抽象化能力を鍛えると、問題解決力が高まる!?~1~ |
メイン
2016年02月02日
抽象化能力を鍛えると、問題解決力が高まる!?~2~
抽象化能力を鍛えると、問題解決力が高まる!?~1~の続きです。
「抽象的思考能力」で問題解決力を高めようより引用。
3.問題点を抽象的思考で考えるためには?
では、身近な問題を、抽象的思考で考えるためにはどのようにしたらいいのでしょうか?
次のような問いの答えを考えると、考えやすいです。
・もし、それが叶ったら(叶わなかったら)、何が得られる(失う)だろう?(シンプルにすると、「それによって、どうなる?」)
・そもそも、何のためにそれが必要なんだろう?
・本来の目的や意味は何だろう?
・大切なのは、○○(細かい問題)ではなく、□□(問題を包み込む大きな概念)なのではないか?たとえば、「Aさんとの人間関係が悪い」というテーマで、抽象的思考をしてみましょう。
「それが叶わなかったら」ではなく、「もし、それが叶ったら」で考えるのもいい方法です。・「もし、Aさんと人間関係がよくなったら」→(それによって、どうなる?)→
・「楽しく働ける」→(それによって、どうなる?)→
・「私の笑顔が増える」→(それによって、どうなる?)→
・「職場の同僚も笑顔になる」→(それによって、どうなる?)→
・「職場の雰囲気がよくなる」→(それによって、どうなる?)→
・「協力関係が生まれる」→(それによって、どうなる?)→
・「仕事がスムーズに進む」→(それによって、どうなる?)→
・「仕事が楽しくなる」→(それによって、どうなる?)→
・「新しいことをやりたくなる」→(それによって、どうなる?)→
・「新サービスを開発」→(それによって、どうなる?)→
・「顧客に喜ばれる」→(それによって、どうなる?)→
・「売り上げが上がる。上司からの評価も上々」→(それによって、どうなる?)→
・「会社の利益が上がる。給料も上がったりして」→(それによって、どうなる?)→
・「会社が発展。この会社で働いているのがうれしい」→(それによって、どうなる?)→
・「日本の経済に影響を与えはじめる」→(それによって、どうなる?)→
・「景気がよくなる」→(それによって、どうなる?)→
・「海外に輸出する」→(それによって、どうなる?)→
・「世界中の人が笑顔になる」→(それによって、どうなる?)→
・「人類の幸せ」「人類の幸せ」まで考えなくても、「大切なのは、Aさんとの人間関係ではなく、顧客からの信頼だ」という、より大きな視点に気づけば、今、何をすべきかが見えてくるかもしれません。
4.抽象的思考を身につけるためには?
抽象的思考を身につけるためには、「それによって、どうなる?」を関連図にするとさらに分かりやすくなります。この方法を、トライアングルコミュニケーションモデルと言います。具体的思考と抽象的思考の両方の側面から、物事を考えることができる思考法です。
5.まとめ
現代のような、先行きが不透明な時代は、「これをすれば大丈夫」という明確な答えがありません。それだけに、何をしたらいいのか分からなかったり、判断に迷ったりしてしまいますよね。まわりに流されそうになることもあるかもしれません。
ビジネスシーンでもそうです。仕事で問題を抱えたとき、何が最適解なのかが見出せないこともあるでしょう。また、「これをすれば大丈夫」という明確な答えがない分、問題が起こったときに、意見の食い違いや対立が起こりやすいものです。
しかし、こういう時代だからこそ、自分の頭で考え判断すること、より大きな視点で考えて、「本来の目的」を見出しながら仕事をしていくことが大切なのではないかと思います。
引用おわり。
次女(4歳)の話を聴いていると、こと細かに順を追って状況を話し始めたかと思えば、強調したいところへ何度も戻ったり、脱線して違う話を持ち出したりと、ぽんぽん自由に展開していきます。
そんな次女の言葉を、長女は辛抱強く聞いて、「それって、~~~ってこと?言いたいこと合ってる?」と意図や意味を確認し、違ったらまたじっくり聞いて、言い直して、分かり合おうとしてくれています。そのおかげで、次女もだんだん上手にまとめて話せるようになってきました。
一方、私が何気なく使っている言葉(熟語やことわざなど)については、長女からよく「それってどういう意味?たとえばこういう時に使うの?」と聞かれます。するともっと具体的なわかりやすい言葉で伝えたり、辞書で一緒に調べたり、結構頭を使います。
長女は割と国語が得意ですが、それはこのように「抽象化と具体化の往復」トレーニングをいつも繰り返しているからかも!と気づきました。
抽象的な方針→具体的な対策を立て実行する、具体的な事象→抽象化して本質をつかむなど、抽象的思考⇔具体的思考どちらも使いこなすことができれば、仕事の効率もモチベーションもコミュニケーション能力も上がりそう♪と思いました。
投稿者 hoiku : 2016年02月02日 TweetList
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://web.kansya.jp.net/blog/2016/02/4810.html/trackback