘し、国民を堕落させるのはいかがかと思いますが
投稿者 たかのぶ
たかのぶさん、コメントありがとうございます。
投稿を良く読んで頂きたいのですが、現在の教育が全てダメだから丁稚奉公に切り替えるべし!みたいな事は一言も言っていません。
但し、今の世の中がうまく成り立っている、とは思っていません。現実に起こっている事に目を向ければ、明らかに問題だらけですからね。
なので、客観的に昔の事例等も探索しつつ、当時の状況に対してはどの様に適応していたのだろうか?という事を追求しているのです。
当ブログの過去記事等にも目を通して頂ければ解ると思いますが、問題指摘に留まらず、成功体験や成功事例の紹介なども織り交ぜながら、これからの時代にあった教育、家族制度等などを追求するのが目的であって、国民を堕落させる事などは一切考えていませんが。。。
何をどう読めば、その様な解釈になるのでしょうか?
投稿者 かわい
>現実に活きる為の生産、活きる為の知識、そして活きる為の場 が、教育と密接にリンクして機能していたんですね。
ホント、生産と教育の場が一体!!
こういう教育の現場が失われてしまい、単なる消費者としての教育の場でしかなくなってきたから、こんなにいろんな問題が生じてしまうんですね。。。
>詰め込み教育、受験戦争、校内暴力、学級崩壊、ゆとり教育、いじめ問題。。。
危機感感じます。