『フリースクール』ってどうなん? |
メイン
2008年01月14日
児童養護施設の実態
以前、当ブログでも取り上げられた児童養護施設。
子育てに必要な力ってなに?
密室家庭からの離脱、次代の子育ての可能性を感じられた投稿でしたが、問題を抱えている施設もあるようです。
一般の人々に知られることが少ない児童養護施設では、福祉の名のもとに、信じられないことがたくさん行われています。
施設職員が子どもに無断で手紙や日記を読む、食べ方が悪いと食事中に背中をヒザ蹴りする、罰として食事を与えなかったり、おこづかいを取り上げたり、外出を禁止したりしています。
そして、こうした施設に反発する子どもには、倉庫に連れ込み殴る・蹴るの暴力を振るったり、個室に閉じ込め「鑑別所・教護院に送るぞ」と脅したりする事件まで起きています。僕は、11年間養護施設で生活しました。
まず、職員は子どもの話しを聞いてくれません。職員室に入り浸って、お茶を飲んだりマンガや競馬新聞を読んで1日を過ごし、帰ってしまいます。職員によっては1度も会わずに帰ってしまうので、出勤していたのかどうか分かりません。子どもの生活を見ていないのです。だから、子どもの実態がわかりません。
こんなおかしいことだらけの中で、おかしいと言えなかったのが現実です。正しいことが何なのかさえ解らなくなります。しかも、そのおかしさに気づいた子どもには、「教護院」「措置変更」だと言って脅すのです。その中で生活している僕ら子どもは、不安な気持ちで生活するか、何も考えず、感じず、生活するしかないのです。
続きを読む前に、応援ポチポチとお願いします。
■1人の人間として職員を見られるか(レイさん)わたしも「たち」だった。呼びかけられる時も「おまえたち」「おまえら」だった。
「先生はおまえらの事を大事に思っているから叱るんだぞ」「先生の気持ちがわかるか」
と期待を込めて大勢の子ども達を前に熱弁を振るう職員。
廊下で呼び止められても名前を覚えられず「おまえ」で誤魔化す保母もいた。
わたし達に何を期待しているの?
わたし達は「先生個人」の「思い」の何を理解すればいいの?
ロボット集団のわたし達に、人間であるあなたの何を理解すればいいのか教えて。■施設は家庭ではありません(レイさん)
わたし達は「此処をどこだと思ってるんだ!」と厳しく集団で育てられました。
家庭にゆくチャンスからも遠ざけられ、たった一つの自我を持つ事もエゴと言われ
宗教観とからめ手で思考をコントロールされ、脱走すれば脱走犯として苛められ
上級生から(主に家庭から来た虞犯少年)たちから受ける性的暴力に怯え、誰も守ってくれる人もなく、自分で自分を守り、集団ならではの「連帯責任」を問われあとで、皆から憎まれて苛められたりリンチを受けたりし、個人を考える唯一の機会といえば何か失敗し、自分が苦しい時は「自己責任」と言われ、たった一人で失敗して闇に消えてゆく。施設は家庭なんかではありません。
(家庭で虐待を受けさらに)入所させられた施設でも虐待に近い扱いを受けている児童たちが浮き彫りにされています。
ヒットしやすいのは、こういった施設側の問題をクローズアップしたサイトやブログが多い。
実態としてはそういったこともあるのであろうが、なぜ、そういった状況になってしまったのか?また、入所する前提となる家庭での虐待がなぜ増えてしまったのかには触れられていない。
今後、その辺りの現状把握と原因分析、並びに(埋もれてしまっている)うまくいっている事例や児童の声、そして可能性の感じられる施設を探っていきたいと思います。
<今後の参考として>
ウキペディアより
児童養護施設(第41条)
児童養護施設は、保護者のない児童、虐待されている児童、その他養護を要する児童を入所させて、これを養護し、あわせて退所した者に対する相談その他の自立のための援助を行うことを目的とする施設。
厚生労働省の調査によると、2006年3月31日現在、全国で558の施設があり、約29,800人の児童が入所している。
以前は孤児院と呼ばれていたが、現在はむしろ孤児は少なく、親はいるが養育不可能になったため預けられている場合が圧倒的に多い。中でも、虐待のため両親から離れて生活をせざるを得なくなった児童の割合は年々増加している。
◆児童虐待急増に警告 06年版青少年白書(2006/6/27共同通信)
猪口邦子少子化担当相は27日午前の閣議で、2006年版「青少年の現状と施策」(青少年白書)を報告した。白書は児童虐待に関する児童相談所の相談対応件数が1990年度の1101件から増え続け、04年度には3万3408件と初めて3万件を突破、急増している現状を踏まえ「子どもの命が奪われるなど重大な虐待事件が後を絶たず、早急に取り組むべき社会全体の課題だ」と警告した。
◆児童養護施設パンク寸前に 虐待急増で緊急避難(東京新聞2006/3/3)
虐待を受けた児童などの保護が急増し、東京都が児童養護施設に定員を超える受け入れを要請する事態となっていることが二日、分かった。全国の施設の入所率は定員の九割以上に達し、パンク寸前の状態。このため保護した児童の行き場がなく、頭を抱える自治体も多い。専門家は「子供を救うためには緊急避難もやむを得ないが、抜本的な対策を講じる必要がある」と指摘する。
投稿者 sodan : 2008年01月14日 TweetList
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://web.kansya.jp.net/blog/2008/01/443.html/trackback