幼老統合ケア という取り組み |
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2015年11月20日
「でも」「だって」「どうせ」から脱却するには、“自分”フィルターを外した肯定的な言葉を脳に教え込ませる
身近な人で、よくもまぁ次から次へと出てくるなぁと感心するほど、常にまわりの全てのことに愚痴や不満を訴えている女性がいます。
不全を一旦受け止めて、じゃあどうする?を一緒に考えようとしても、他の人の成功事例から不全を解消する突破口を示しても、「でも・・・」「だって・・・」「どうせ・・・」と否定・言い訳・諦めが多く、「昔からネガティブだから直せない」「育った環境が悪かった」などできない理由を延々と述べるばかりで何ひとつ実現に向かいません。
聞く方もうんざりしますが、人の言葉や態度を悪い方に受け止めて、落ち込んだり苛立ったりしている本人も、否定の泥沼で自分をもてあましている気がします。
そこで、彼女の話を聞くたびに、「本当に、そうなのか?」と、不満を抱いている相手の表情や言動を正しく思い出させて再現させてみると、相手の顔をほとんど見ずに、行間(実際に言われていないこと)を悪い方に想像しながら聞いたり、言葉尻を捉えて悪い妄想に耽ったりしていることを多少自覚したので、愚痴が出たらひたすら彼女の否定フィルターを外して相手の気持ちや行動を肯定的に言い換え続けてみました。
すると初めは「絶対に相手はそんなこと思ってない」とか「なにそのポジティブさ」と否定したり馬鹿にしたりしていたのに、
1ヶ月もたつと「まぁそんな風に思えたら幸せやろうけど」とか「もしかしたらそうだったかもしれない」となり、
私に伝えるために相手の表情を見るようになったことで「たしかにそんな顔をしていた!」「こう言っていたけど、その後こんな顔だったから、そう思っていたのかも」と少しずつ否定のバリアが弱まってきました。
さらに継続して“注視→再現→相手の気持ちを肯定的に言い換え”を繰り返していくうちに、常に眉間に皺をよせてあら探しばかりしているようだったのが、同僚や先輩のいいところやすごいところも見つけて報告してくれるようになり、職場での人間関係もうまくいくようになって愚痴が減ってきたのです。
性格や思考(=生き方)に、親や育ち方の影響は大きいとしても、それは決して先天的に備わっているものではなく、自らの意識や行動(=脳の訓練と習慣づけ)によりいくらでも塗り替えていける観念であり、先天的な本能よりももっと早く転換・実現できる可能性なんだと気づくことができました。
投稿者 hoiku : 2015年11月20日 TweetList
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