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2009年10月24日

「男と女の勢いの逆転?①」~最近男が強い?

男女関係を考える時にその強弱が話題に上がる事が少なくない。
「昔は男が強かった」「最近の女は・・・・」などなど

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この強弱自体にはあまり意味は無いが、そのような状況(強弱関係)は一つの事実現象であり、何に起因しているかを追求していくと次代の可能性が見えてくる。

るいネットからこの原因構造を解明している投稿を紹介します。

「男と女の勢いの逆転?①」(以下引用はこの投稿です)

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「共認不安や存在不安も、男と女で出所が違うんだろうな~。」
男の不安については、平川さんが既に触れているとおりだと思います。その男と女の違いという点で、最近気になる事があります。それは若い人と接していてここ2~3年、男達が徐々に元気を回復して来ているのに対して、年々女たちの勢いが失われ表情も何となく不安げになって来ている傾向があることです。「男が弱くなり女が強くなった」(←性権力>私有権力)のがここ30年の傾向ですが、どうやらここに来てその傾向にブレーキがかかる、或いは逆転の兆しが顕れ始めた感じさえあります。(巷でのホストの隆盛はその兆候の先駆けだったのかも知れません)

この引用投稿は2003年時点のものですが、確かに最近、男(ってか男子)の方が勢いが有る。
勢いと言うか、しっかり見ている、考えているのは男子に多い。
なるほど、最近、ホストは瀕死状態。マスコミでは肉食女子と草食男子などと揶揄しているが、周りを見る限りは胡散臭い情報。少数派現象をネタとして取り上げているだけでしょうか?
こんなデータがありました。
↓↓↓↓↓↓
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グラフはコチラから引用させていただきました

未婚者の交際相手が居ない割合が、年々上昇中。しかもその割合は、男性の方が高い。
と言うことは、「交際相手が居ないほうが元気!!」なのでしょうか?
不安がなければ元気になれるわけで、不安の中身を整理してみる必要がありそうです。

それが何故なのか?
不安の出所として考えられる事の一つに、圧力の衰弱した密室家庭における母親の囲い込みが年々ひどくなる事による、「親和不安」の刻印があります。しかしこの点においては、母親に囲い込まれる事が本能的により齟齬が大きい分、男の方が活力の点でより被害度が大きいはずです。だからこの事の説明にはなりません。またこの点では社会不全の増大や閉塞感の高まりも、旧社会=私権のフレームの残存影響度がより強く、閉塞感がその点でより強まるのは男の方のはずなので、これまた説明がつきません。

私はこの問題の深奥にあるのはセックスレスの進行に象徴される「性の衰弱」ではないかと考えています。
役割共認の次元においても存在理由の次元においても、男は「闘争存在」女は「生殖存在→充足存在」です。(実現論1-2-04実現論1-5-02実現論1-7-01)だからとりわけ共認動物たる人類においては役割充足がない、あるいは役割が見えない事が最大の不安の震源地となります。その点女の役割は充足を与える事にあるわけですが、その中核にあるのは性充足です。だとすれば仲間充足を核とした充足基調が強まり、そこで女たちが充足役としての役回りをそれなりに果たていたとしても、一番根っこのところでは非充足状態が年々進行していくことになります。

現代の男女関係は、一対婚制度を前提としています。
まだ、先のことと考えている若者達も、恋愛観念と、制度として固定化されている一対婚制度を前提と認識しています。
ところが、現在の仲間関係の中で、一対に拘れば、上手く行かなくなる事は明らか。
加えて、一対の男女間には、課題(とりわけ闘争課題)は無い。
男達は男女関係を一旦棚上げして、仲間や仕事の中に課題を見出して闘い始めているといった所でしょう。
最近では政治や経済、社会に対する探索まで始めようとしている雰囲気までも感じられます。
先の記事(「闘争不在、解脱埋没」という特異な30年が終わった(前編)
)に提示されている様に、性権力の恐怖感も継承しているかもしれません。

対する女達は、「仲間充足を核とした充足基調」に向かってはいるものの、本丸である性充足の可能性は見えてこない。充足存在であるが故に、充足可能性を見出せないでは元気が出るはずもありません。
仲間収束の中で、充足性を発揮して元気でいる女性も、心底部分ではスン止め状態!
この恒常的な非充足状態が不安の出所であり、だからなんとなく元気が出ない。

この様な、男女間の断層を埋める事なくしては、現在の充足基調を実現していく事は出来ない。
そんな断層を埋めるためにも、しっかりと現実を見据えた状況認識を交歓して行くことが重要であり、このブログもそんな役割の一翼を担って生きたいと考えています。

次回、「男と女の勢いの逆転?②」何処に向かって行けば良いのか?さらに追求していきます。

投稿者 gokuu : 2009年10月24日 List   

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コメント

交際相手がいない人のグラフ、なるほどと思いました。

そういえば、最近女性だけのグループで楽しんでいる姿をよく見かける気がします。

旧い一対規範に従って特定の相手を選ぶのはイヤという男たちの行動があり、女たちもそれに対応して女たちのグループで充足域を形成し始めているのではないかという気がします。

男女が別のグループで充足の方向に向かうという流れは、特定の個人を対象にするのではない、新しい男女の関係を作り始めている兆しのような気がします。

投稿者 yamasho : 2009年10月25日 18:06

なんとなく元気が出ないという状態も、何年も続くと本当に元気が出なくなってしまいますよね。

真っ直ぐに充足に向かって行く為にも、答えが必要な時代。「性の衰弱」という現実としっかり向かい合って、何をどう変えて行けば良いのか?を議論して行きたいですね。

投稿者 かわい : 2009年10月26日 19:45

交際相手がいない。。。このような現象事実はたくさん明らかにされますが、本来の男女の性に踏み込んだ分析は一つも出てきませんね。

今だに性のタブー視は強い感じですが、ここに踏み込んで追求しなければ性の再生はないと思います。

投稿者 HHH : 2009年10月29日 22:39

「交際相手がいない」割合の推移グラフは、興味深いですね。
男女共、20代の伸びがすごい。
3年前までは、20代と30代に開きがあったのにほぼ同じになっている。若い人ほど、交際相手がいることに拘っていないのか、“特定の”交際相手がいることに可能性を感じていないのかも知れません。

実際、街中を歩くと、バブル期は、カップルのみが目立ち、10年前ぐらいに複数の男と複数の女の集団を見かけるようになり、最近では、同姓同士の集団をよく見かけるようになった。
笑い声や楽しそうな雰囲気を受けるが、性の部分では行き詰っているのだと思う。

投稿者 nishimu : 2009年10月29日 23:19

こんばんは。
nishimu さんの
>最近では、同姓同士の集団をよく見かけるようになった。
笑い声や楽しそうな雰囲気を受けるが、性の部分では行き詰っている。

私は男ですが、中学生の頃は帰り道に男の集団が集まる「たまり場」が存在しました。

その時の話の内容は、勉強の事や、クラブの事などで、たまに彼女がいる男子に、ちょっかいをだしたりして楽しんでいました。

そしてこのような現象が起きる背景には、「交際相手がいる事に何の意味もなくなってきた」と言う事を認識できました。

ありがとうございました。

投稿者 アグリマン : 2009年10月30日 23:14

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