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2022年04月22日
自分の気持ちに素直に、好きに向かうことが、新時代の天才を育てる
新時代の天才に共通する素養は?
大谷翔平や藤井風。いま各世代に大人気で、お母さんたちも「ウチの子がこうなって欲しい」と思っているようです。
大谷翔平は、2021年メジャーで打者と投手の二刀流で大活躍を見せました。
かたや、藤井風は12歳から自身の演奏動画をYOUTUBEにあげるようになり、いまやその歌唱力や作曲センスは業界関係者から大絶賛。素朴な岡山弁とビジュアルのギャップが魅力に。
新時代の天才とも言えるこの2人に共通するのは、純粋さ、自然さ、謙虚さ。
2人の幼少期は、野球や音楽という好きなものに向かって、個性を伸ばしていきました。
ひと昔前は個性や好きという主張が強いと、はみ出しもの感があったりしました。
子育てで、好きなことをしなさいというと、好き勝手なことをどこまで許容するのかと葛藤する母親もいるようです。それでも、素直に好きに向かわせることが子どもの能力を伸ばしてくれます。
世阿弥の風姿花伝でも「7歳ごろの能では、自然に思うままにさせること。そこに良いも悪いも評価しないこと。厳しく怒ったりすると、やる気をなくしてしまう」、と説いています。
採用で出会う学生たちの意識もこの2年で変化した
私自身、人事の採用場面でも自己主張の強い子(自分発)は協調性がない人材が多く、みんなの役に立ちたい想い(みんな発)が強い人材を求めていました。
でもこの2年で風向きが変わりました。
「みんなのために」と語る子の中に、主体性がなく流されやすい、答えが見えないと不安になりがちな子が増えてきました。
「まず自分の成長が」と語る子の方が、実は熱い思いがあり、結果、仲間思いであったり、他の人のために、という気持ちも強いのです。
相手のために、を考えすぎて自分の想いに蓋をする
この背景は何か。
私が関わっているある高校生が現実の企業での仕事(インターン)に参加してから、話してくれたこと。
「私は、小さい頃から学校の先生の言う通りに、会話中相手を傷つけないようにとか、自分の思っていることを言って喧嘩(ややこしいこと)になるくらいだったら、思っていることを言うのをやめようと思って、
言わないことや言葉を選んでいました。」
学校教育や子育ての中で、相手のために、を感じすぎるがあまり、自分の想いに蓋をしまっているのです。
そして、彼らはSNS世代であることもあります。周りの評価に非常に過敏。有名人が炎上するさまや仲間内でハブられる経験もしています。自分を出せなくなる一方で、過剰に自己評価を求めてしまう。逆に、周りを気にせず、自分の想いに素直に向かっている子ほど、きちんと人が磨かれている。
こうした気持ちが追求する仲間の原動力(心臓)を止めている
高校生の彼は、こうも言いました。
「でも、こうした気持ちが仲間の仲を深めることや、追求する集団の原動力(心臓)を止めていると感じました。ある学びの時間に他の子がスマホを触っている、今までの自分は何やってんの、くらいの覇気のない指摘をしていました。
でも、指摘するときも本気になって自分を前面に出して想いを伝えること。
自分のこれを打開することが日々の成長にもつながると感じたし、いろんな仕事、そしてその集団を勝てる集団へと導く第一歩になっていると思っています。」
好きに向かえば、自ずと本物の外圧から人生に必要なものを学び取っていく
いま時代が向かっているのは、「自分の気持ちに素直になること」。それを出すこと。それは周りに従順であるということではなく、まず自分の気持ちに素直に、好きなものに向かっていくこと。
特に小学生くらいから、こうしたことを導ける環境が必要です。
このような育ち方をした子、あるものを突き詰めていけば、自ずと本物の外圧やプロフェッショナルに触れて、その中で、一人では生きていけないこと、周りへの感謝の念が湧き、純粋さと自然さと謙虚さを持った人材になっていくということなのだと思います。
投稿者 yamane : 2022年04月22日 TweetList
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