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2019年06月11日
子供は「役割」や「仕事」が大好き、という話。
「仕事を与えて運営側に引っ張り込む」 ⇒ やる気になる。
これ、子供だけに限らないかも知れないですね!!
https://blog.tinect.jp/?p=38536
Books & Apps より引用します。
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長男、9歳。小学三年生(今月から四年生)。長女と次女は5歳の双子。
長男は小学校のクラブ活動でサッカーをやってまして、この前の日曜は多摩川沿いのグラウンドで試合がありました
で、今回はしんざき奥様ともう一人保護者の方が引率役でして、小学生サッカー少年少女たちを11人くらい引き連れて、電車とバスでグラウンドまで行くことになりました。
大人の手が足りないこともあって私も着いていきまして、必然長女と次女も同行することになったんです。
皆さんご存知かと思うんですが、小学生男児って、一人でも結構な存在感ですけど、複数人いると暴れ具合が相互作用で幾何級数的に増えてくんですよ。
大人が目を離しているとあっちでぎゃーぎゃーこっちでふらふら、騒音にはなるわ非常に危ないわで、10人いたら警戒しなくてはいけない度合が10乗になると考えていいです。
普段は静かに出来る子でも、男の子同士3人集まるといきなりギャング化するというのもよくある話で。しんざき長男も普段は大人しく電車にもバスにも乗ってられるんですが、友達と一緒でテンション上がると何が起きるか分かりません。
引率の大人としては、はぐれないように、周りの乗客にご迷惑をかけないように、ぶつからないように、線路に落ちないように、全身全霊で注意せざるを得ません。
とはいえ、長女と次女もまだ5歳です。ふらふらし始めたらこちらも超危ないわけで、しかも小学生軍団とは全く別方向に独立して動くことが予想され、小学生どもに使う神経とは別の部分で注意しなくてはなりません。
長女も次女もだいぶ大きくなりまして、その気になればちゃんと大人しく出来るんですが、気分がノっちゃうと暴走し始めることは変わりありません。なんとか大人しい気分にさせないといけません。
この時、しんざき奥様が誘導した方法に、個人的にいたく感心したんです。奥様、こんな風に言いました。
「(長女)ちゃん、(次女)ちゃん。今日はね、皆でサッカー行くから、お兄ちゃんたちがはぐれちゃうと大変だから、はぐれないようにちゃんと見ててあげてね?」
長女次女、「はい、たいちょー!」と元気に言って右手を上げました。最近はやりのポーズです。
あーー、と思いまして。
つまり、「静かにしなきゃダメだよ」「はぐれないでね、ちゃんとついてきてね」と言い聞かせるのではなく、長女次女を運営側 = 大人側に引っ張り込んじゃったんですね。
自分たちは、お兄ちゃんとはぐれないようについていかないといけないだけの立場ではなく、お兄ちゃんたちがはぐれないように気を付けないといけない立場なんだ、見張り役なんだ、と。
勿論、「静かにしてね」「はぐれないように気を付けてね」と言えば、それはそれでちゃんとそう出来る、とは思うんです。TPOをわきまえて、TPOに則った行動をする、というのも必要な教育です。
ただ、子どもって「役割」「仕事」が大好きでして、役割を与えられると張り切るし、時には責任感をちゃんと持ってくれたりもするんですよね。
この時、長女次女を「引率役」側に引っ張り込むメリットって、ちょっと考えただけでも多分4つくらいあって。
・単純に、役割を引き受けた長女次女が大人しくなる
・「あのお兄ちゃんふらふらしてて危ないよ」といったアラートをあげてくれる
・自分は着いていくだけのおまけじゃなくて、大事な役割があるんだ、という形で自己評価が高まる
・年上の子どもを気を付けてみることによって、どんな行動をしていると危ないんだ、どんな行動をしていると危なくないんだ、といった学びを得られる
いいことづくめだと思うんですよ。実際この時、長女次女はえらい張り切って、電車の中でも全く騒ぎませんでしたし、この後も小学生サッカーの観戦に最後まで付き合ってくれました。
「子どもに役割を持たせる」ということ自体は、どこでも見られるよくある方針なのかも知れません。
ただ、このような「静かにさせたい」という事情がかなり切実な場面、しかも小学生の集団を観なければいけないという状況で、単に「静かにしてね」「大人しくしてね」と言い聞かせる訳ではなく、「仕事を与えて運営側に引っ張り込む」という方針をとっさに選ぶことの出来るしんざき奥様は、身内褒めで恐縮なのですが、やっぱり上手いもんだなあ、といたく感心したわけなのです。
こういうところについては何事も見習っていきたいなあと。夫婦間で情報共有をしつつ、子育てスキルを今後とも高めていきたいなーと考えている次第です。
投稿者 hoiku : 2019年06月11日 TweetList
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