「教育という名の虐待」が蝕む愛着障害という病 |
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2021年03月04日
達成感を味わう経験が子供を健やかに成長させる
「包み込む愛」もあれば「切り離す愛」もある!
どちらか片方では足りないっていうことです。
より引用します。
我が子の健やかな成長を願わない親はいないでしょう。しかしそう願いながらも、子供の成長を妨げるような働きかけをしてしまっている親御さんは少なくありません。子供がのびのびと成長していくために、親はどのようなことをすればよいのでしょうか。
◆親が子供に与える愛情の2つの側面
親が子供に与える愛情の2つの側面
子供は家庭の中に生まれ、成長していき、やがては社会の一員として役割を担う人間になっていきます。子供が将来社会の中でうまくやっていくためには、家庭の中で愛情をしっかりと注がれながら成長していく必要があります。
しかしその愛情には2つの側面があり、どちらか一つに偏ってはいけないということを、親は知っておかなければなりません。これらは、「包み込む愛」と「切り離す愛」と言われています。
1つ目の「包み込む愛」は、子供そのものを丸ごと受け止める愛情です。子供はありのままの自分をしっかりと受容されることで、親に対するゆらぎない信頼感を持つことができます。ここで信頼感をきちんと持つことができれば、親から祖父母、きょうだい、先生、友達というふうに、信頼できる人を増やしていくことができます。
2つ目の「切り離す愛」は、子供を刺激して発達を促進させる愛情です。「あなたはそのままでいいのよ」と言って、親が何でもしてやっていては、子供の成長は促されません。ありのままでいい、というのも真実ですが、少し頑張って他の人と競争してみたり、やりたくないことにも取り組んだりしてみなければ、子供が今いるところから一歩先へ進むことはできないでしょう。
子供にかける愛情にはこの相反する2つの側面があります。子供を受け止め、守ってやることは、親がするべき大きな役割の一つです。しかし、いくら我が子が大事だからと言っても、ずっと親がそばにいて世話をしているわけにはいきません。
子供は自ら成長していくものではありますが、正しい方向へ成長していくようにするには、子供を守ってやるだけでは足りません。子供の成長を促してやるような関わり方もまた、同じくらい必要なのです。
◆子供が達成感を味わえるような働きかけを
子供は、親から無条件に愛され、受け入れられることで、絶対的な信頼感を得ることができます。それは人間として必要な経験です。
しかし、もしも親が、子供を受け止めたり守ったりということしかしなかったとしたら、子供はどうなるでしょう。そのように育てられた子供は、「自分でやってみたら、苦労したけれどできた。やった!」と達成感を感じる経験をせずに育ってしまいます。
なぜなら、親が何でもしてあげているために、自分では何もせずにすむからです。これでは、自分の力で何かをなし得た、という経験はできるはずもありません。
自分で何かをやってみて成功したときに味わう達成感は、子供に自信を持たせてくれます。ですから、もしもお子さんが何かを一人でやろうとしていたなら、応援しながら見守ってあげてください。できないからと言ってすぐに手助けせず、じっと待ってあげてください。
そうして子供が何かを成し遂げれば、子供は大きな喜びを感じるでしょう。そんな時、親御さんは一緒になって喜んで、たくさんほめてあげてください。そうすれば、子供の喜びも自身もさらに増し、さらなる挑戦に向かうことでしょう。
大人からすれば「そんなたわいのないことで」と思うかもしれませんが、どんな小さなことでも、子供にとってみれば一つ一つがチャレンジです。一人でスプーンを持って食べられた、一人で靴を履けた、など、小さい子供の周りには、達成感を味わえる経験があふれています。
子供の成長に伴って、チャレンジする内容も少しずつ高度になっていきます。例えば、料理のお手伝いで、卵の黄身だけ取り出すとか、白身をかき混ぜてメレンゲにするとか。そうなると、失敗することもあるものです。卵の殻がボウルの中に入ってしまったり、力任せにかき混ぜて中身をこぼしてしまったり、…。
このような時、大人はイライラしてしまうことも多いものです。しかしそこはぐっとこらえて。叱ったり責めたり「あなたにはまだ無理よ」などと言ったりしないでください。自信を無くし、チャレンジする気持ちも失われてしまいます。
もし言葉をかけるなら、どうしたら上手にできるかをアドバイスしてあげましょう。そして、「もうちょっとでできそうだったね」「ここまでは上手だったよ」とほめたり励ましたりしてあげるのです。そうすれば、失敗を重ねるうちにきっとできるようになります。その時にはきっと、子供は大きな達成感を味わうことでしょう。
自分の力で何かをやり遂げた時、うまくいかなくてもあきらめずにやり続けて成功した時、子供は達成感を味わうことができます。そんな時、親が「良かったね!嬉しいね!」と一緒になって喜んだり、「こんなことができるようになったなんて、お姉さん(お兄さん)になったね!」などと言ってあげたりすると、子供は「そうか、自分は成長したんだ」と気づくことができ、大きな自信をもつようになります。
このように、子供が自分の成長を感じ、自信を持つことができると、またさらに新しいことにチャレンジする気持ちを持てるようになります。いろいろなことにやる気を持って取り組むようになるのです。
それに、自分に自信をもっている子供は、自尊心をももつことができます。自尊心がある子供は、すくすくと成長し、毎日を生き生きと過ごすことができます。達成感を味わうことこそが、子供が自信ややる気をもち、自分自身を好きになり、のびやかに成長していくために
投稿者 hoiku : 2021年03月04日 TweetList
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