新たな時代の教育制度の提言に向けてシリーズ-3~No.6今尚続くアメリカ支配:臨教審の教育改革~ |
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2011年03月15日
イマドキの子育て事情
画像はこちらからお借りしました。
ニュースや新聞では、密室化した家庭内での幼児虐待、ネグレクトが相変わらず頻繁に報道されています。一方、ここ数年は主婦の間で携帯サイトやSNSの利用が盛んになり、”ママ友”や”ママサー”といった言葉が浸透するなど、お母さん同士の繋がりが緩やかに広がっている印象も受けます。
実際のところ、最近の子育て事情はどうなっているのでしょうか
身の回りの子育て中のお母さんたちに話しを聞くと、確かに対面でもネットでも母親同士が接する場面はあるようですが、母親同士どう接すればいいのか?子供をどう躾ければよいか?よその子供達ににどう関ればよいか?など、それはそれで色々頭を悩ませるといったことも多いようです。
今回は広く首都圏・地方市部毎に乳幼児の子育て状況を調査した、ベネッセの「子育てトレンド調査レポート」のデータを参照しながら、イマドキの乳幼児の子育て事情を見てみます。
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母子の外出
乳幼児を抱えた母子といえども、積極的に外出しています。子供の通園を除いても、平日に親子で外出している人は約95%。殆どの人が外出していますが、4割以上は同行者のない親子だけでの外出です。その外出理由をみてみると、
データはこちらからの引用です。
子供が小さい為、用事で出かけるときも連れて行くことが多いのは当然として、母子ともに気分転換が主な理由外出の理由なのが目立ちます。親子二人だけで過ごす時間がどこか息詰まるものになっている事が伺えます。
自宅での遊び方
では、自宅にいるときに親子でどんな遊び方をしているのでしょうか?
データはこちらからの引用です。
1歳、2歳と子供が成長して動き回るようになるに連れ、逆に体を動かすような遊びは減り 、テレビ・DVDなどを視聴する機会が圧倒的に増えて います。
母親一人で家事をこなしながら、家の中で子供と一日中走り回る訳にもいきません。子供がおとなしくしていて欲しいときにテレビ・DVDというのは良く聞く話しです。
しかし、以前紹介した記事『子どもにとって、「遊び」は最大の学習課題』にもあるように、子供が成長する上では、遊び、とりわけ仲間と関りあう遊びが重要です。母親たちも感覚的には分かっているのでしょう、最近は親子で遊べる場や母親同士の交流の場に人気があり、日常的にそうした場が強く求められています。
地域との繋がり
母親たちも交流を期待して出かけます。しかし、地域の人たちとの繋がりをみてみると案外寂しい結果が見えます。
データはこちらからの引用です。
4人に1人は子供同士を遊ばせながら立ち話をする人がいないし、5人に1人は子育ての悩みが相談できる相手がいません。先のデータの様に外出しても、親子だけでやり取りが完結してしまう人が少なからずいるのです。
子育てに留まらない課題で繋がる関係
いくつかのデータを取り上げてみましたが、孤独な母親像が浮かびあがります。母親同士が繋がろうとする動きは広がっているものの、「子育てトレンド調査レポート」でも、何が正しいのか、子育ての規範が分からず不安/ママ友との距離感がつかめない/1人での育児がつらい、といった回答が見られます。
では、どんな繋がりを作っていけばいいのでしょうか
上手くいっている例を見てみましょう
職場の仲間と子育ても協力し合う事例
これからの子育てどうする?~子連れ出勤の事例:モーハウス
有限会社ワッツビジョン~子ども同伴出勤OKの手作りタイルメーカー
共同体の子育て実現イメージ♪~職場の仲間との子供の預かりっこ
実践課題のある繋がり作り
お母さん達で拡げるワーキングマザーサロン
このほか、最近では「子育ておしゃべり会」と名づけた集まりが多くあります。少し見てみたところ、子育てに限定しないテーマトークやリードする人がいる勉強会形式のものは参加者の収束力が高く、いい関係が作られているようです。
現状上手くいっている例を見てみると、以下のような共通点があります。
親同士の間に「子育て」に留まらない課題の繋がりがあること
消費者ではなく、自分たちで場づくりをし、運営すること
活動を通じて、母親同士が充足していること
「子育て」「母親」という限定的な課題や役割を超え、広く誰かの役に立つ課題を共有できたら、その関係を通して「こうした方が上手くいく」という規範も生まれ、関係も深まり、母親の充足度も高まります。そんな関係をどんどん広げていきたいですね
投稿者 willow : 2011年03月15日 TweetList
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コメント
投稿者 emam
自宅での遊び方で「テレビ・DVD鑑賞」が多いなんてビックリです(>_
反面、みんなが、もっと充足する子育ての方法を模索している段階なんだなぁ、というのもとても感じました。
私の身近にも小さなお子さんがいるお母さんがいらっしゃいます。
時折、お子さんの顔を見せに来てくれて、子供がいない他の女の子とも一緒に遊んだりすると、お母さんも、お子さんもとても楽しんでくれるんです♪子育ては、お母さんだけの課題ではない、って、本当に感じます。
ぜひ、これからも一緒に考えていきたいです!!