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2018年10月25日
待機児童問題は保育士不足4~シニア層の活用1
全国的にもんだな保育士不足。雇用待遇を変えて他から引っ張ってくるとか、規制をゆるめて保育士資格の必要数を下げるとかではなく、もっと皆に希望が持てる方法はないのでしょうか?
一つ可能性が出てきています。
シニアの豊富な経験が好評 保育や家事代行業界で活躍
保育園や家事代行サービス業界で、子育てが一段落したシニア世代の労働力が注目されている。人手不足が指摘される業界の「救世主」と期待されるとともに、育児や家事の豊富な経験を生かした丁寧な仕事ぶりが評価されている。働く母親らを支援する一方、シニア世代にとっても、新たな生きがいを生み出す場になっているようだ。(中井なつみ)
自分と重ねる
「先生、この本読んで!」。東京都渋谷区の認可保育園で保育士補助のアルバイトとして働く前田玉三(たまみ)さん(66)が絵本を開くと、子供たちが一斉に駆け寄ってきた。
前田さん自身、キャリアカウンセラーなどとして働きながら、共働きで長男を育てた。「働きながら子育てをする母親の大変さが分かるからこそ応援したい」と退職後に同区の保育士補助のアルバイトに応募し、7月に採用された。
園児と遊んだり、着替えたりするときの補助を担当。年齢的に疲れを感じることもあるが、「子供の笑顔で疲れも吹き飛ぶ。友人からも、『いきいきしてるね』と驚かれる」と笑顔を見せる。園児を喜ばせようと、休日にあやとりの練習をしたり、絵を習い始めたりと、新たな趣味も広がり、充実した日々を送っているという。
任せて安心
前田さんのように、自身の子育て経験を生かして、保育現場で働きたいというシニア世代が増えている。
一般社団法人、日本ワークライフバランスサポート協会(千代田区)は5月から保育現場での勤務を希望するシニアを対象にした講座を開設した。保育士の資格を持つ講師らから子供の発育などについて学び、修了者を「グランドシッター」として認定する。これまでに約30人が受講し、すでに保育園で働いている人もいるという。
同協会の武市海里(みどり)理事長は「長い間社会で働いてきたシニア世代は、責任感の強い人が多い。きつい仕事でも投げ出さずに任せられる」と強調する。
多忙な夕方にも
家事代行サービス業界もシニアが活躍できる業界の一つだ。東京や大阪など大都市圏を中心に展開するパソナライフケア(千代田区)では、60歳以上の登録者が3年前に比べ倍増した。
小角(こすみ)まゆみさん(68)は、趣味の料理を生かしたいと、この春から勤務を始めた。3家庭で週5日、食事の準備や買い物、掃除などをする。
依頼者の了解を得た上で、自身が育てた花を飾ったり、好評だった料理を作り置きしたり。きめ細やかな対応が評判を呼び、当初は週3日の勤務予定が今では週5日の売れっ子になった。同社ライフサポート部の児玉拡司さんは「家事歴が長いシニア層は気遣いができる人が多い」と話す。
また、ベビーシッター業界でもシニア世代の登録者が増えている。子育てが一段落しているシニア世代は、利用者が集中する夕方以降の時間帯にも対応できる人が多く、ニーズが高まっているという。
ベビーシッター会社、サンフラワー・A(板橋区)のマネジャー、浅野里夏さんは、「どの家庭も忙しくなる夕方以降は、利用者とシッターをマッチングするのが大変。シニア世代にどんどん活躍してほしい」と話している。
◇
「60歳以降も働きたい」6割
多くの企業が定年に設定している60歳以降も働きたいと考えている人が6割を超えることが、食品メーカー、味の素(東京都中央区)が9月、40~70代の男女2000人を対象に実施した調査で分かった。
調査によると、40~50代の現役世代で「60歳以降も働き続けたい」と回答した人は61.3%。特に男性は7割近くに上った。
多くの人が定年後のやりがいを求めて仕事を探しています。その人生経験を活かすのには、保育は一つの有力な選択肢になると思うのです。
投稿者 hoiku : 2018年10月25日 TweetList
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