| メイン |

2008年10月23日

なんと!!・・“ハンズフリー”で自動授乳?

LEO_01%5B1%5D.jpg
ちょっと前になりますが、「新生児病床の苦悩 『一人飲み』やむなく…」という気になる記事が目に付いたので紹介しますね。

以下引用

 各地の病院で、命の危機を脱したばかりの未熟児がベッドに寝かされたまま、一人で哺乳(ほにゅう)瓶をくわえている…。青森県立中央病院新生児集中治療管理部長の網塚貴介さん(47)は、新生児集中治療室(NICU)の看護師の忙しすぎる勤務実態を訴え、配置基準の見直しを求めて行動している。“病院の恥”として隠すのではなく、一緒に考えることで医療を守っていこうという呼び掛けだ。

 四月。東京で「医療現場の危機打開と再建をめざす国会議員連盟」が開いたシンポジウムで、ベッドに横たわる赤ちゃんの「一人飲み」の写真が、スクリーンに大きく映し出された。

 「看護師があまりにも多忙で、抱っこして授乳することができなくなっている。新生児を扱う病棟に看護師の配置基準がないから」

 網塚さんの説明に会場は静まり返った。

 NICUでは、赤ちゃん三人に対し、看護師一人の配置基準があるが、NICUから出た後の回復期病床(GCU)には配置基準がない。結果的に、一人で九人から十人を受け持つ当直が当たり前になっている病院も多い。

 「NICUが慢性的にベッド不足なため、人工呼吸器を使う乳児も、回復期病棟にどんどん押し出されている。安全に看護できないのは明白。せめて抱っこして授乳できるようにしてほしい」


引用終わり

この『一人飲み』とは何だろう?と調べると・・・驚き 😯 の商品が・・・

 続きを読む前に、 応援 お願いします。

 にほんブログ村 子育てブログへ

mitsugo.jpg
この画像はここ→リンクからの引用

この画像を見て驚く方も多いと思います。また、「便利そう!」と思われる方も・・・

確かに、現在の家庭では、周りのサポートが得られず、子育て課題が母親一人に集中して、どんどん大変になっているということは、子供を持つ私も実感するところです。
そんな時、この“ハンズフリー”で授乳できる方法があればとても便利だとは思います。

但し、これを使う“弊害”も考えてください!

子供の成長には、このブログでも何度も書かれているように、母子間でのスキンシップや母子が目と目をかわすことによる授乳がとても重要であることは明らかなのです。本来は、母乳が免疫機能の獲得などの人間の諸機能形成などにとって望ましいのですが、止むを得ない理由でそれがままならないという場合もあるでしょう。
たとえ哺乳瓶での授乳であっても、“母子密着”が基本なのは下記に上げる事例でも明らかです。

>今では人権問題があって到底できませんが、この実験は第二次世界大戦直後のスイスで、心理学者ルネ・スピッツにより行われました。実験対象は、戦争で孤児になった55人の乳児で、当時考え得る最高の設備を整えた施設に入れられました。そこにないのは、父母だけでした。よく訓練された保母や看護婦が子供たちの面倒をみていましたが、人工乳の哺乳だけは、抱かないようにして、つまり人間的スキンシップなしに行われました。その結果、27人が2年以内に病気で死亡し、残った子も17人が成人前に死んでしまいました。11人は成人後も生き続けましたが、その多くには知的障害や情緒障害がみられたと言われます。

『スキンシップの効用』より

>サイレントベビーと呼ばれる、無表情で泣かない乳児が増えてきたのは、この母子分離体制と関係があるのではないか、と考えている医師もいるそうです。

『病院で続いている乳児の「精神破壊」』より

母乳は飲んでお腹を満たすだけはなく、柔らかい母親の皮膚と体温と心臓の鼓動を感じ、母親の語りかけもあり充足の時間です。

『おしゃぶりが何故必要なのか』より

また、母乳の効用やその反対の粉ミルクや牛乳の問題なども紹介しておきます。

生物学的にみて、人間の母乳の成分はとても特徴的なのです。

①たんぱく質:牛乳の1/3、犬乳の1/8、イルカ乳の1/10、兎乳の1/10と哺乳類の中で最も薄いのです。
反対に
②糖質:牛乳の1.6倍、犬乳の2.3倍、イルカ乳の8倍、兎乳の3.5倍と各段に濃いのです。

①肉体の成長スピードに違いがあるのでは?
人と他の哺乳類の大きな違いの一つは、歩き始めるのに一年近くも要するというところ。牛や馬など、生まれてすぐに歩き始め自ら授乳を求めることができます。これに対し、人は一年近く母親の胸に抱かれ成長していきます。
たんぱく質は骨格をつくりあげる大切な要素であり、運動能力の発達には欠かせないもの。

②脳の成長スピードに違いがあるのでは?
糖分。それを一番消費する器官は何か?。それは脳(中枢神経器官)です。
新生児では、脳の重さは体重の15%。成長とともに急速に小さくなり、成人ではわずか2~3%に過ぎません。おとなの脳に流れる血流量は全体の20%。つまり、生まれたての赤ちゃんの体にとって、その大きな脳に流れる血流量は極めて大きいのです。それだけ、乳幼児の脳はこの時期に急速に成長していくのです。

『お乳の不思議』より

>●母乳は変化している!
分娩直後から4日までのものは、黄色味を帯びており粘性が高くタンパク質及びミネラルを豊富に含んでおり、初乳とよばれています。この初乳には免疫物質が多量に含まれています。(これは赤ちゃんにとっては必須!)
産後5日から2、3週間までのものは移行乳、そして2、3週間以降のものは成熟乳あるいは成乳と呼ばれ、初乳に比べて脂質、糖質含有量が高く(逆にタンパク質とミネラル含有は減少する)なり、この頃のエネルギー消費が盛んな赤ちゃんに対応できるような組成に変化し、母乳成分濃度もほぼ一定となります。

『母乳ってすごい!粉ミルクってどうなん?』より

>●牛乳に含まれるカルシウムは仔牛向けなので、分子が大きく人間には吸収しにくい。

●牛乳にはリンがたくさん含まれるため、骨のカルシウムは溶け出し、それまで体内にあった同量のカルシウムと結びついて、リン酸カルシウムとなって体外に排泄される→牛乳を飲めば飲むほど体内のカルシウムが減少していく。→アメリカで骨粗鬆症が多いのは牛乳の摂り過ぎからだと考えられる。また牛乳の飲み過ぎによりカルシウムが奪われ虫歯になり易くなる。

●骨量測定機器で調べると、牛乳をたくさん飲む人ほど、骨量が少ないことが証明されている。

『牛乳の害(ここにもアメリカとマスコミ支配の影が・・・)』より

いかがでしょう?
母子密着の重要性と母乳の効用・・・
これを考えると、“出来る限り”『一人飲み』は避けたほうがいいということが分かると思います。

少なくともこのような認識をもって、子育てにあたるべきだと思います。
そういう意味でも、母親でも、いや母親だからこそ事実認識を獲得し、子育てに当たる必要があります。
昔であれば、おばあちゃんの知恵袋があったので、自然と教わってきましたが、現代はそうも行きません。
また、マスコミによる商業主義に基づいた情報も散乱しています。そういう中で、事実認識を獲得していくには、ご紹介したるいネットのようなみんなが集まり、真剣に議論しあう情報サイトのような場が必要だと思います。

投稿者 sashow : 2008年10月23日 List   

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://web.kansya.jp.net/blog/2008/10/657.html/trackback

コメント

おしゃぶりというのが昔からあります・・
赤ん坊は寝ているときも無意識に口を動かしています。本能的は動きだと思います。
いくらおとなしくなるといってもおしゃぶりで誤魔化すのはかわいそうに思います。
アメリカではおしゃぶりは突然死を防止するという報告があるようです。

投稿者 tennsi21 : 2008年10月28日 23:01

tennsi21さん、コメントありがとうございます。
>いくらおとなしくなるといってもおしゃぶりで誤魔化すのはかわいそうに思います。

そうですよね!
私は小さい頃、母親が当時流行った「エポック博士の子育て法」にはまり、早い“自立”を促すために、ベビーベッドに“一人寝”させられていたようです。その不安から、小学校高学年まで、タオルの端をしゃぶり続けていたようです。

また、小児ぜん息にもかかっており、過去の記憶を辿ると、ぜん息で苦しい時に頭をなでられていることが鮮明に浮かんでくることから考えると、少なからず“一人寝”による不安が影響しているからかも!?・・・と思われます。

そのような不安ベースの小さい時の体験が大人になってからも響き、自分中心の思考になってしまい、社会に出てから結構苦労してきました。

それほど、乳幼児期の体験が後々に大きな影響を与えるということを、実際に経験してきています。

それゆえに、乳幼児期の子供を不安にさせる“一人飲み”には危機感を感じてしまうわけです。

>アメリカではおしゃぶりは突然死を防止するという報告があるようです。

そうなんですか?知りませんでした。
「突然死」自体最近話題になっていることで、以前はどうったのか?は分かりませんが、あまり聞かなかったことから、少なかったとすれば、育て方自体に原因もあるような気がします。
もう少しこの「突然死」の原因を調べて見る必要があるかもしれません。

投稿者 sashow : 2008年10月29日 02:57

コメントしてください