子どもの能力形成と脳の発達はどのようにつながっているのか |
メイン
2022年12月24日
睡眠が脳神経を繋げていくことと深く関わっている【寝る子は育つ】
前回は「本当に安定する親子関係とは?」と親子関係に焦点をあててきました。親と子に固執するのではなく、子どもは外に飛び出すのが当たり前、むしろ飛び出すことを後押しすることが重要ということでしたね。
人類は子育ての場面に限らず、日々たくさんの人たちの中で成長していきます。
その場面一つひとつに、人類がこれまで外圧に対応してきた過程で獲得した本能や諸機能と結びついた身体の構造(仕組み)があるはずなのです。
それらを紐解いていくためにも、今回も人類の「本能」に着目していきます。本能が正常に作動することが、感情(心)や思考(頭)の働きにも影響を与えていくのです。
「寝る子は育つ」と昔からよく言われますが、今回はそこから「睡眠」について追求していきます!
そもそも「睡眠」には、どのような意味があるのでしょうか。
哺乳類は生存戦略上、脳の進化を武器としてきました。
しかしそれには膨大なエネルギーが必要となったため、休息=睡眠を作り出したというのです。
聞いたことあるかもしれませんが、睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠という2種類があります。
——————————
レム睡眠で筋肉を動観させることで、体を休養させながら脳を活動させ、生活で得た情報を整理する働きがあります。
ノンレム睡眠では、脳そのものが疲弊しないように休息させます。同時に成長ホルモンを分泌し、生体機能を整える効果もあります(ex寝る子は育つ)。睡眠を取り脳を休息しているから、普段膨大なエネルギーを消費しても、覚醒時には疲弊せず最大限に活動できるのです。
——————————
(引用元:哺乳類は、睡眠を高度化し脳を休息させることで、種としての成長を促進してきた)
これらを踏まえて、
子ども(特に乳幼児期)にとって「睡眠」
はどのよう意味があるのでしょうか。
(引用元:子どもの睡眠と脳の発達-睡眠不足と夜型社会の影響-著大川匡子)
こうしてグラフをみてみると、生まれたばかりの赤ちゃんほど大人よりもレム睡眠の比率が高いのです。
実際、脳神経の形成4~5は歳までに8割方完成
されると言われています。その後5歳以降は、非常に緩やかにレム睡眠の割合が安定しています。
たしかに生まれてきたばかりの赤ちゃんからすれば、見るもの触るもの食べるもの全てが初めての世界。だから情報を整理する時間が長時間必要。
つまり脳神経を繋げていくことと睡眠が深く関わっているということ!
「寝る子は育つ」というのも納得がいきますね!
年齢を重ねていくにつれ、情報を整理するレム睡眠が短くなり、ノンレム睡眠の比率が高まるのは頭(脳)も身体も休ませる必要があるということ。
つまり同じ睡眠でも年齢(時期)によって体(本能)が求めていること違うんです!
こうして人類の本能を紐解いていくと、身体の潜在的な欠乏が知れて、いつに何をしてあげるといいのかが分かってきますね!
次回も「睡眠」!人類はどうやって眠たくなるのか。どうしたらいい睡眠ができるのか。を深めていきます!お楽しみに!
投稿者 haga-h : 2022年12月24日 TweetList
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://web.kansya.jp.net/blog/2022/12/9668.html/trackback