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2018年06月28日
甘えてくる子どもの心理とは?思い切り甘えさせてあげよう!
「甘やかすのではなく甘えさせる」 このちがいはどこにあるのでしょうか?
http://benesse.jp/kosodate/201709/20170901-2.html より引用します。
お子さまが保護者に甘えるのは当たり前ですが、甘えすぎもちょっと考えものと思うこともあるでしょう。幼稚園や保育園に通う3~5歳のお子さまは、外での集団生活で頑張っている分、たまにはおうちでは保護者の方に甘えたくなる時もあるはずです。では、どういった心理の時にお子さまは保護者に甘えるのでしょうか?
また、甘えてきたお子さまを甘えさせた方が良い場合と、甘やかすことには違いがあります。甘えさせるメリット、甘やかすこととの違いについてもご紹介していきましょう。
◆子供の「甘え」の種類とその理由とは?
お子さまの甘え方はさまざまです。あの手この手で保護者の気を引こうと甘えてきます。それでは、甘え方にはどのようなものがあるのか、またその甘えにはどんな理由があるのかをいくつか紹介しましょう。
■甘えの種類
1)抱っこなどのスキンシップ
2)「なんで?」としつこく話しかけてくる
3)ワガママを言ってくる
4)思い通りにならないと暴れる
5)できることをわざと「できない」と言う
6)弟や妹をいじめる
■甘えてくる理由と、対処法
1)もう自分で歩けるのに、すぐに抱っこと言う甘えや近くにいてほしいと言ってスキンシップを求める甘えは、安心感を得たいからです。理由はお子さまによってさまざまですが、例えば、下にきょうだいができた場合や保護者が忙しくなったことで一緒にいる時間が減ってしまった場合などが考えられます。
肌と肌が触れ合うスキンシップは、お子さまにとっては最高の安定剤ですので、その時間を少しでも長く持つことで、保護者がそばにいてくれる安心感を得ようとしているのでしょう。時間の許す限り甘えさせてあげることが大切です。
2)お子さまは、保護者の都合など考えず質問攻めをしてくることもあるでしょう。何度も続くと面倒臭くなる場合もありますよね。
しかし、そのような時お子さまは、自分の気持ちに「きちんと」応えてくれないと感じ、さみしいのかもしれません。その気持ちから、きちんと応えてくれるまで何度も言ってしまうことがあります。
また、お子さまは信頼できる保護者だからこそ、自分の知りたい気持ちを満足させてほしいと思っています。保護者はできる限り、きちんと質問に付き合い答えてあげることが大切です。そうすることで満足し、質問攻めも落ち着くようになるでしょう。
3)お子さま自身でもいけないことだと分かっているのに、ワガママを言ってしまうことがあります。例えば、妹や弟である赤ちゃんにおっぱいをあげている時に抱っこをせがみ、今はできないと言われると泣き出すなど、自分のワガママをどこまで受け入れてくれるのだろうかと愛情の確認をしているのでしょう。
お子さまの気持ちを理解し、叱らずに、時にはしばらく抱っこすることやひざの上で一緒に遊ぶことなど、お子さまとの時間を作ってあげてください。
4)自分の思った通りに事が運ばないと暴れてしまうお子さまもいるでしょう。それは心を許した保護者の前だからこそ、そのような形で気持ちの整理をしようとします。どこにどうぶつければいいのか分からないのかもしれません。
お子さまによってはスキンシップをしながら落ち着くまで待ち、それから、気持ちに共感し、慰めたり、励ましたりといった形で接してみましょう。
5)今まで自分でできていたのに、「できない」と言って甘えるのは、普段、幼稚園や保育園などの集団生活で頑張っているからかもしれません。家に帰ると、お子さまもほっと一息つく時間になります。保護者だからこそ、甘えようとします。そのような時は甘えさせてあげましょう。
6)下の子が産まれると、妹や弟を攻撃してしまうお子さまもいます。そのようなお子さまはヤキモチをやいているのでしょう。
今まで自分のことだけを見て、自分一人のためだけにお世話をしてくれていた保護者が、下の子ばかりに目を向けるようになりますので、単純に嫌なのです。ましてや下の子が赤ちゃんならば、どこへ行っても「かわいいね」と言われるでしょう。上のお子さまは「わたしを見て」という思いが強くなります。
保護者は上のお子さまとの時間も大切にし、きちんと見ているよという気持ちを伝えてあげましょう。
◆甘えさせることのメリットとは?
お子さまが保護者に甘えるのは、信頼し、安心できる場所だからです。甘えることにはきちんと理由があります。保護者がしっかりとお子さまの意思をくみ取って甘えさせてあげることで、お子さまは安心感を持つことができるでしょう。
また、保護者に受け入れられたことで、自分を認めてもらえたと感じ、自己肯定感のアップにつながります。逆に、甘えさせないでいると、自分は受け入れてもらえないと感じ、自己肯定感が不足することや攻撃的になること、不安感が強くなっていくことにつながるでしょう。お子さまの気持ちを理解し、甘えさせてあげることは、お子さまの成長のためにも必要となります。
◆「甘やかす」と「甘えさせる」は違う
甘えさせることは必要だと言いましたが、「甘やかす」こととは違います。では甘やかすとはどういったものなのでしょうか?
例えば、お子さまが自分でできることを大人がすぐに助ける、我慢させないといけないのに我慢させないなどです。おもちゃやお菓子が欲しいと言われれば、すぐにお子さまの要求に応えて与えてしまうという行為は甘やかしになります。お子さまを甘やかしてばかりいると、自己肯定感が育たずに自立できなかったり、ワガママが止まらなくなったりしてしまう可能性もあります。
また、甘えさせるというのは、お子さまの気持ちを理解し、スキンシップを図るなど、お子さまの心理的な要求を受け入れることです。
◆甘えてこない子供がいるのはどうして?
甘えるお子さまばかりではなく、中には甘えてこないお子さまもいます。甘えてこないお子さまは、とても厳しくしつけられたり、叱られたりして育ってきたお子さまでしょう。
そのようなお子さまにとって保護者は怖い人でしかありません。保護者が自分の味方ではないと感じると、お子さまは甘えることができなくなってしまいます。
どうして、うちの子は甘えてこないのだろうか、と思っている保護者もいることでしょう。保護者は自分からスキンシップを図るなど、お子さまの気持ちに寄り添ってあげてみてください。
また、叱りたくなった時には、一度落ち着くことが大切です。そして、お子さまの気持ちや理由を理解し、叱るほどではない時は、見守ることや前向きな声掛けを心がけましょう。
叱る必要があると判断した時は、落ち着いたトーンで話をしてみてください。お子さまが理解したならば、「これから気をつけようね」と頭をなでたり、ギュっと抱きしめたりしてあげてもよいでしょう。
◆サインを見逃さないように
「できれば甘えさせてあげたい」と思っていても、甘えさせるのはなかなか難しいと感じる保護者もいらっしゃるかと思います。まずはお子さまの「甘えたい」表情や行動のサインが分かるようになるよう意識することから始めましょう。
そのためには、まず、お子さまの好きなこと、嫌いなこと、保護者とのどのような関わりで喜ぶのか、楽しいのか、嫌がるのかなど、お子さま自身を知ろうとすることが大切です。お子さま自身を知ろうとすることで、お子さまのサインに気付くこともできるようになるでしょう。
投稿者 hoiku : 2018年06月28日 TweetList
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