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2008年03月05日

いじめは、減っているのだろうか?

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写真はここからお借りしました。

文部科学省のデーターグラフによると
(平成6年度以降)平成7年度をピークに8年後の平成15年度には、半減している。
それでも2割の学校にいじめが発生している。

で、で、で、いじめ減少か!とおもいきや
平成18年度には、一気に6倍に跳ね上がっている

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文部科学省 平成18年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」について

・国・公・私立の小・中・高等学校及び特殊教育諸学校におけるいじめの認知件数は、124,898件(小学校60,897件、中学校51,310件、高等学校12,307件、特殊教育諸学校384件)である。
・平成18年度に認知したいじめのうち、80.9パーセントが年度内に解消している(小学校84.4パーセント、中学校77.9パーセント、高等学校76.7パーセント、特殊教育諸学校69.0パーセント)。
・いじめを認知した学校数は22,159校(小学校10,982校、中学校7,829校、高等学校3,197校、特殊教育諸学校151校)であり、全学校数に占める割合は55.0パーセント(小学校48.0パーセント、中学校71.1パーセント、高等学校59.1パーセント、特殊教育諸学校15.0パーセント)である。

いくつか要因がある。
一つには、定義を見直していること。
文部科学省 「生徒指導上の諸問題に関する調査」の見直しについて(案)

(こちらのサイトが解かりやすい きょういくじん会議
二つ目には、それまでの公立校だけであったものに国私立校も加えている。
しかし、国私立校は調査対象校の6%程度なので定義及びそれに伴う調査方法による要因が大きいと言えよう。

但し、この数値もどこまで実態を表しているかわからない数字である。
毎日JP クローズアップ2007:昨年度いじめ認知6倍、自殺6件 調査精度に限界

いじめは熊本県や福井県で突出して多い。今回の調査ではそんな奇妙な結果が出た。1000人当たり認知件数は、最多の熊本県が50・3件だったのに対し、最少の鳥取県は2・1件にすぎなかった。

 

過去の数値にも疑問が湧いてくる。神戸新聞NEWS

 過去にも、いじめ自殺が社会問題となった時期に、統計上の数字が急増した例がある。その後、数減らしに追われ、結局はいじめの実態にふたをして、潜在化させてしまった。この種の集計が、結果的にいじめ隠しにつながるとして、調査そのものを疑問視する見方もあるほどだ。

現実を直視すること、事実や現象を把握することなしに、問題解決には当たれない。そういった意味では、まだまだ数値自体は実態とのズレはあるものの今回の調査姿勢は一定評価出来る。
解説委員会 スタジオパーク「いじめ調査から見えたこと」

今回は「いじめをなくせ」と指導してきた文部科学省が「いじめがないことよりあることを前提にした取り組みの方が大事だ」と姿勢を変えたことが件数増となって現われました。

データーとしての比較は、来年度以降の少なくとも数年間、同じ調査方法で、一定調査方法が浸透した、かつ、実態に沿った報告による(これが一番難しいが)調査結果を待たねば何ともいえないが、減少していくのではないかと思われる。

未だ、収束先(出口)が見えない“収束不全”状態ではあるが、充足基調に向かっている。中“いじめ”は共認充足を破壊こそすれ、充足をもたらすものではないし、可能性を指し示してくれるものでもない。

最後に、 “規範”に焦点を当て、地域としていじめ問題に取り組んでいる事例を挙げたいと思います。
規範がどんどん解体される中、本来、みんなが充足出来る行為=規範の再生が望まれる

読売新聞 地域で育てる規範意識
 子供たちの規範意識を地域ぐるみで育てていこうという取り組みが始まっている。
東京・台東区立小学校の試み あいさつで子供見守る

 規範意識を高める方策については、安倍首相の諮問機関「教育再生会議」も検討中。いじめ自殺が社会問題となる中、地域で子供を見守る試みには、いじめ減少への期待もかかる。
 東京都台東区が2004年度からスタートさせた「下町台東の美しい心づくり」。地域の人と子供たちがあいさつを交わす運動で、文部科学省によると、規範意識を高める取り組みの中では、全国でも先駆的なものだという。
 区立石浜小学校では、毎朝午前8時前から約20分間、PTA会長と副会長が必ず校門前に、校長も近くの公園に立ち、それぞれ登校してくる子供に「おはよう」とあいさつをする。
 地域住民も積極的に登下校する子供に声をかけるほか、週に1回、夕方から夜にかけて、町中を見回り、塾に通う子供たちなどに、「がんばってね」などと話しかけている。
 「他人とのコミュニケーションを重ねることで、多くの人に見守られているという意識が出てきたのか、子供たちに落ち着きが出てきた」。水野恵司校長は取り組みの効果をそう語る。
 区教委も「地域の人には、自分の子も他人の子も分け隔てなくしかったりほめたりしてほしい。地域全体で子供を育てることが、規範意識を高めることにもつながる」と話す。
 同区はこの取り組みを現在、区内11地区中6地区で実施中だが、来年度から全地区に拡大する。同時に、親子間の対話を促すため、月に数日はテレビを見ない「ノーテレビデー」を各家庭で設けてもらうよう、呼びかけることにしている。
(後略)
(松本英一郎)
(2006年11月17日 読売新聞)

また、るいネットより(いじめ問題が発端ではなさそうであるが)地域の取り組みが子供たちに安心感をもたらしている事例を紹介します。是非、一読を。
「守る」のではなく「委ねる」ことで安心する~ある小学校の事例~

投稿者 sodan : 2008年03月05日 List   

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