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2016年08月25日

学校教育と切れ目なく繋がっているフィンランドの「子育て」

先進国の中でも子供の学力が高いことで知られるフィンランド。
さぞや勉強に力を入れているのだろう・・・と思ったら、フィンランドの学校には「試験」がないそうです。

ではどうしているかというと、

1.子どもに勉強を強制させない。
2.子どもが自ら課題を設定し、自主的に勉強する。
3.基本的にグループ学習を行うため、生徒同士で教え合う協力的な環境ができる。
4.先生の役割は、教え込みをするのではなく、基本的にグループ学習のサポートをするのみ。
5.他の生徒に迷惑をかけない限り、先生は注意しない。自分で考えて行動をするため個人の責任
6.最低限のルールは先生と生徒との話し合いで決めている。

日本の学校とはずいぶん違いますね。フィンランドの成功を見て、日本からも多くの教育関係者が彼の地を訪れているそうです。

というと学校教育の成功に目が向いてしまいがちですが、力をを伸ばす素地が育まれるのは好奇心に目覚め、社会性を身につける幼児期にあるはず。この大切な時期にフィンランドの子供たちは何を学んでいるのか?
気になるフィンランドの子育てを覗いてみましょう。

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最近話題になっている「ネウボラ制度」から紹介します。(http://mamari.jp/3966)よりの引用です。
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○子育て相談 フィンランド発「助言の場」ネウボラ制度ってどういうもの?
ネウボラとはフィンランド語では“相談する場所”という意味で、フィンランドでは妊娠が判ってから子供が小学校に入るまでの期間の出産以外のすべてを引き受け、健診と相談にのってくれる場所があります。妊娠して母子手帳をもらうとネウボラ制度は利用できます。

ネウボラはフィンランドで1920年代に新生児の死亡率を下げるために民間の周産期リスク予防活動というものから始まり、1944年に制度化されました。運営のメインは市町村で無料で利用することが出来ます。フィンランドでは対象にあてはまる人たちのほとんどが利用している子育て支援制度です。

○どんなことに役に立つの?
フィンランドでは母子のことだけでなく家族に関することを検診や面談を通して相談にのってくれ、必要であれば医療機関や自治体の担当者、児童施設につないでくれるコーディネーターの役割も担っています。ネウボラで検診や面談を通して相談にのってもらえることをわかりやすく紹介すると以下のようになります。

妊婦さんの不安や悩み
家族の状況
夫婦の関係
経済状況
子どもを迎えることへの不安
夫婦間の性交渉 など

本当に家族のすべてに関わっている問題を解決できる相談場所といえると思います。出産前の父親面談などもあり、その面談のおかげで「父親になるのだ」という実感を夫が持ってくれた、という声も聞かれます。
育児に関する母親の相談にも乗ってくれるので、ママがひとりで子育ての問題を抱え込んでしまうということもなくなります。
ネウボラの役割は家族全体を支援し子どもを健やかに育てていく支援をし、またもう1人子供が欲しい・生みたいと思える様な取り組みをしています。

○どんな時に利用するの?
妊娠が判って検診や面談があるので、その際に困ったことがあればいつでも相談にのってくれるのますし、突然困ったことが起こっても窓口が開いてる時間帯であればいつでも可能です。

○必要なものが揃う『育児パッケージ』も
フィンランドでは、妊娠した女性すべてに社会保険庁から「育児パッケージ」が贈られます。中身は、約270ユーロ(4万円)相当の赤ちゃんが産まれてから必要になる品々。例えば、マットレスや、羽毛布団、おむつや肌着など。内容物は、ママ達の声にあわせて臨機応変に内容物も見直されているそうです。
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子育て云々の前に、出産前から家族の全てにかかわる問題をサポートしているのですね。北欧も個人主義・核家族を基本としていますが、その問題を放置せず、家族の密室化をいかにオープンにしていくかに取り組んでいるわけです。

このような地域環境で実践されている子育てとはどんなものなのでしょうか。
最近注目を集めている「フィンランド式 叱らない子育て: 自分で考える子どもになる5つのルール」からその目次を紹介します。
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○子供をほめて伸ばしましょう。
・たくさんほめてみよう
・たくさんのほめ方を身につけよう
ほめ方1 お礼でほめてみよう
ほめ方2 噂でほめてみよう
ほめ方3 言葉を使わずにほめてみよう
ほめ方4 質問でほめてみよう
ほめ方5 努力をほめてみよう
ほめ方6 ユーモアでほめてみよう

○「こうしてほしい」は5本指で伝えましょう
親指  まずは子供の耳をこちらに向けさせる
人差指 してほしいことをはっきり伝える
中指  お願いの理由やメリットを理解させる
薬指  励ましてやる気を引き出す
小指  約束を確認し、思い出させる合図を決める

○大人は意見を合わせましょう
・大人は協力し合って子育てを
・大人の意見の食い違いが大きな問題になる
方法1 感謝を伝え、気持ちに寄り添う
方法2 大人はみな同じ意見であると子供に伝える
方法3 問題点ではなく、対処法について話し合う
方法4 批判したい人にこそ意見を求める
方法5 批判を受け止め、会話に変える
方法6 思いやりをもちつつ、ダメなことははっきりと伝える

○「なぜそんなことをしたの?」と聞くのはやめましょう
・「間違っている何かをやめる」のではなく「正しい行動の仕方を学ぶ」

○子供に罰を与えるのはやめましょう
・罰を与えても子供は成長しない
・自分の行動に責任が取れるよう、子供に伝える
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後半になると大人の私たちのほうが見習わなくては、と思えるような内容です・・・でも子供は大人を見て育つのですから当たり前といえば当たり前。だからといって、大人たちがガチガチになる必要はなく、身の回りの人や子供たちと一緒に考え、学んでいけばいいのだと思います。子供たちが学校で学ぶグループ学習と同じ要領ですね。

こうしてみてきて感じるのは、
・子育ては地域や家族のあり方から始まる。
・学校教育の成功は幼児期の子育てが土台になっていて、切れ目なくつながっている。
・その成否の鍵を握っているのは親、大人たちの意識のありかた。

ということ。

歴史もお国柄も違うフィンランドですが、これからの子育てを考える上で学べることがたくさんありそうです。

投稿者 hoiku : 2016年08月25日 List   

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