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2008年10月07日

学校ってどうなってるの?77~【やりとり】こそ人類本来の思考法

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葉公語孔子曰。吾黨有直躬者。其父攘羊。而子證之。
孔子曰。吾黨之直者異於是。父爲子隱。子爲父隱。直在其中矣。「論語 子路第十三 十八」

やりとりと聞いて教科書に【やりとり】が多いのは何故?だろうかと思いました。
江戸時代の教科書は庶民は往来ものという手紙の【やりとり】をまとめたもの、武士は論語という孔子と弟子の【やりとり】を集めたもの。そういえば枕草子も中宮定子と作者との【やりとり】。蜻蛉日記とか日記というのも作者が毎日の【やりとり】を記したものです。現代のマンガや映画も登場人物の【やりとり】がおもしろさの命ですね。ブログはコメントやトラックバックがあるからこそいろいろ調べたくなる。結構【やりとり】は人が何かをまなぶ(まねぶ)うえで基本的な思考基盤に成っているのではないでしょうか

そもそも・・・なんと生物史に遡って考えてみようと思い、るいネットの中を探してみました。
原始生命と群れ【仮説】

・よくよく考えると、地球誕生時は無機物の塊であり、太陽エネルギー・電磁波、引力と地軸のズレより→地殻活性・海・大気生成及び宇宙波防御というふうに環境(外圧)は変化したものである。ここで、生命(有機タンパク)の誕生は、分子レベルの化学変化による賜物でしかなく、その原初形態は当然のごとく不完全な状態からのスタートは理に適う。
・当然不完全であった原初から群れて助け合い・生きてきた事は疑いようが無く、逆にそうしないと崩壊(全滅)するという状況下であったのが事実なのでしょう。
・ここでその分子構造をなるべく安定化するよう適応した結果が細胞という一定期の完成物であると考えると良いと思われ、その適応手法=群れる行為は、遺伝子レベル・歴史レベルから見ても最も根幹にある適応手段なのだと考えられます。
・そして、本来のタンパク質構成を劣化させたが故に、低温化に進化適応していったと言える。 
にあるように、生命を形作るタンパクそのものも「完全では無い(=高温での適応と低温での適応で構成が変わってしまう)」所からスタートしているからこそ、その可能性の低温化での適応に向かう構造にある事も伺え、そこでもまた不完全である故に群れる必然性が発生しているとも言える。
 『生命は誕生時点から不完全(完結したものでは無い)なものであり、ゆえに共に生きてきた=群れる結果になった』
※このように認識を仮説とは言えベースにして生命を考えると、生物が逆境に進化するのも、外圧に適応するよう生きているのも、圧力を生み出してでも活力を出しているのも全て納得が行く。そもそも不完全であるが故に適応し続けなければ淘汰され、完全を求めても幻想に終わる=あるのは適応し続けるだけである。といった現代の人間社会(仕事であれなんであれ)に共通した根概念である事に改めて気付かされます。

この投稿によると生物とは不完全であること、だからこそ相互のやりとり=群れることが必要であることが、わかります。そしてこれが、生物史をつらぬく重要な認識であるということ。人類はむしろもっとも不完全な動物であったからこそ『相互のやりとり=群れること』がより以上に必要であったのだと。原核生物では群れることで外圧に適応してゆく。人類においては外圧に適応するため、相手との共認のやりとりから始めるのである

>共認とは期待と応望の交信(やりとり)であり、そこにこそ共認の生命がある。<素人の社会活動33 投稿様式の模索人類の本性は共同性にあり、とりわけ共認充足こそ最大のエネルギー源であり生きる目的となるのである。

みんな期待とは、共認回路を開いていくことで多くの人と様々なことを【やり とり】する行為を重ねることを言う。

<人類はその不完全さ故に、相互の【やりとり】=群れることにより共認機能を生み出した。そのことにより考える基盤が出来たのだと思う。

>因みに、これは、人類の本来の思考様式を表わしていると言える・・・思考とは本来“自分”の頭の中で完結するものではなく、皆の表情を見、話し、声を聞く・・・「やりとり」の中で成されるものであり、「やりとり」を通じて思考回路が形成されたと言うことができる。(「学び合い」 「音読」 「聴写」などが有効なのは、そのためであると思われる。)学校ってどうなってるの?69~「学力低下をどうする?!」第三弾!

つまり『思考する』こととは本来開かれた存在なのであり、自分だけで完結するものではない。
まさに『やりとり』こそ人類の思考の原点であるということである。

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続く 

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投稿者 tennsi21 : 2008年10月07日 List   

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