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2010年04月29日

こんな子育てがしたい♪ 自然の摂理より気づく子育て(2事例)

 今回も前回同様、『自然の摂理』から気づく、”今日からでも役立つ子育て”です。

 さて、子育て中のママさん! 質問です。
 赤ちゃんがいろんな物を自分の口の中に入れたり、ビデオの中に(今や古いか?)積み木を入れたり、テーブルの上の色んな物を倒したりしたりすると、「危ない!」「壊れるわよ!」「汚れるじゃない!」と子供の行動を制したりしていませんか・・・?
:nihi:

     
   tiagui.jpg

写真は、森の精さんより引用させて頂きました。)

 実は、ここには、赤ちゃんが成長するとはどういうことかを理解する上で重要なことが隠されていたのです!! 😀

 これらの赤ちゃんの行動は、多くは、大好きな親の物まねをしており、その物まねの成功体験(大人に褒められる)を通じて、[廻りは肯定視の対象、肯定視の対象に同化できた]ということでの心の充足、安定が得られ、それをベースに、知能を発達させているようです。 😮

 参考になる記事が「るいネット」にあります。引用させて頂きます。

【 「同化=共認機能」が「知能=観念機能」を発達させる。西谷さん

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もうすぐ1歳になる息子が、8~9ヶ月のころから、急に携帯電話に興味を持ち始め、どんなおもちゃよりも携帯電話を触りたがるようになりました。
しかも触って遊ぶだけでなく、耳に当てて電話をする真似事を始めたり、ボタンを色々押してみたり・・・。おなじように、照明のスイッチやリモコン、パソコンのキーボードの類も、何度も繰り返して押したがる。

我々大人が、繰り返し操作しているのを見て真似しているわけですが、その様子を観察していると、単に真似を繰り返すだけでなく、繰り返すうちに、そこに潜む”仕組み(=押すと照明がつくなど)”を理解してきていることに気がつきました。具体的には照明の方向を見ながら、スイッチを押して、照明がつくのを確認しているのです。

大人が触っているのを見て真似する→触ると(照明がつくなど)何かが起こる+大人にほめられる→繰り返し触る→段々と”仕組み=手順率や因果律”に気がつく→繰り返し試す・・・
この一連のプロセスは、「同化=共認機能」によって「知能=観念機能」を発達させるプロセス(実現論1_6_01実現論1_6_02)そのものです。

非常に面白いと言うか、興味深いのは、同じ機械類の類でも、大人が日常的に触らないものには殆ど関心をしめさないこと。(私の家ではTVは据えつけてあるだけで全く見ないので、TVのリモコンには興味を示さない)
そして、何か触っても大人に褒められたり、嬉しがられたりしないものは、興味を持っても直ぐに興味をなくすこと。
本質的に「観念機能」は、「共認機能」を充足させる為に存在している(実現論1_6_05)と言うことなのでしょう。

「人類の観念機能は、猿時代に獲得した共認機能を基盤に獲得された」と言うことが、以上の現象事実からも明らかですが、人類誕生から700万年を経た我々の肉体においても、「同化=共認機能が知能=観念機能を発達させる」と言う根本原理が貫かれていることに、改めて驚きと感謝の念を覚えました。(以下省略)

大好きな親が触っているのを見て真似したい。
 ↓
触ると(照明がつくなど)何かが起こる。+大人にほめられる。
 ↓
嬉しくなって繰り返し触る。
 ↓
段々と”仕組み=手順率や因果律”に気がつく。
 ↓
繰り返し試す・・・。

 この一連のプロセスは、愛情を注いでくれている親の真似をしたいという欠乏が、赤ちゃんのいろんな真似行動を引き起こします。そして、褒められる等の廻りの評価を通じて、『伝わった!』という共認充足(心の繋がり)を感じることが出来るのです。
 この心の充足(共認充足)を、繰り返し、繰り返し行われるなかで、脳回路が活性化され、さらなる充足を得るために、物事の仕組みに気づく(観念機能の発達)を引き起こしているのだと思われます。
 
 ここで解ることは、言葉を話すようになる前に、物真似を通じて、心だけでなく、頭(知能)が発達しているし、それが赤ちゃんの発育に非常に重要なのです。
 だから、最初の事例のように、赤ちゃんの行動にストップをかけるだけではなく、危なくなるまでは、怒ったり、行動を制したりせずに、真似行動を受け入れ、褒めることが子供の発育に非常に重要なことだと考えられます。
 これは、上記投稿にも書かれていますが、まさに、人類誕生から700万年を経た我々の肉体においても、「同化=共認機能が知能=観念機能を発達させる」=[自然の摂理]と言う根本原理が貫かれているのです。 😛

【参考投稿】
 観念回路は、共認欠乏→共認充足によって形成される

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 では次に、もう一つ参考になりそうな投稿を引用させて頂きます。今や、家庭と言えば核家族が当たり前になっていますが、それって赤ちゃんの発育にどんな影響を与えているのか?再度、西谷さんの投稿から引用させて頂きます。
【 人は集団の中で育つ 】

   
  main_pic.jpg
(写真は、NPO法人女性と子育て支援グループさんから引用させて頂きました)

 1歳6ヶ月になる息子を見ていて最近強く感じるのは、「集団の中にいるほど成長が早い」と言うことです。
例えば、それまで全く歩けなかったのが親戚の集まる場で数日過ごす間に歩き始めた、「あーあー」などの喃語しか話せなかったのが急に語彙が増えて明確に意味をもった言葉を話し始めた、いろいろな道具を使えるようになった等です。

人間は、周囲に同化する中で成長していくので、同化対象が増えるほどに成長速度が早くなるのでしょう。周囲からの「成長期待」が多く掛けられることも、影響していると感じます。

このような現象事実を目の当たりにする中で、現在の核家族は「人間の成長の場」としても、問題があると感じ始めました。
核家族と言う”カタワな集団”の中では、同化対象は極めて限定的になるからです。

2~3歳ともなれば、幼稚園に通ったりする中で、集団生活を経験するようになりますが、それでは”既に遅い”と感じます。
子供を見ていて思うのは、乳児期から幼児に成長するまでの過程が極めて重要であると言うこと。乳児期は観念機能が全く備わっておらず、共認機能による同化行為を通して急激に成長していきます。この時期は、表情や言葉による反応充足に最も鋭敏な時期とも言え、常に周囲の反応を羅針盤に成長していく様が見て取れます。
一般的に「社会性は幼児期に集団生活を経験する中で育まれる」と言われますが、乳児期から既に社会性の獲得(=同化能力・対象化能力の獲得)過程は始まっていると言えるでしょう。

この時期に、極めて限定的な同化対象(最も極端な場合は母親のみ)にしか触れず、集団生活に触れないのは、人間の成長過程として致命的と言っても過言ではないかもしれません。
考えてみれば、哺乳類~猿~人類は、基本的に集団の中で生まれ、成長していくのが自然の摂理。(実現論0_4_01)その摂理に反しているのですから、極めて異常な状況と言えます。

自然の摂理に則った集団の中で成長してきた先人達と、核家族と言う”カタワの集団”で成長してきた現代人を比較すると、相手の気持ちを理解したり、自然の移り変わりや状況を的確に捉える「同化能力」や「対象化能力」が低下しているのは疑いようがありませんが、観念能力に関しても(科学技術が現在のように発達していない中で、数々の工夫思考・実現思考で問題を突破してきた、先人達と現代人を比較すると)明らかに「能力低下している」と感じます。
観念能力は、共認機能=同化能力の上に構築されていくものなので、同化能力が低下すれば、必然的に観念能力も低下するのでしょう。(途中略)
そう言う意味で、本源的な集団基盤を再生していくのは、行き詰まった性の再生だけでなく、真っ当な成長基盤の再生→同化能力・観念能力の再生を図っていく上でも、極めて重要な課題と言えそうです。 

 人が社会性を身につける(相手の気持ちが解る、人と一緒に助け合って生きる・・etc。)には、サル・人類が獲得した同化機能・同化能力を健全に発育させる必要があります。同化が人に充足を与え、知能を発育させ、人類の進化させてきたのです。長い人類の歴史を見ても、『人は集団の中で育つ!』は自然の摂理なのです。

 以上のことより、本源集団の再生が非常に重要な課題になると思いますが、今現在の核家族に引きつけて考えてみると、乳幼児期含め、子供を集団の中で育てる工夫をすることが重要になると思われます。
 これに関して参考になりそうな投稿を引用します。
集団の中で育つ子供の能力~乳幼児集団保育の可能性
 
 この投稿を読むと、乳幼児の集団保育の可能性を感じます。私自身、「幼い子どもは家庭で母親が見るのが一番」を信じていましたが、これとて、核家族が”カタワな集団”であることを考えると、思い込みの可能性があるというのは大きな気づきでした(もちろん、母親のスキンシップ、愛情が重要というのは疑いのない事実です)。 

 次回は、子供の遊びがどんな意味をもつのか?追求したいと思います。

投稿者 hoop200 : 2010年04月29日 List   

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コメント

いやー
ほんとに興味深いです。

たしか、認知症の方に接するときも、肯定的な姿勢を相手に伝えることが大切だと書いてありました。

勉強になります。

投稿者 大学生 : 2010年5月5日 01:53

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