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2008年10月25日

家族崩壊その2・・・アメリカの家族の実像

週間東洋経済 10/25特大号にて、「家族崩壊」という特集が組まれていました。

このタイミングで、何故この特集?と一瞬思ってしまったのですが、世界的な金融危機⇒史上最大の不況前夜である状況を前に、貧困の拡大から家族制度もろとも崩壊に向かっている、という事を様々なデーターから検証したものでした。

これは、家庭ブログとしても目を離せない、という事で早速中身を拝見、仲間達と議論を行いました。

内容全般としては、どうもイデオロギーが強く、データーの分析についても「本当にそうか?」と思ってしまう部分も多かったのですが、その中でも注目に値する記事があったので紹介します。

アメリカの家族の実像-家庭崩壊の大半は貧困層と富裕層に集中

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アメリカでは、家族を持つことを当然とする社会的プレッシャーが高く、様々な問題を抱えながらも、日本に比べて高い結婚率・出生率を維持している、という内容が書かれています。

実際の問題事例としては、
・10代のシングルマザーの産んだ子どもの数が全米の新生児の10%強
・あらゆる学校でセックス、暴力、麻薬の蔓延
・婚姻関係の継続期間平均が8年弱(日本は16年)

そして、これらの事象は 富裕層(上位20%で資産分布の84%)と貧困層(下層40%でわずか10%)とに集中しているとの事。

貧困地域は、元々荒れているが故の悪循環、一方の富裕層は、子育ては全て外注(乳母と学校)任せの為、子どもが麻薬やセックス付けになろうとも無関係な世界、との割り切りがあるのだとか。

個人主義のなせる技とでも言うべきか、我が子であろうと無関係、と割り切ってしまうドライさは、アメリカならではですね。

では、中間層は上手く行っているのか?というと、そこには「ハッピーファミリー :lol: 」を作ることを人生の目的とする、という規範が存在し、その目的を達成する為には早期離婚(相性が悪ければすぐに相手を変える)も辞さない、という観念が存在するそうです。

そして、それらの因果関係に最も強く影響を及ぼしているのが、宗教観と巨大な宣伝力である、と筆者は分析しています。

宣伝力の強さは、アメリカ大統領選挙の報道を見ても明らかで、選挙報道には候補者の家族全員が登場する事例なども珍しくない。

palin-maccain0808.jpg

写真は、共和党大会に向かう前に空港で大集合したペイリン候補一家とマケイン候補一家。
2家族にしては、ずいぶんと人数が多いですよね。

マケイン氏には現在の妻との間に3人の子どもと養子1人、そして1番目の妻キャロル・シェップとの間に3人(うち2人は養子)の子どもがいます。そして、ペイリン氏にも5人の子どもと、その婚約者などが全て参列。2008年の米国大統領選、マケイン陣営はファミリーバリューを全面的に押し出した戦略を取っている事が伺えます。

その歴史は、米国建国=キリスト教の伝統と密接に関連しており、特に1970年以降、強烈なカトリックの政治的宣伝力により、政教分離が根本的に破壊されつくした結果とされている。

教会の政治力・宣伝力を武器とし、
・中絶禁止の弾圧からの「ファミリーバリュー(家族重視の姿勢)」推進
・ハリウッド映画による信仰心+家族助け合いによるハッピーエンドの演出
・地域流動性の高さ→郊外拡散型家族⇒唯一安定的な人間関係を家族に求める
・マスメディアによるファミリーバリューの強調

といった共認支配の結果、カップルや家族以外での行動やライフスタイルへの白眼視 8) を形成しているという。

このような社会的圧力が、結果的には家族や出生率の高さ維持に貢献している、との事であるが、ここまで強迫観念的に形成される家族 というのは、果たして心の充足源足り得るのであろうか?

私は、この記事からなんとも言えない虚しさ を感じてしまった。

結局のところ、アメリカの家族観とは、不安と現実否定意識の結集軸であり、ハッピーを必死で演出しようとしているに過ぎないのではないだろうか。

地域にも会社にも、密接な人間関係が存在しない。唯一の頼みの綱は、家族のみ。しかし、例え家族であろうとも、そこに求める基準は「自分がハッピーになれるか」でしかなく、結局最後に信じられるのは神様という架空の観念のみ。

そんなアメリカという国は、今や国家ぐるみの信用膨張が限界に達し、世界的な「アメリカ覇権への不信感」と共に、歴代市場最大のバブル崩壊へと向かっている。この巨大な幻想の崩壊は、ファミリーバリューもろ共崩れ去っていく可能性が、極めて高い。

しかし、そのような幻想崩壊は、むしろ夢(妄想)から覚める良い機会になり得るかもしれません。世界の中心で自己中を叫んだところで、実は何も実現などしなかった、という現実が待っているだけであり、後はこつこつと実質的な生産基盤を周りの人々と協働して築いていくのが、生物としての在り様、本来の姿なのだから。

しかし、現在の金融破局は、本当に留まりそうにありませんぞ!

そして、家庭に収束したところで、全く解決にはなっていない、というのはこの日本も同じ。

しっかりと、市場の構造・家庭の構造を読み解き、将来への備え(お金じゃなくて、新認識ね)を蓄えていきましょう。

かわいでした。

投稿者 kawait : 2008年10月25日 List   

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