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2021年02月12日

男の子と女の子は脳の仕組みから違う

今は男女平等といって、男らしさとか女らしさという表現はいけないこととされているらしいですが、実際に子供たちに触れている保育士さんからみると、男の子と女の子の違いは明らかだそうです。

当然接し方も変わってくる。

今回はそんな男女の違いについてみてみましょう。

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以下(https://ilike.style/5066)より引用します。
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子どもに与えるおもちゃ。あなたはどんなものを選んでいますか?

男の子であれば車やロボットのおもちゃ、女の子であれば人形やおままごとセットなどではないでしょうか。

これはごく自然なことで、男の子に人形を与える人はまずいないと思います。
では、これを逆にしてみたらどうでしょう? もしかしたら、男女の差異はなくなるのでしょうか?

それは違います。

男女の差異はこのように、親が作り上げたもの、社会が作り上げたものと考えられていたこともあるそうですが、さまざまな研究により、“脳”に違いがあるということがわかってきました。

脳の違いを作っているのは“遺伝子”

左脳と右脳とでは役割が違うといわれているのが一般的。
左脳は言語をつかさどり、右脳は空間移動や心的イメージといった空間認知機能をつかさどるといわれています。
例えば、左側の脳に卒中が起きると、右側の脳で卒中が起こったときよりも、言語認知機能が失われやすいのだそうです。

しかし、これは男女ともに当てまることではないといいます。
右半球に卒中を起こした男性は言語性IQの低下はほとんどみられませんが、女性は右半球に卒中を起こした場合でも言語性IQの低下がみられます。
これは、女性が言語のために脳の両方の半球を使っているということになります。

このような差異が生じるのは、染色体によるものだと最新の研究でわかっていることで、つまり、脳の違いは遺伝子によって組み込まれたものといえるのです。

男の子と女の子の発達の違いについて

男の子と女の子とでは、脳の発達の順序が違います。
そのうえ、同じことを考えるときに使われる脳の部位も異なるのだそう。
これを踏まえると、それぞれの学習能力の伸ばし方が見えてくるのです。
●男女の発達の違いについて1:男の子のほうが発達が遅いってホント?

男の子よりも女の子のほうが発達が早いというイメージがありますが、正しくは“発達の順序”が違うということです。

男の子と女の子では、脳の異なる部位が異なる順序で発達します。
言語や細かい手先の能力をつかさどる脳の部位は、女の子のほうが男の子よりも6年ほど早く成熟するそうです。
一方、標的認識や空間記憶をつかさどる部位は、男の子のほうが女の子よりも4年ほど早く早熟するのだとか。
女の子のほうが口がたっていたり、文字の読み書きを覚えるのが早いのはそのためです。

ですから、男の子に、同い年の女の子よりも読み書きが遅いからといって必死に教えこもうとするのは酷というものです。
まだ、細かい手先の能力が発達していないのですから。
読み書きの準備のできていない子どもに教え始めるのは、むしろ逆効果となって、読み書きへの興味を失わせてしまうことになりかねません。

最近は幼稚園でもしっかりと読み書きを教えるところが多いでしょう。
しかし、それは今のお子さんの発達状況に適しているのか……。
もし、近頃よくかんしゃくを起こすようになったとか、幼稚園に行くのを嫌がっているようであれば、まだ脳がそこまで発達していない可能性があります。

そこで無理強いさせて一時的に解決したとしても、あとあとに、ぬぐい去れない長期的な影響が出てくるケースもあります。
幼稚園を変えるか、入園を遅らせるのも、解決策のひとつです。
●男女の発達の違いについて2:男の子のほうが数字に強いワケ

男の子のほうが、標的認識や空間記憶をつかさどる部位の発達が女の子よりも早いことを前述しました。
確かに、男性のほうが地図を見る力があるし、道順を覚えるのも早いですよね。
車の車庫入れなんかも、男性のほうが得意だったりします。

この理由は、男性と女性とでは、空間認知に使われる脳の部位が異なるからなのだそう。

例えば迷路の問題を解くとき、女性は大脳皮質を使います。人間は話す、理解するといった外界との相互作用の大半に大脳皮質が使われます。

一方男性は、空間認知のときに大脳皮質は使いません。
使われるのは、空間移動の機能を持つ海馬。
海馬の働きはとてもユニークで、動物の置かれた環境と一致するのだとか。
例えば、その動物が南北の方向にまっすぐ動くと、その動きを追いかけるように、海馬の活動も南北に移動するのだそう。

そして、男の子はこの海馬を使って、数学の問題を解くといいます。
だから男の子は、数学そのものにわりとすんなりなじめるのだそうです。

女の子の場合、数学や幾何学のための機能は大脳皮質に集中しているので、数学に興味を持つ、あるいは理解するには、数学をほかの認知機能と結びつける必要があるのだそう。
例えば、数字を現実にある具体的なものに置き換えるなど。

男の子はこういった置き換えには興味を示さないそうなので、男の子と女の子とでは、学習のアプローチの仕方がまるで違うといえますね。
●男女発達の違いについて3:女の子の方が聞く力が優れている?

男の子に比べて、女の子のほうが“聞く力”があるといわれています。
未熟児を対象にした音楽療法では、女児のほうがはるかに高い効果が得られたそうです。

これは、聴覚の優劣ではなく、“聞こえ方の違い”にあると考えられます。

例えば学校の授業で、とても穏やかに話す先生の声は、女の子にとっては心地よく聞き取りやすいと感じても、男の子にとっては眠くなりそうな声でしかない……ということもあるのだとか。

また、先生が授業中に教壇を何気なく指でトントンと叩いたとき、その音は男の子には特に何も感じていなくても、女の子にとっては耳障りな雑音に聞こえることも。
父親はそんなつもりは全くないのに、「お父さんはいつも怒鳴る」といったことを言う女の子は、“耳”がひときわ敏感なのかも。

女の子をしつける場合は“あまり声を張り上げず、余計な雑音をなくした環境”で。

男の子の場合は“ハッキリとした口調”で接するといいのかもしれません。

●男女の発達の違いについて4:興味の対象が違うのは、目の構造の違いにある!

男の子と女の子とでは、“見え方”にも違いがあります。

赤ちゃんに、上から吊り下げたモビールと見知らぬ若い女性を見せたとき、どちらに反応を示すかの実験を行うと、男の赤ちゃんはモビールに、女の赤ちゃんは女性に興味を持つ傾向があるのだそう。

つまり、女の子は生まれつき人の顔に興味を持ち、男の子は生まれつき動くもののほうに興味を持つようにできているということ。

この理由は、目の構造の違いにあります。

人間の網膜には、動きと方向の情報を集める“M細胞”と、質感や色の情報を集める“P細胞”があります。M細胞の情報は、大脳皮質内の空間関係と物の動きの分析をつかさどる部位へ、P細胞は質感と色の分析をつかさどる部位へ、それぞれ別の経路をたどって送られます。

そして、男性の網膜にはM細胞が分布しているのに対し、女性の網膜は主にP細胞で占められているのだとか。
これを踏まえると、男の子と外出したときに何に注意すればいいのか、女の子を危険な目に合わせないためにはどうすればいいのか、といった参考になるのではないでしょうか。

●男女の発達の違いについて5:男の子は“動詞”を、女の子は“名詞”を描く

幼稚園児の子どもがいる、またはその経験があるママなら覚えがあると思いますが、男の子と女の子が描く絵の傾向はまるで違っていませんか?

女の子が描く絵は、人物であったり動物や花や木といったものを左右対称に、見るもののほうを向いた形のものが多い傾向にあります。そして、赤や緑など暖かみのある色を何色も使います。

一方、男の子の描く絵は、標的にぶつかろうとするロケットや誰かを食べようとするエイリアンなど、動きのあるものが多く、青やグレーや黒といった冷たい色を使いたがります。

また、遠く離れた視点から第三者的に見る絵が多い傾向にあります。
これは前述したように、M細胞とP細胞の働きの違いによるものと考えられます。

でも、女性である母親や幼稚園の先生から見ると、女の子の描く絵のほうが、子どもが描く絵としては正しいと思いがちではないでしょうか。
ズバリのダメ出しをしなくても、「もう少し色を使ったほうがいいかもね」「人や花を増やしたらどう?」とやんわりとした言い方でも、子どものほうは自分の絵がいいと思われてないことを察するのだそうです。

男の子、女の子問わず、5歳児の長けているところは、大人が何を好むのかを感じることができるということ。
自分がいいと思って描いた絵を否定されるのは、大人だって辛いことです。
こういったことが積もり積もって、かんしゃくを起こしたりするのです。

色を多く使えばいい、華やかな絵を描くほうが心が豊かになる、というのは古臭い固定概念でしかありません。
女の子に見える世界と、男の子に見える世界は違います。
それを理解して、固定概念を押しつけないことが大切です。

●男女の発達の違いについて6:女の子は大人を喜ばせたい気持ちが強い

「男は度胸、女は愛嬌」なんてことわざもありますが、確かに愛嬌のある女の子は可愛げが感じられますよね。
実はこれも、脳と関係があると言われています。
多くの研究の結果、女の子は男の子より、大人を喜ばせようとしたり、例にならおうとする傾向が強いのだそう。

場所が学校であるなら、その“大人”は“先生”になります。
ほとんどの女子は、先生との“結びつき”を求めようとし、先生が自分の側に立ってくれること、味方になってくれることを期待するのだそう。
そういえば自分も子どものころ、そんなことを思っていたかも……と感じるママもいるのではないでしょうか?

出された宿題を積極的にやるのも、先生に好意を持ってもらいたいから、という理由が大きいそうです。

逆に男の子は、好意を持ってもらおうという意識は低いので、出された宿題の内容に深い興味を持たないと、なかなかやる気が起きません。

つまり、学習スタイルが男の子と女の子とでは違うのです。
例えば姉・弟の兄弟の場合の、「お姉ちゃんは何も言わなくてもちゃんと宿題をやるのに、お前ときたら……」なんてセリフは不毛なのです。

でも、よく考えてみれば、男の子が宿題をやらない理由は単純明快なわけですから、自分の子どもはどんなことに興味があって、どんなことに興味がないのかがわかりますよね。
そう考えると、女の子のほうが実は扱いにくいのかもしれません。

●男女の発達の違いについて7:男の子と女の子とで同じ叱り方をしてはいけない

宿題を例に挙げて、もう少し男の子と女の子の違いを探ってみましょう。

例えば、宿題を忘れてしまった女の子を、先生が注意するとします。
すると、女の子は、自分の失敗の意味を拡大解釈するのだそう。
女の子は何かで失敗すると、「私は大人をガッカリさせてしまった」「だから私には価値がない」と考えてしまう。

対照的に男の子は、自分が何かで失敗しても、その特定の分野に限られたことだと割り切るそうです。
これは、大人を喜ばせることへの関心が薄いからだと考えられます。

と、ここで思い当たる節はありませんか?
男の子を叱っても、「右から左…」という態度をとるイメージがありますよね。
そして、こうした態度に対して「聞いているの?」としつこく問うのは、どちらかというと母親のほうではないでしょうか?
たいていの父親は「一度言ったのだから」と、しつこく問うことはあまりないと思います。

なるほど、これも、男女の脳の違いなわけですね。

これらを踏まえると、もし何か失敗をしてしまったときは
「女の子に対しては、叱ったりするのではなく、励ますやり方で」
「男の子に対しては、面と向かってハッキリ注意しても、その後ダラダラ引きずらない」
という方法がいいのではないでしょうか。

ちなみに勉強に関していうと、女の子は先生との結びつきを求めるがゆえに、わからないことがあると、どんどん質問していきます。
一方、男の子が先生に助けを求めるのは、万策つきて、これが最後の手段だとあきらめたとき。
ひとりで何時間も考えて問題を解こうとしていたわけですから、例えその答えが間違っていたとしても、それを端から否定するのではなく、どういう方法でその答えに至ったのかを聞きだしてあげることが賢明です。

●男女の発達の違いについて8:学校の座席位置と学習の伸びに関係が?

女の子のほうが、聞く力が強いことも話しましたが、それを踏まえると、学校での座席位置がわりと重要になってくるといえます。

たいてい小学校の座席は、出席番号順や、クジなどで決まったりしますが、できれば、女子は後ろの席、男子は前の席のほうが双方の学習能力は伸びやすいと考えられています。
女の子は聞く力が強いので、後ろの席でも先生の声に十分集中できます。さらに、先生とのコミュニケーションを強く求めるので、先生との距離を縮めようと、積極的に質問をしてきます。また、聞く力が強いがゆえに、前の席だと先生の声が耳に入り過ぎて、それが逆に委縮させてしまうこともあるのだそう。

男の子は、ハッキリとした大きな声でないと集中できない傾向があるので、後ろの席であるほど、注意力が散漫になります。また、先生とのコミュニケーションも求めていないので、わからないところがあっても積極的に質問しようとはしません。

もし、男の子のお子さんを持ち、先生から注意力がないなどの指摘を受けているようなら、座席をできるだけ前のほうにしてもらうよう、先生にお願いしてみるのも手です。

●男女の発達の違いについて9:ほめ方、教え方も全く異なる

男の子と女の子とでは、自分の学力の評価の仕方も全く異なります。
女の子は自分の学力を評価するとき、必要以上に批判的になりがち。
一方男の子は、自分の学力を必要以上に高く評価する傾向にあるのだそう。

例えば、オールAなのに自分の能力に自信の持てない女の子。対して、BやCを取っていながら、自分は頭がいいと思い込んでいる男の子。

この傾向に対して、
「女の子には、励まして、自信をつけさせる教え方を」
「男の子には、現実を認識させて、上に向けて挑戦させ続ける教え方」
が必要になってくるといいます。
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投稿者 hoiku : 2021年02月12日 List   

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