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2019年08月06日
生徒に対して上から目線になる先生が多い。年上だから仕方ない?
子供が学校に行きたくなくなる理由のひとつにもなっているようですよ!
https://dekolovepeace.com/uekaramesen/ より引用します。
生徒に対して上から目線になる先生
◆自分の方が優れているという思い上がり
教師は大人であり、児童・生徒は子どもです。
教師の仕事は、そのような年下の児童・生徒を相手にするわけですから、どうしても上から目線になってしまうことがあると思います。
必要以上にそうならないように注意しながらやっている教師がほとんどだと思いますし、私もそれを注意していましたが、
ついつい上から目線で見てしまい、自分の思い通りに行動しない生徒に対してイライラしてしまうということが若い頃はよくありました。
教師とは、児童・生徒になにかを教える職業ですから、自然と
「教師 = ものを知っている人 = レベルが高い」
「児童・生徒 = ものを知らない人 = レベルが低い」
となりまして、どうしても児童・生徒を下に見てしまいます。
教育なんて本当は、あることを知っている大人が、それを知らない子どもに教えるというシンプルなことなんです。「これはこういうことだよ。」と教えてあげて終了なんですが、
どこでどうひん曲がるのか、「お前そんなことも知らないのか。なぜできないんだ。お前バカか」というようになぜか大人がイライラしてしまう。
自分よりも年下で、しかも低能な子ども相手ですから、もう言いたい放題です。
先日も、ある中学校の男子ソフトテニス部顧問が、炎天下の中、生徒に校舎周りを80周も走らせ、その生徒が走っている途中で倒れているのが発見されるという事件がありました。
生徒がサーブミスを繰り返したことに対するペナルティだったと報道されていましたが、自分の思い通りに生徒ができないことに腹が立ったということかもしれません。
こういうことが学校では起こっているのです。
◆教師の威信をかけて
よく生徒を感情的になって怒っている教師を見かけましたが、「ああ、自分の感情コントロールができていないんだなぁ」と感じていました。
あと、生徒に意地悪なことを言って困らせたり、生徒のいないところで生徒の悪口を言う教師もたくさん見てきました。
みんなどこかで頭のネジを何本か落としてしまったのでしょう。いえ、学校という欠陥システムの一部に自分が組み込まれてしまって、頭の構造そのものがバグを起こしたのかもしれません。
“
宿題を忘れたことについて怒られるのは「先生が命令したことをなぜ守らないか」ということなんです。君のために、君の将来のためを思って、とかなんとか、いろいろなニュアンスで言いますが、そのもとは「命令をきかない子」が不愉快なわけです。それこそ威信にかかわるのです。
”
これは絵本作家の五味太郎さんの『大人問題』という本に書かれていたことですが、まさにその通りだと思います。
弱い人間は自分の威信を気にします。
年下の児童・生徒を相手に自分の威信を守ろうとするという、哀れなまでの弱さを見せつけている教師が多いのが現実です。
私もそのようになってしまったことがありますから、その心理的側面が理解できます。
生徒にバカにされたくない、生徒は年下であり、俺よりも未熟なんだから!
非常に無様でダサい姿なんですが、当の本人はそのことに気がつきません。
生徒の中には自分よりも能力的に優れた人間が何人もいるという事実を認めたくない教師が多いのです。
しかし、一人の教師が四六時中そのような弱さを発揮しているわけではありません。時折、そのようになってしまうことがあるということです。
そのようになってしまう回数をできるだけ減らしていくことを教師は目標にするべきだと思います。
あなたも教師であるならば、児童・生徒に対してイライラッとしたときに、一度深呼吸して考えてみてください。
今自分は、自分のちっぽけなプライドを守ろうとしているだけではないのか?と。
◆学校教育自体が不自然なもの
そもそも学校でやっている教育自体が不自然なものなので、教師がイライラしてしまうのも仕方ありません。
なにが不自然かと言いますと、勉強などしたくもない児童・生徒に、学校の都合に合わせて時間割を組み、強制的に学ばせていることが不自然なのです。
人は、「これはどういうことだろう?」「なぜこうなるんだろう?」という疑問が生じたときに自発的に学ぼうとするのです。
そのタイミングを待たずして強制的にものを教えるわけですから、それはそもそも無理というものです。完全に自然の流れに反しています。
お腹いっぱいの人に無理やりに自分の作ったものを食べさせているようなものなのです。食べさせなくてはならないと思いこんでいるから始末に困ります。
生徒もそういう無理な環境に何時間も拘束されているわけですから反抗するのが当然です。それはもう、生存本能としての反抗と言ってもいいかもしれません。
生徒が反抗するのは間違っていると信じ込んでいる教師はその反抗を抑えようとします。
これでは、双方がイライラするのは当たり前です。
こういう単純なことに気がつけば、教師も少し肩の力を抜くことができると思います。
“
子どもはほっといても育ってゆく、段階的に少しずつ進んでゆく、そういうことにこの生物はなっている、ということがどうしても信じられない人は、この際、子どもと付きあうのはやめて、犬とかオットセイに芸をしこむほうに回ったほうがいいと思います。それなりの効果も上がるし、上がらない場合は業者に引き取らせればいいんですから。今はやりの早期教育ってまったくそんな感じです。 五味太郎『大人問題』より
”
◆私の伝えたいこと
私は、そもそも学校教育の置かれている前提が不自然なものである、このことを伝えたいためにこのブログを書いています。
私の主張に賛同してくださるのであれば、ぜひ肩の力を抜いて教師として新たな生き方をしていってほしいと思っています。
そしてこのメッセージをあなたの周りにも少しでも広めていってほしいのです。
また、あなたの周りのひとつでも、生徒とのかかわりの中で何かを変えていってほしいと思っています。
投稿者 hoiku : 2019年08月06日 TweetList
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