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2017年10月17日

自主保育とは?6~森のようちえん宣言

森のようちえん全国ネットワークから「森のようちえん宣言」を抜粋します。

森のようちえん宣言

全ての子ども達にたっぷりの愛と自然とのふれあいを。
子育てを支え合い、喜びに満ちあふれた社会の実現を目指します。
子ども達よ、命の根っこを輝かそう。
森で、海で、里で、この空の下で。森のようちえん

設立趣旨

昨今の幼児教育は多様化し、最先端の教育を子ども達は受けることができます。しかし、一方で自尊感情や自己肯定感をもてない子ども達が増えているという現状もあります。また、屋外での遊びの経験も少なくなり、実体験が乏しく、早期教育なども加わり、幼少期の成長・発達への影響が懸念されます。こうした社会背景から幼児期の過ごし方・育ち方への不安を抱く人達が少なく無くありません。10年来、森のようちえんに対する関心は大きく広がり、自然の中での子どもの育ちや自主性が育まれる等の特質に、大きな期待が寄せられています。

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こうした状況の中で森のようちえん全国ネットワークが2007年に任意団体として設立し、全国交流フォーラムなどを通じて各地で展開する森のようちえん実践者の交流と子育て保育に関する情報提供・情報交換を行ってきました。これらの取り組みにより森のようちえんを取り組む団体数も急増し、今後もその傾向が続くと予想されます。また、森のようちえんに対する関心は行政・企業・各団体にも広がり、様々な形での応援・支援が増えつつあります。社会的な関心が増す中で、当法人の社会的な役割が変化しています。設立当初の「緩やかなネットワーク作り」「森のようちえん実践者・団体のコンセンサス作り」の目的に加え、全国の森のようちえんの質の担保と、社会と現場を繋ぎ、牽引する役割が求められています。

今後は更に、“自然の中で主体的に遊びを展開し、健全な発育・発達を促す”という森のようちえんの特質を活かした幼児教育を広め、子どもが生まれながらにして持つ権利を保障する環境や社会を構築することを目的として活動して行くためには、これまでの任意団体より社会的信用度の高い活動体として、全国森のようちえんの発展を図りながら、子どもの教育・福祉・子育てに貢献する組織として活動する必要が出てきました。これらは営利を目的としない活動となりますので、特定非営利活動法人の設立が望ましいと考えています。

法人化することによって、森のようちえんの活動が自然との交流や、多世代との交流を通して、地域を変え、地方を変え、そして日本を変える、計り知れない可能性を秘めていると捉え、将来の地球を担う、すべての子どもたちに、いのちを尊ぶ心や、世界平和の礎を築く、教育実践活動を続けます。皆様の幅広い参加とご支援をお願いいたします。

定款

NPO法人森のようちえん全国ネットワーク連盟定款

森のようちえん全国ネットワークが考える森のようちえんについて
近年わが国での子どもをとりまく環境は一段と厳しさを増しています。なかでも幼児の自然体験をはじめとする体験活動の欠如が指摘されています。そのような中、乳児・幼少期の子どもたちへ自然体験の機会を提供しようと活動する団体や個人が増え、「森のようちえん」という呼び名の活動が広まってきています。

北欧諸国で始まったとされる森の幼稚園・野外保育ですが、わが国でも恵まれた自然環境を利用して様々なスタイルの活動が行われています。それは統一された細かな規定の上で、活動しているものではありません。しかし、それぞれ運営者独自のスタイルの中に、いくつかの共通することがあります。その共通する事柄を、広義の「森のようちえん」として以下に述べます。

1.「森のようちえん」とは
自然体験活動を基軸にした子育て・保育、乳児・幼少期教育の総称
2.「森のようちえん」という名称について
【森】は森だけでなく、海や川や野山、里山、畑、都市公園など、広義にとらえた自然体験をするフィールドを指す。
【ようちえん】は幼稚園だけでなく、保育園、託児所、学童保育、自主保育、自然学校、育児サークル、子育てサロン・ひろば等が含まれ、そこに通う0歳から概ね7歳ぐらいまでの乳児・幼少期の子ども達を対象とした自然体験活動を指す。
3.「森のようちえん」の主な活動形態
(1)認可幼稚園・認可保育園
自然散策や遠足、お泊まり保育、畑の活動などの自然体験活動
(2)自主保育や共同保育、育児サークル、子育てサロン・ひろば
野外を中心とした自然体験を意識した保育活動など
(3)認可外保育施設・NPO法人などによる幼児教育や保育活動団体
自然体験を意識した幼児教育など
(4)自然学校や自然体験活動団体、青少年教育施設、社会教育施設
さまざまな野外活動プログラムを活かした幼児教育
4.「森のようちえん」活動に関わる人たち
幼稚園教諭、保育士、自主保育指導者、学童保育指導者、自然体験指導者、野外活動指導者、自然の中での幼児教育や保育を望む親など。森のようちえん2

森のようちえんが大切にしたいこと

?自然はともだち?自然の中で、子ども、親、保育者が、共に育ちあうこと
自然の営みに合わせるということ
保育や福祉の仕組みを理解し、日本の保育や子育て全体に貢献すること
いっぱい遊ぶ
自然の中で、仲間と遊び、心と体のバランスのとれた発達を促す。
自然を感じる自然の中でたくさんの不思議と出会い、豊かな感性を育む。
自分で考える子どもの力を信じ、子ども自身で考え行動できる雰囲気をつくる。

自主保育のカテゴリーと同一ではありません。あくまで屋外を保育の場として考えていくということですね。ただ、自主保育はその成立から、屋外で行うことが多く、親和性が高のだと思います。

投稿者 hoiku : 2017年10月17日 List   

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