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2010年03月06日
教育の再生どうする?~生産活動の場での教育再生の取り組み事例:スーパー専門高校
みなさん、こんにちは 😀
生産活動の場での教育再生の取り組み事例 第二段 😉
前回は中学生を対象にしたキャリアスタートウィークを紹介してきましたが、
今回はより社会に近づいた形で取り組まれているスーパー専門高校の事例を紹介したいと思いま す
そのまえに・・・
スーパー専門高校とは??
先端的な技術等を取り入れた教育や伝統的な産業に関する学習を重点的に行うなど、特色ある取組を行う専門高校を「目指せスペシャリスト」として文部科学省が指定し、将来のスペシャリストの育成に係る教育の教育課程等の改善に資する研究開発を行っている高校のことをいいます :nihi:
平成20年度には、新たに12校が指定されているんです 😯
今回は中でも特に勢いのある相可高校の例をを取り上げて紹介したいと思います
ご協力おねがいしまーす!
ぽちっと二つおねがい
ありがとう
相可高校、スーパー専門高校認定までの道のり
今でこそ、TV で注目され、地域社会からも大きく期待 されて、たくさんの生徒が入学を希望 している相可高校
実はこの食物調理科ができるまでは、生徒募集に苦戦していたのです
一時は1学年5人しかいないまでに落ち込んでいたことも
相可高校の食物調理科は1994年生徒不足に悩んでいた家政科に代わって、大阪の調理師養成学校にいた、三重県出身の村林さん :tikara: を招くことでスタートしました。
当時、与えられた枠組みの中で接客やコスト管理を実戦で学べる場がなく なんとかならないかと町役場に掛け合っていたところ、町役場の岸川さんとの出会いがきっかけで、町のイベントに地場食材を使った料理を出してほしいとの依頼を受けたそうです
当時岸川さんも、高校生がつくる料理ということもあり、お試し感覚での出店依頼だったのですが、出てきた料理は、どのお店にも負けないくらい本格的 😯
中でも、ふるさと村で販売していた多気町特産の伊勢いもを練りこんだうどん「とろろ麺」は大人気で、その場でこのうどんを食べてみたいとの要望が増えるほどまでになっていたそうです
↑
これが噂のとろろ麺
こうした高校生の実力と、町おこしが結びつき、平成14年10月に調理実習施設として実現したのが レストラン「まごの店」
そう、高校生たちが自らレストランをつくっちゃったというわけなんです
レストランの写真 ↓↓
建設に当たっては県内の建築家を目指す高校生による設計コンペを行うなど、
高校生の夢を形にするという“ユニークな取り組み”としてすすめられました 😯
そしてメニューの献立 も、朝の仕入れ も経理もすべてみんなで力を合わせてこなしちゃってます :tikara:
こーんなに本格的な食材を使ったお食事なのに、お値段はリーズナブル!
1200円なり☆
もちろん、料理の腕前は数々のコンクールで受賞を重ねるほど
それだけでなく、
自分たちで食材を仕入れることで、地元の食材に愛着がわいたり、地元の食材の魅力をしる事ができ、地元で働きたいという思いにつながる。
地元農家さんへの感謝の気持ちもわく :love:
地元の農家さんたちは「孫」のような若者が頑張っている姿を見て、農業をすることへの励みができる
評判を聞きつけた地元の人たちでまごの店が賑わい消費も活性化
そしてなにより
地域が活性化 を実現することができました:D 😀 😀
~上記参考資料・画像もお借りしました ~
http://jr2uat.net/mago/mago.htm
http://blogs.yahoo.co.jp/senda3/48221794.html
http://www.ebussan.com/blog_detail/blog_id=101&id=297
http://blogs.yahoo.co.jp/senda3/48221794.html
なぜ、まごの店は成功したんでしょうか??
中学生のキャリアスタートウィークと比較して考えてみると・・・
①「生徒が主役」、「みんな一緒に」ひとつの課題にとりくんでいること。
②学校の現実を否定せず、目の前の現実の中に可能性を探り、生徒を見下すことも無くおもねることもなく、他人に喜んでもらう料理を作ることが楽しいという共認を形成することに成功したこと
③評価=売上、集客力。評価軸がはっきりしていること。
④地域の活性化につながっていること
⑤既存の学校制度を受け入れつつ、学校内では学びきれないコストや集客といった課題を、地域のつながりや協力を得ることでクリアできたこと
といった点が浮かび上がってきました。
そしてなにより、生徒たちの真剣なまなざし と この笑顔 :love: :love:
何事も実現するにあたって既存の枠組みを受け入れつつ可能性探索していくことが必要!
相可学校以外にもいろんな取り組みをしているスーパー専門高校がありますが、
何か一つでも小さなことでもヒントとなる事例を蓄積していくことで、
社会を対象化した新しい教育制度へと変化していけたらいいな、と思いました:love:
投稿者 t--r : 2010年03月06日 TweetList
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コメント
投稿者 黄色
もはや体験とか部活というよりは、プロの仕事ですね。
明確な課題があって評価に晒されると、高校生でもここまで本気で取組み、これほどの成果が出せるんだという事を考えると、何時までも学生やってないで、早いところ働いた方が良いような気すらしますね。
体験型の学習で社会との接点をもつ事にする場合でも、達成目標と、お客さんなどからの評価に直に触れられる事は重要なポイントだと思いました。
投稿者 grandchild
「キャリアスタートウィーク」と比較して、スーパー専門高校の成功しているポイントがより明確になっていますね!!
高校生にもなると、大人と変わらず社会の当事者として動けるんですね♪
>そしてなにより、生徒たちの真剣なまなざしとこの笑顔
確かにみんな輝いています☆
まごの店を紹介してもらって、読んでる私も活力をもらっちゃいました!!
投稿者 mame
なるほど~♪
こうして社会の圧力にさらされているから、本物の力=社会で役に立つ力がつくんですね!
中学生のキャリアスタートウィークとの違いは、職業を「体験」させるだけでは不十分で、いかに社会の当事者としての期待をかけていけるか?にかかっているように思いました。
投稿者 ウエンディ
>何か一つでも小さなことでもヒントとなる事例を蓄積していくことで、
>社会を対象化した新しい教育制度へと変化していけたらいいな、と思いました
確かに、今の教育制度の限界というか問題点って社会と切り離されているというか、学校での勉強って社会に出て何の役に立つん?ってとこですよね・・・。
今回のこれらの事例のように社会を対象化した取組みがもっともっと増えたら、よりよい教育制度が実現できそうですね!