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2014年02月06日

【コラム☆感謝の杜】母乳の不思議☆+゜

充ち足りた日々も学びから☆+゜~コラム☆感謝の杜(かんしゃのもり)です。
母乳
(画像はユニセフ・WHO「母乳育児成功のための10か条」ポスターより)

本日のテーマは、赤ちゃんに欠かせない『母乳』ですm063.gif

生物学的にみて、人間の母乳の成分はとても特徴的なんですってicon_biggrin.gif
それはなぜなのでしょうね~?
一緒に追求してみましょう!!

(続きもよろしくお願いしますm102.gif

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m147.gifお乳の不思議リンクより)

調べていたら面白いことが見つかりました。
生物学的にみて、人間の母乳の成分はとても特徴的なのです。

①たんぱく質牛乳の1/3、犬乳の1/8、イルカ乳の1/10、兎乳の1/10哺乳類の中で最も薄いのです。

反対に
②糖質牛乳の1.6倍、犬乳の2.3倍、イルカ乳の8倍、兎乳の3.5倍各段に濃いのです。

これらの事実から一体どんなことが分かるのでしょうか?

①肉体の成長スピードに違いがあるのでは?
人と他の哺乳類の大きな違いの一つは、歩き始めるのに一年近くも要するというところ。
牛や馬など、生まれてすぐに歩き始め自ら授乳を求めることができます。
これに対し、人は一年近く母親の胸に抱かれ成長していきます。
たんぱく質は骨格をつくりあげる大切な要素であり、運動能力の発達には欠かせないもの。
自然界は弱肉強食の厳しい世界。
生後まもなくでも自立して移動できる体を手に入れなければ、生きては行けません。ある意味自然の摂理に則った進化形態でしょう。

②脳の成長スピードに違いがあるのでは?
糖分。それを一番消費する器官は何か?それは脳(中枢神経器官)です。
新生児では、脳の重さは体重の15%。
成長とともに急速に小さくなり、成人ではわずか2~3%に過ぎません。
おとなの脳に流れる血流量は全体の20%。
つまり、生まれたての赤ちゃんの体にとって、その大きな脳に流れる血流量は極めて大きいのです。
それだけ、乳幼児の脳はこの時期に急速に成長していくのです。
2歳の子供にもなると、脳の重さは成人の脳の重量の60%以上に達します。
したがって摂取した母乳エネルギーは活発に発達しながら、脳の成長を促進します。

生まれたての人間の赤ちゃんは、最初は泣く・食べる・生きるの基本的なこと以外は何も出来ません。
しかし、それから何年かかけてまわりのみんなと同化を繰り返すことで、様々な能力を獲得していきます。
その急激な成長=脳の成長(共認機能)を支えているのが、まさにこの人が持つ母乳なのではないでしょうか?
他のどの哺乳類よりも、脳進化に応えるように女の人の体は進化してきたと思うと、本当に感謝でいっぱいです。

女の人の身体ってすごいですね!
そして、人類が全てにおいて「脳の成長=共認機能」に可能性収束してきた現れなのでしょうm101.gif

また、そのような大きな進化だけでなく、
母乳は赤ちゃんの成長に合わせて、日々変化しているそうです。

m147.gif母乳は変化している!リンクより)

分娩直後から4日までのものは、黄色味を帯びており粘性が高くタンパク質及びミネラルを豊富に含んでおり、初乳とよばれています。この初乳には免疫物質が多量に含まれています。(これは赤ちゃんにとっては必須!)

産後5日から2、3週間までのものは移行乳、そして2、3週間以降のものは成熟乳あるいは成乳と呼ばれ、初乳に比べて脂質、糖質含有量が高く(逆にタンパク質とミネラル含有は減少する)なり、この頃のエネルギー消費が盛んな赤ちゃんに対応できるような組成に変化し、母乳成分濃度もほぼ一定となります。

また、一回の授乳においても変化しています。
最初に出てくる母乳で脂質が少なくて水分量の多い、清澄で薄いものを前乳、つまり食事に例えるならば「前菜」のようなもの、次いで中間乳、そして脂質が多くなり濃い乳白色の後乳、食事でのメインディッシュに相当するものへと連続的に変化します。この変化を赤ちゃんは感じとって飲みすぎを防いでいるとのこと!

母乳って、赤ちゃんの成長に伴って変化しているのです!
これってすごいなあ~。

母乳って、とても粉ミルクには真似できない繊細な機能を備えているのですね!
これも、進化の塗り重ねの中で、意識せずともそうなるほどに獲得してきた能力なのでしょう。

赤ちゃんに欠かせない『母乳』m033.gif
知るほどに、ありがたい感謝の気持ちが湧き上がってきましたm102.gifm001.gif

投稿者 chiue* : 2014年02月06日 List   

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