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2020年05月28日

企業立学校12 デンソー・日野自動車・日立製作所

他にも日本には多くの企業立学校があります。多くはメーカー系で技術者を自前で育てる、というのがその目的です。いくつか紹介してみます。

いづれも即戦力の工学系従業員を、社員として採用するのを前提に自前で育てる目的で運営されています。昔は専門知識を教育する機関の層が薄く、企業自ら育て始めたのでしょうが、今は人材不足で囲い込みが必要になっているように思えます。普通は工業系の学校を卒業後、企業を選ぶのが普通でしょうが、ものづくりに魅力を感じるひとならば大企業への就職が見えているこれらの学校は選択肢になっているのでしょう。変なアカデミズム観念を刷り込まれないだけ、真っ当な社会人に育つのかもしれません。

デンソー

デンソー工業学園

時代・環境の変化に柔軟に対応でき、将来職場の核となる人材を創る。

学園長挨拶

デンソー工業学園は、「時代・環境の変化に柔軟に対応でき、将来職場の核となる人材」の育成を目指し、幅広い分野の教育を行っています。

本校の歴史は1954年に立上げた技能者養成所における、中学校卒業者の養成工教育から始まり、現在、約6000名の卒業生が職場の中核として活躍し、お客様から信頼される製品開発・製造技術力のバックボーンとなっています。
教育にあたっては、将来職場で必要となる工学知識・技術・技能の修得を目指し、理論に裏打ちされた実践的な教育を行っています。
また、心身教育にも重点を置き、社会性を備えかつ心豊かな人材の育成を行っています。

私たちは、モノづくりの未来を自ら切り拓かんとするバイタリティーあふれる若者の夢を応援しています。

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デンソーのモノづくりを学ぶ唯一の学校

デンソー工業学園には、工業高校課程(中卒3ヵ年教育)高等専門課程(高卒1ヵ年教育)の2つの課程があります。
工業高校課程では中学卒業者、高等専門課程では高校卒業者が対象となり、(株)デンソーのモノづくりに必要な知識や技能を学びます。
当学園は少人数制での学習を行なっているため、学園生一人ひとりがしっかりと学べる環境が用意されています。

特色
1.職業能力開発促進法に基づいた認定職業訓練を行う企業内学園
デンソー工業学園は学校法人ではなく、(株)デンソーが運営する、職業能力開発促進法に基づいた認定職業訓練を行う企業内学園です。
2.(株)デンソーの社員として、学園生活を送ります。
デンソー工業学園に入学した学園生は、(株)デンソーの社員として処遇されます。そのため、社会人の待遇(手当・賞与・福利厚生等)を受け学園生活を送ることになります。また、卒業後は(株)デンソーの各職場に配属されます。
3.モノづくりの第一線で活躍するための技術、技能や資格が取得できます。
企業のニーズにマッチした、独自カリキュラムを用意しています。また、指導員も第一線で活躍をしている者が多数在籍しているため、活きた技術、技能の取得が可能です。
4.県外からの学園生も多数在籍
通学が困難な学園生のために、寮が用意されています。24時間体制で管理人が常駐しているため、県外からの学園生も多数在籍しています。

将来はデンソーのモノづくりの中核として、最先端の技能を学ぶ環境がここにはあります。

 

次は日野自動車です。

日野工業高等学園

 日野工業高等学園とは

日野学園は、日野自動車株式会社が運営している企業内訓練校です。
日野学園の学習内容は、一般の工業高校に近いカリキュラムとなっています。

しかし、日野学園と一般の工業高校では、大きく変わる点が3つあります。

日野学園を卒業後は日野自動車で働きます

本人の適性を考慮したうえで、日野自動車の製造職場を中心に、各部門に正式配属されます。

当てが支給されます

日野学園に入学すると日野自動車の社員(訓練生)になります。実際に働くことはありませんが、学習することが学園生の仕事です。手当てを支給することで皆さんの自立をサポートします。

少人数制で専門技能を磨きます

日野学園は、各学年とも60名以下の編成です。
専門科目、実習ではさらに4つの科に分かれ、少人数で専門技能を磨いていきます。
1年次は4つの科を順番にまわり、2年次からは専門の科を決定し高いレベルの技能を身につけます。公的資格、日野自動車の社内資格とさまざまな資格を取得します。

充実した実習施設・設備と少人数制により、1人ひとりの理解度に応じた指導が受けられます。
同級生だけでなく、先生方との交流もしやすい環境です。

 “働くクルマと君も世界へ”を夢見て

学園生の育成には「心の育成重点5項目(協調性・忍耐力・責任感・自主性・リーダー性)」を軸としています。「職場のリーダー」になるために、学園での様々な経験を通して、ものづくりのプロとしての一歩を踏み出してもらいます。そして世界へ羽ばたく技能者になってもらうことを願っています。

3年間の学習の流れ

日野学園では専門分野の学習だけでなく、普通教科の学習も大切にしています。
基礎・基本を繰り返し学習することによって、「知識」、「理解力」、そして「創造力」といった教養を身につけていきます。また、英検・漢検・パソコン利用技術検定など各種検定にも挑戦しています。
こうした日々の学習の積み重ねで豊かな人間性を育み、卒業後は日野自動車の一員として働くだけでなく、ひとりの「自立した社会人」として魅力ある人間を目指します。

 一般の高校生・工業高校生と日野学園生の進路比較

一般の高校生・工業高校生と日野学園生の進路のちがいは、最終的なゴールである「就職」までの道のりに、かなり差があることです。

一般の高校生・工業高校生の場合

高校・工業高校または大学まで進学した場合は、かならず就職活動を行ったあとに入社となります。

例1 高校・工業高校まで進学
高校・工業高校入学→就職活動→高校・工業高校卒業→入社
例2 大学まで進学
高校・工業高校入学、卒業→大学入学→就職活動→大学卒業→入社

日野学園生の場合

日野学園に入学した場合、就職活動の必要はありません。そのため、一般の高校生・工業高校生よりも最短で日野自動車に入社できます。

日野学園に進学
日野工業高等学園入学(入社)→正式配属

そして日立工業です。

 日立工業専修学校

Wikipedia

日立工業専修学校(ひたちこうぎょうせんしゅうがっこう)は、茨城県日立市にある文部科学省認定の専修学校である。1910年、日立製作所の創業時に初代社長の小平浪平が「事業の発展は人にあり」という理念のもと日本や世界の産業と社会の発展に貢献できる日立人の育成の為に創立。組織上の位置付けは、株式会社日立製作所総合教育センタである。

投稿者 hoiku : 2020年05月28日 List   

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